少し痩せた母…私が痩せるならいいのだけれど…。
そこで預かってくれているリハビリ担当の女史の言われるまま、低反発のクッションを求めにホームファッションと看板のある店に行ってみた。低反発とは、体のオウトツのままにへこんだり突出したりして、成すがままになって、離すと静かにゆっくりと元の平面に戻る素材だ。健康な方でも枕やベッドなどに使われているもの。座ってみるとなかなか快適。介護用専門店で求めると3~4倍の値段になってしまうというが、ホームセンターなどに行けば、今はお手ごろで買えるし使い心地も悪くないとのこと。
その素材の物を手に入れての帰りに、かなりマニアックな道を通って帰ってきた。その道に、簡単な屋根をつけただけの小屋で「野菜どれでも100円」などのセールが出ていたので、ほうれん草、長葱、菜の花、搗き立て餅を求めた。
そんな道草をしてふと道端に目をやるとひっそり小さな花をつけた草たちが目立たぬように佇んでいた。
“小さい花、ハコベの花、お母さんの花…”そんなフレーズで昔、一年上の学年生が学芸会の劇の挿入歌として歌っていたのを、なぜか不思議にその部分だけ、メロディーも口ずさめるくらい残っている、あのハコベの花だ。何故強烈に残っているんだろう? ハコベってどんな花と疑問を持ったことは確かだ。そしてそのテーマがきっと気にいったのだろう…と思われる。
名前もしらなかった草たち。このヒメオドリコソウや八重葎、オオイヌノフグリなどは、これも何となく覚えてしまっていた草の名前ではある。
ヒメオドリコソウは笠を着けた乙女の姿になぞらえたようですね。
昭和天皇が雑草と片付けてしまっては草たちに失礼だ、みんなそれぞれ名前があるのだから…と言われたそうであるが、その頃反省もあって頭に入れなければと思えたのであったのか?
これはナズナ。春の七草にあるから知っていますよね。……あれ!?ナズナは別名ペンペングサ。特徴のあるハート型の種をつけて、少しずつ下へ引いて長くした茎枝を回すと可愛い音を出すあのナズナでしょうか? まだ種をつけてないので、自信がなくなりました。どなたか教えてください。
ヤエムグラ…これは間違いない。
オオイヌノフグリ。空色の可愛い花が一斉に太陽の明るい方に顔を向けているところがまた可愛い。それにつけても何も大犬だなんて…! 可愛いフグリではありませんか!?
蒲公英の周りは明るい…。ほっとするね。写真にしてみたら花びらの高さよりも高く、おしべが曲線を描いて蝶々を待ち受けている姿をしていたんですね。感激です。