「真夜中のカーボーイ」

MIDNIGHT COWBOY　　1969年



テキサスからニューヨークの大都会へ出てきたジョー（ジョン・ボイト）

金持ちを相手に体を売るが、田舎出の彼にはしたたかなおばさんから
なかなかお金をとることができない、逆にタクシー代をせびられる

町で出会ったラッツォ（ダスティン・ホフマン）にも言いくるめられて持金はなくなり
ホテルも追い出され

やっと見つけたラッツオに、彼の居る雨露を凌ぐ程度の空き家へ一緒に行く

ジョーがうまく金が稼げるようふたりで思案するが
なかなか首尾よくとは行かず
ついにあこぎな事までやって・・・



そのうち肺を患っていたラッツオの症状が重くなり
彼の夢であったフロリダへ行くことにする

バスがもうすぐフロリダに、という間際
ラッツオは息絶えて

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何度も目にするこのタイトル
４０年以上も前の映画

ダスティン・ホフマンは「卒業」の後の個性的な役
それと、ジョン・ヴォイトは若い
今の方がよく知ってるね
悪役、ちょいとイイおじさん役とよく見てる

でもこのころこんな映画に出てたんですね

角田光代・著「八日目の蝉」

この本の前に、山崎豊子さんが1961年に書かれた作品「女の勲章」を読んだんですが
これが、女の愛憎劇で、どろどろ・・ちょっと苦手でした
それに、女を食い物にしてのし上がっていく銀四郎の大阪弁が余計にいやらしく聞こえて・・

「八日目の蝉」
忘れてたけど、以前NHNでやってたよね
2～3回見たかな？
主人公が壇れいやったわ　たしか・・

＜ストーリー＞
主人公希和子は不倫相手・秋山との間に出来た子を身ごもるが、堕胎する
その後こどもの産めない体になってしまって

同じころに出産した秋山夫妻の子どもを誘拐してしまう
転々とするうちに立ち退き要請中の家に住むおばあさんの家に居つく

しかし、そこも追われ、
エンジェルホーム（かけこみ寺のような施設？）で数年住むことになる

その後、カルト系と怪しまれ新聞取材が寄せ付けて、希和子と薫（希和子が名付ける）はホーム仲間のすすめで小豆島へ逃亡

何年か幸せな日々を送るふたりだが、たまたま撮られた写真が新聞に載り
希和子は捕まる

薫は実の親・秋山夫妻の元に戻るが、
大きな傷をもった恵理奈（薫の元々の名前）と
しこりを抱えたままの父母
唯一の救いは妹だけ

世の中をひっそりと生きていく彼女にも好きな人が出来るが
その人も妻が居る
奇しくも希和子と同じ道をたどる

妊娠した彼女の前にホームで一緒に暮らした千草が現れ
二人は小豆島へと旅する

今まで封印してきた海、空、木々が新しく見えて
生まれ変わっていけそうに思えてくる

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今度映画化するんやね
永作博美、ぴったりやと思います

親が、一番かわいいと思える盛りに誘拐され
自分の人生が壊され、生涯その傷を負ったまま生きていかなければならない

悲惨です
で、タイトルが「八日目の蝉」って？

つまり、蝉は地上に出て７日間生きる
でも、８日目まで生きるとまた違った景色が見られる

と、まあこういう説明でありました
な～るほど

子どものころ、いかにどんだけ愛されるかが、
おとなになってからの精神的な豊かさに繋がる、

ということか、
子育て中は無我夢中やったけど・・
間違いもいっぱいあったな＾＾

コリン・ファースの「シングルマン」

コリン・ファース並びでピックアップしたんで、予告編も知らなきゃ、時代もわからない

で、初めはネムた～、ほんで意味ワカランし・・

でもこれはホモセクシャルの純愛物語だとわかると
寂しさがようくわかる

A SINGLE MAN　　2009年



大学教授のジョージは、8ヶ月前に
１６年も共に暮らしていたパートナーのジムが突然の交通事故で先立たれて

毎日が苦しく、生きる希望をなくし、自ら命を絶つことを決めて・・

この日は
学校で講義もし、貸金庫も空にし、
近所に住む昔の恋人チャーリー（ジュリアン・ムーア）へ死装束のことまで手配し
ハウスキーパーにもメッセージを書き、

準備万端、決行としようとしたところへ
大学の生徒ケニーと会う



ケニーは教授のこの日の挙動に不安を覚え
家までさがしてやってきていた

ケニーの不安は的中し、何とか生きて欲しいと願う

ジョージも新たな恋の予感に死ぬことは辞めようとする・・・

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一応時代が1962年11月？日となってて
衣装やヘアスタイルはまさしくこの時代のもの
銀行員やチャーリーのスタイルはB.B.（ブリジッド・バルドー）を思い出す（超超、昔！）

