鬼平犯科帳(1)(池波正太郎 文春文庫)
とある会社の話。その会社は、営業の力が絶対的で社長も営業出身ばかりで、見るからに脂ぎった?朝からビフテキでも食べていそうな外見の人が多かった。しかし不祥事が発生して、その反省?から、海外留学帰り、営業経験ほぼゼロの人を社長に据えた。新社長は浮世離れした理想を語ってばかりで、油っこい社風で育成された社員はシラケていたが、環境が急によくなったこともあって、インテリ社長は無事任期を勤め上げた。
このインテリ社長は、帰宅しても英語原文で経済学の論文を読んだりしていたらしいが、疲れると池波正太郎作品を読むのが楽しみだったらしく、特に鬼平が好みだったらしい。
ひと昔前のオジサンの愛読書といえば、司馬遼太郎か池波正太郎が圧倒的だったけど、私は司馬作品の大半を読んでいるのに、池波さんの本はなぜか1冊も読んだこともなかった。もし、物凄く面白かったらどうしよう、と変な心配をしながら読んでみたのだが、それほどでもなかった。ただ、解説(植草甚一!)によると、鬼平シリーズは最初こなれてなかったものの、刊が進むにつれて面白くなるらしいので、もう少し読んでみようかな、とも思った。
とある会社の話。その会社は、営業の力が絶対的で社長も営業出身ばかりで、見るからに脂ぎった?朝からビフテキでも食べていそうな外見の人が多かった。しかし不祥事が発生して、その反省?から、海外留学帰り、営業経験ほぼゼロの人を社長に据えた。新社長は浮世離れした理想を語ってばかりで、油っこい社風で育成された社員はシラケていたが、環境が急によくなったこともあって、インテリ社長は無事任期を勤め上げた。
このインテリ社長は、帰宅しても英語原文で経済学の論文を読んだりしていたらしいが、疲れると池波正太郎作品を読むのが楽しみだったらしく、特に鬼平が好みだったらしい。
ひと昔前のオジサンの愛読書といえば、司馬遼太郎か池波正太郎が圧倒的だったけど、私は司馬作品の大半を読んでいるのに、池波さんの本はなぜか1冊も読んだこともなかった。もし、物凄く面白かったらどうしよう、と変な心配をしながら読んでみたのだが、それほどでもなかった。ただ、解説(植草甚一!)によると、鬼平シリーズは最初こなれてなかったものの、刊が進むにつれて面白くなるらしいので、もう少し読んでみようかな、とも思った。