<あらすじ>
建設コンサルタントの二宮は、北朝鮮の趙成恨から重機の買い入れを依頼され村居商会を紹介する、
重機は納めたもののL/Cが無効になっており、入金されない
詐欺にかけられたと知った村居はやくざの組仲間にも損は及び、ひっくるめて3億円、
二蝶会の桑原も出張ってくる
二宮と桑原は北に逃げた趙を追いかけお金を取り返すこととなる、
桑原の強引さに引きずられながらも、
一度目は寸でのところで趙に逃げられる、
伝手を頼っての二度目の渡航は、中国経由で国境を越え北朝鮮へもぐりこむ
趙を追い詰め話を聞くと、そこには日本の黒幕が居ることが分かる・・・
・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*
「疫病神」シリーズの二宮と桑原コンビですけど、
大阪なんで言葉の行き交いがめっちゃ面白いですよ
桑原は下品でめちゃくちゃなんですが、義理と人情には厚い真っ直ぐな一匹狼タイプ
ボスに「死ね」と言われりゃ「死にます」的な、
二宮は堅気やけどかつて父親はその筋の者でした
なもんで、根性は開き直るとそこそこ強い
桑原は彼のことを疫病神と呼んでいる
ふたりと中国人の李さん(この歯抜けのおじいちゃん強者なんですよ)の3人で国境越えするんですけど、
そのシーンなんかもうハラハラドキドキもんですわ
よくぞまあ生きて戻ってきたよな、
スゴいサバイバル、ウルル・・
帰国後の彼らの活躍はまたまた目を見張ります
組連中、議員秘書、企業と渡り合う
とってもハードボイルドです
映画みたい
映像化は無理か、北やし
北とロシアとの国境近くにある豆満江、川の上流は中国なんですが、
このあたりは、朝鮮族と言う中国人が住んでる
密入国者も多い、とか
黒川博行さん、多分北に行ったんでしょうね、リアルな感じ
この北朝鮮の資料は大変だったでしょうね
ハリウッドの「インタビュー」思い出すわ
文庫本で800ページを超える、実に長い、重い、
でも面白い、
組名やら、個人名やら、どんどん忘れていくけど、やっぱり面白い
最後の最後まで、李さんのとこまで面白かった
黒川さんファンのM子さんから借りました
「後妻業」「疫病神」も面白かった
しのぎ:金を得る
ゴロをまく:けんかする
かちこみ:殴り込み
こんな言葉がごろごろ出てきます
ついでに、
東野圭吾さんと親交が深いとか、
東野さんの高校時、美術の先生が黒川さんだった?
え~~、ウチ東野さんとおんなじ高校やし、そうやったん!(@_@)
いやいやウチはずいぶん先輩やし