で、チャーリーはジョージに未練があるんだけど
ジョージはやっぱりホモセクシャルで

酒屋で出あったカルロス（スペインからハリウッドスターになりたくてLAにやってきたナイスガイ）からもナンパされるし、

学生のケニーからも告白されたりと

ジョージはなんだかとってもモテモテ
やっぱり、その筋の人にはすぐにわかるんだろなあ、って

彼の演技は目ひとつで、教授顔になったり、恋人になったりと
熟練のうまみが出てる

「英国王のスピーチ」の演技も推して知るべし・・やな

こころの機微がGOODでした

「悪人」

「告白」は本で読んだし、

「悪人」は妻夫木くんの思い入れの作品、というコメントで借りました
ストーリーは周知のようで、今日は省きます

邦画となるとかなりリアリスティックで
昨晩は強烈に印象に残ったようで、夢の中にも出てきたり、
今読んでる「八日目の蝉」も、なんか重なっちゃって・・

とにかく重い、暗い、笑うとこ一切なし
主人公に同情はするが・・後味が悪い

妻夫木くんのセリフは少なかったように思う
もちろん、彼あっての作品

でも、やっぱり、
深津絵里はいい、
柄本明（被害者の父親）はいい、

おまけで岡田将生（被害者を置き去りにした金持ちのぼんぼん）の憎憎しげなのもいい、


祐一を育てたおばあちゃん、突然殺人犯のおばあちゃんになってマスコミに追われる
～このとき、バスの運転手の対応には涙が・・～

犯罪を犯すとその後ろに、それぞれが背負うものがクローズアップされ
本人だけの問題でないことがようく判る

幼少のころに祐一を捨てた母親（余貴美子）などはおばあちゃんをなじりにくる


それぞれの立場があって
自分ひとりじゃなくて、その後ろには（被害者の）父親も母親も、
（一緒に逃げた光代の）妹もいて

それぞれの生活がメチャクチャになって


丁寧に撮られています

日本アカデミー賞の俳優部門総なめ、納得です

でも重なりますが、やっぱり邦画のこの系統は辛過ぎます

※追記
妻夫木くんの「ジョゼと虎と魚たち」「さよならクロ」（共に2003年・作）は大好き
未見の方はぜったい見て！！

「あいつはママのボーイフレンド」

MY MOM'S NEW BOYFRIEND　　2008年
FBIに勤務するヘンリー（コリン・ハンクス＝トム・ハンクスの息子）が
久しぶりに戻った家で見た母（メグ・ライアン）の姿は
まるで別人のようにスリムで美しい人に

愛する夫が亡くなって以来やけになって醜くなっていた姿からは想像もできなくて
ボーイフレンドもいる

そこへ現れた新しいボーイフレンドがアントニオ・バンデラス

FBIの息子と泥棒一味の恋人

でも結局はCIA捜査官でした・・めでたしめでたし

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メグ・ライアンが・・・あぁぁ・・ザンネン
数年前に見た「電話で抱きしめて」（2000）はエエ感じでしたけど

昨日も美容院のお姉ちゃんと話してて、メグ・ライアンの話題が出たんだけど
女の人が若くって美しいだけをウリにしてるとむつかしいんや

ナタリー・ポートマンとかキーラ・ナイトレイとかヒラリー・スワンクとか
好きですけどね

中途半端で気になるけど・・

ウチのDVDレコーダー、録画ができてない
HDDディスクがいっぱい、のお知らせの画面が出て
いらんものは削除、新たにセットアップしたけど録れてない・・ショック・・

「アザーマン・もう一人の男」
THE OTHER MAN　　2008年

ピーター：リーアム・ニーソン
レイフ：アントニオ・バンデラス
リサ：ローラ・リニー

ピーターとリサは30年近く幸せな結婚生活を送っている
夫は事業、妻はシューデザイナーとセレブな生活

突然妻が失踪
そして残されたファイルの中には浮気の相手が
裏切られた思いでその男を捜す

探し当てたレイフはアルマーニ（？）のスーツを着こなし、グッチの靴を履いたいかにもセレブな雰囲気

しかし、実は安アパートに住む貧乏暮らし

・・・・・・？？？

と、ここまでしか録れてなくて、気になるヤン
それでよそのブログの評価を転々と、でもどこ見ても

最後はイマイチ・・、

らしく、借りてみるほどでもなさそうやし、

わたしはここまではGOODでしたけど・・・やっぱり気になるなあ

リチャード・ギア「クロッシング」

このスペースじゃあお尻がジャマして降りられへんねん、てか　^m^

「クロッシング」
BROOKLYN'S FINEST（＝ブルックリンの警察）　 2009年
FINE：（刑事罪の）罰金、科料、とかの意味があるからなん？



サルは、５人の子どもと喘息の妻のため、悪い環境から何とか引越しをしようとするがお金がない
そのためには横領もやりかねない状況になっている

後７日でリタイヤする警官エディは事が起こらないようにやり過ごそうとする日々
新人警官と一緒に仕事をするのもうっとうしい

そして、潜入捜査をしているタンゴは上層部のやり方が気に食わなくなってきて早く抜けたいと思っている

３人のシチュエーションがあって一緒になることはないが最後に一瞬クロスする

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背表紙を見て
「クロッシング」って韓国映画のあれ？
と思ったらカバーにこの写真があって全然別モンでした

