CINEMAとMOVIE?

英語&米語

映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

照柿

2007-08-15 13:54:29 | 読書
今は「ナイロビの蜂」(原題「THE CONSTANT GARDENER」ジョン・ル・カレ著)
を読んでいます。
やっぱり、外国小説は、なかなか人物のイメージが解りにくくって、入り込みにくいですね。
さきに映画を見ちゃったんで大方の事は分るンだけど、面白いとこまでまだいきません。

この前に「照柿」(てりがきと読むー高村薫著)を読みました。

照柿とは熟した柿が日に照らされた色の様のことらしいですが
真夏のあの西陽の中で事が起こるわけで、
後半、物語は、追い込んでいきます。

サイコではないんだけど、人間の隠れた部分ていうか、
それぞれ登場人物の人間性、心情が、よく伝わって
最後、やるせない感じです。

熱処理工場の場面なんかもとっても詳しくて(私は適当に読み飛ばしましたが)
作家さんて、やっぱりココまで調べるんや、って感心はしましたが・・

原作者は、大阪在住の女性作家で、この本に出てくる大阪の場面なんかは
とっても具体的によく分かった。
背景がくっきりイメージできるとよりよく楽しめるのよね。

彼女の作品は、「マークスの山」「李欧」しか知らないけれど
「李欧」はやっぱりわたしの中では一番!!です




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする