PIG(映画)
ロブ(ニコラス・ケイジ)は、腕利きのシェフだったが妻を亡くして意欲が失せ、ポートランド近郊の森で豚を飼って一人暮らしをしていた。この豚はトリュフを探すのが得意で、ロブはトリュフを仲買人のアミール(アレックス・ウルフ)に売って生活費を得ていた。
この豚が何者かに攫われ、ロブはアミールの案内でポートランドへ出て手がかりを探すが・・・という話。
PIGというタイトルだが、豚が登場するのは冒頭の数分のみ。この豚がとても毛並みが良くて上品な感じで、確かに愛らしい。多分CGじゃないかと思うのだが。
従って、本作のテーマは豚と人間の友情・・・ではなくて、うまい料理の記憶は人生の糧となりうる・・・といったところだろうか。
ロブは、豚誘拐犯と疑う大富豪のダリウス(アミールの父)の協力を得るために、ある秘策を繰り出す。親子が美食を挟んで対立する、料理を通じて記憶を引き出す・・・ちょっと「美味しんぼ」っぽい筋立てではあるが、とても説得力があって、少々無理目の展開ながら、納得性は高かった。
変なアクションものより、本作のようなアートな作品の方が、ニコラス・ケイジに映えるなあ。借金を返し終わったので、こういう(あまりギャラが高そうにない??)映画にも出演して見る気になったのだろうか?(失礼)