イーサン・ホーク、リチャード・ギア、ドン・チードル
他にウェズリー・スナイプスとか配役は豪華キャストでしたね

「キック・アス」を見た後だったもんで
かなり暗くてシリアスで重い感じ
でも、決して悪くはない

最近のリチャード・ギア渋くて良い感じですね
この作品はとっても人間くさい役でした

「キック・アス」

毎日の放射能汚染情報にボディーブローでやられてる感じ
SOUND　BITS!!　
でも現実スーパーヒーローも現れないし、奇跡も起こらない
でもきっといつかは日もさす、人間の叡智と勇気を信じて

KICK-ASS
「キック・アス」　2010年

冴えないデイブはコミック好き
ちょっとやっちゃおうかな、的にコスチュームを注文し


ちょっとその気になってチンピラと対決
おかげで大怪我を

でも懲りずに夜になると街に出る

ちょっと美談になりネット炎上

ガールフレンドに頼まれ麻薬組織に行きボコボコに

しかしそこで本物ののスーパーヒーローが現れる



ただし、彼らにはまた別の目的が・・・

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こんなん大好き
ハマりましたね

はじめはアホでマヌケなデイブ、ギャハハハ笑う笑う
ところが途中からシリアス系に

殺戮シーンは「キル・ビル」っぽい、で、「スパイ・キッズ」も入ってる

おちゃらけてそうでおちゃらけてない
R15指定なのは納得

それにBGMも良かった
何の曲やった？マカロニウェスタンの曲やけど
あぁそうか、窮地を救う時に現れるテーマ「夕陽のガンマン」か、うれし～って

文句なし、星

「ブレイブワン」

母に虫歯があって、今日診察してもらい来週抜歯することになって
結構歯がしっかりしているらしくって、またまた大変そう
ナーバスに・・・

THE BRAVE ONE　　2007年
ブレイブワン

もうすぐ結婚する幸せの真っ只中にいるエリカ（ジョディ・フォスター）は
仕事が終わり、恋人と一緒に公園へ犬の散歩に行く

そこで数人の暴漢に襲われ、恋人は殺害され、エリカは重体

一命を取り留めた彼女は事件の解決を警察に訪ねるが
埒が明かない

ある日寄ったコンビニで強盗に襲われ、銃で殺害する

その後も理不尽な悪漢を殺害し、
犯行手口に心理的なものを感じたショーン刑事は彼女のことに興味を持つ



そのうちに、エリカが被害にあった事件の犯人の面通しがあって
彼女は自分自身で復讐することを決意する

ショーン刑事（テレンス・ハワード）は、エリカの心情を理解するうちに、
何とか食い止めようと努めるが、最後は・・・

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最後ね、エリカの犬が生きててまた一緒になるんですよ
途中、やっぱりどうなったんかな？って思うもんね

恋人役は、アメリカドラマ・「ロスト」に出てたサイードでしたわ

ジョディ・フォスターが主演・製作らしいです

わたしは結構良かったですよ(^_-)-☆

「春との旅」

パソコンしながら「ウルルの森の物語」を点けて
セリフを聞いててなんとも見る気が失せて

動物もの好きだけど、これはいただけなかった
船越英一郎、テレビの２時間ドラマでええやん
って、
～途中で

「春との旅」（2009）にスウィッチ

足の悪いおじいちゃん・忠男（仲代達矢）と失職した孫娘・春（徳永えり）
～どうやら、妻と娘を亡くしたみたい（途中からなもんで）～

北海道から家を出て
ふたりはおじいちゃんの兄弟を訪ねていく

鳴子温泉で旅館をやってるお姉ちゃん（淡島千景）のところへ訪ねると
春は自分の跡取りとしたいから、あんたは自分で生きて、
って言われるが

春はおじいちゃんと一緒がいいと、断る

次に弟（柄本明）のところへ、そこでもけんもほろろ
わがままなおじいちゃんに愛想をつかしながらも
しかたなしに放浪する

最後ふたりは一緒に家に帰ろう、って

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後半から見たんだけど、これが良かった
ある一定の年齢にならんと、この映画の良いとこが分からんかも

兄弟姉妹からうっとうしがられるおじいちゃん
でもみんな気になる、愛がある

地味～な映画です
でも、初めっからもう１回見たい、って思わせるエエ出来やと思います

スンマセン、後半だけでも感動したもんで・・