噂に聞きし…文士村。その当時の文士たちがレリーフで勢ぞろい。彼らは文化的生活を楽しみ、友好を広めて特別階級を気取っていたのでは? そしてその近隣に居を求め、文士と呼ばれる仲間たらんと頑張って努力を重ねた輩もいるだろうなぁ、なんて見方もできる。レリーフは視覚的ゆえにさらに深く想像もされるのである。
ここは、大森駅のまん前、天祖神社のめぐる石段沿いにある。
しかし、下見時、傾斜勾配の感じられる道より奥まった階段を横目にスタスタと通り過ぎてしまい、尋ねながらぐるりめぐってやっと出会えたレリーフ群…だったが、判ってしまえば何故通り過ぎたかと不思議なくらいに、気になる階段ではあった。その神社の階段ぐるりと取り囲むようにしてレリーフはあった。
このページでのご紹介の順序は実際の下見と異なる。最初は坂道を通って、大田区立山王会館へと向かい、その途中レリーフ群にようやく辿り着いて昼食。かなり疲れたところで、昼食を摂るための一休みは有り難かった。
そしてまた、山王会館方面に戻ったりして、その辺りをぐるぐる巡ってしまった。
訪ね廻っているとき、犬の散歩のご夫人に望翠楼ホテル跡を尋ねたり、地図と照らし合わせて歩きまわり、結局見つからない?ホテル。多分あれだろう…などとはっきりしないが、想像力逞しくと言われた山田先生を思い出してもいた。
レストランを出て元気を回復された伊藤会長と、快くご協力を申し出て助けてくださった小島さんのスナップ写真を撮る。ちなみに、どちらのお方もこの記事アップしている私を、撮りましょうとは言ってくれなかったよ~(^!^;
室生犀星が住んでいた跡という標識の写真を撮っていたら、その木の葉の影が邪魔だろうと、枝葉の影を避けてくださって涙ぐましき協力体制! ありがとうございます。恐縮です!
万福寺では、史蹟・梶原景時公の墓所も見つかり感激気分。
その間の道程では、富士講燈籠。そこにはもう花の時期も過ぎた彼岸花がそっと私たちの目を休めてくれたりした。
万福寺は立派なお寺である。
そしてもう一つの見所たるお寺は池上本門寺のお会式。散歩当日は「万灯行列」に合わせて当てたから、かなりの人出となろう。この行事を楽しみに参加される方も多いと思う。日も暮れてからという時間帯なので、これは自由参加としたい。きっと思い出に残るような印象的風景を期待されると思う…しかし日暮どきでは遠い所からの参加のために、帰りのことが気になる。
また、ご朱印帖を忘れずにご持参なさるとよいかも知れない。
そして坂が多い街ということを念頭に置いて、それなりのおつもりでお出かけくださることをお願いしたい。
この度の下見は、区立郷土博物館で、帰路についた。この郷土博物館は2階が文士たちの展示室で充実していたし、その生活など近親者が語っているとかをビデオで拝見できる。これは文士の方たちを身近に感じられる具体的な企画と感じた。
散歩当日はゲストもいれて総勢25人の参加のお返事を頂いた。多分快い疲労感と満足感を抱いてお帰りなされるのではないかと思われる。乞うご期待!というところか!