いちよう:二千和会だより

 会報「いちよう」を通して、人生がさらに豊かに広がるよう「今も青春!」の心がけで楽しく交流しながら散策しましょう。

放医研の施設一般公開

2008年04月21日 | 会報お役立ち

 稲毛区にある、立派な施設の放射線医学総合研究所の施設が一般に公開されると、浅田さんが教えてくださった。昨年は行きそびれたこともあって、今回は放医研に訪れてみることにした。
 ホームページを検索してみると下記のようなインフォメーション。
 死亡原因第1位は癌(がん)。がん治療の決め手は放射線です…の言葉が飛び込んできた。
 1998年(平成10年)に全国で、28万3,827人が亡くなられた。その30.3%ががんで、3人に1人は癌だったということになる。
 がんは働き盛りの人の命を奪うことが多いため、その社会的影響は、はかり知れないものがある。癌の撲滅は今や最大の関心事であり、その日が一日でも早く来ることは、私たちの願いでもある。

 本当に先端の医療研究で何とか癌という悪役をやっつけてもらいたい。優秀な頭脳で、技術を取り入れこの世に折角与えられた命を、なるべく傷まないで長持ちさせていきたいものである。


 この先に見える薄い茶色の建物が医療棟。手前を左に曲がると…「重粒子線棟」であった。真っ赤な石楠花が目にも鮮やかに咲いていた。

 入棟許可証を見せて建物に入ると、精密機械が多くあるので手を触れないで、順路に従って進んでくださいとあちらこちらに張り紙がある。

  
  

 重粒子治療室はなんと、20メートル地下にある。柏崎原子炉の見学時を思い出すような機器、施設が並んでいる。
 これで、患者の患部に合わせて、重粒子を通すための分厚い真鍮の塊に穴を開けたり、患部だけのがん細胞をやっつけ、破壊してはいけないほかの細胞を守るためにも大掛かりな装置。確実に闘う今の技術!
 あ~、それにしても癌には取り付かれたくはないなぁというのが(ごめんなさい)、正直な感想でした。
 
 他にⅩ線や γ 線、β 線などの違いや子供にも楽しめるようなゲーム性のあるガイガー計量器をつかって放射能を発している箇所を当てるような場所や工作室などがあったが、その辺は駆け足で廻りました。
 建物の外に出ると放医研・敷地の風景は今、八重桜が満開で優しい雰囲気を醸していたし、パンジー、ムスカリや芝桜が花盛りでその彩りが素敵な花壇もあり、ほっと安堵の息をしたのでした。