ある清々しい朝の風景に
そのむかしサナトリウムとして尊ばれた海・空気・風・・・
広々と海が見渡せる風景のなかで
水平線を眺めていると心の中の想いが
小さな取るに足らないことに思える
静かな朝の散歩道で
若い女性が堤防の
椅子にするには硬すぎる位置で無心に座っている
若さが背中ににじむ
本を読んでいるなら一時代も二時代も
いや、もっともっとむかし…だね
今の時代は、携帯メールを見てると判断するのが妥当
携帯のメールを読んでいるか
メールを打っている姿だ
携帯で通信が終わったのだろうか
返信を書き終わったのだろうか
すっきりと迷わずに
歩き出した
過ぎ去った自分の想いが何となく蘇る
阿久悠の詩にあった
「青春時代は夢なんて あとからほのぼの想うもの…」と
謳っているがまさしくその歌詞のまま
ずばり共鳴し震えた
きりっと言い切ってくれた
それから阿久悠の詩が好きになった
その真っ只中では苦しく悩んでいるような
気分がすっきりしないような
そんな印象で毎日を過ごしてモヤモヤしていたことを思い出した
今思うとそれが懐かしい
それが結局は輝きをもっていた
過ぎて振り返って初めて本当の姿が見える
今、名も知らぬ若さある貴女が素晴らしい時を過ごしているんだ
貴女が気づいていようと
いまいと
そのときが青春時代と言えるのだね
そして
今生きている老年?の
この生きて生活しているときも
過ぎ去って振り返ったとき
この時代をよかったなぁと思うのだろうな
人間てやはり愚かなものなんだと
そして
今のいまを幸せと思わなければならないと
気づかされていた
私の時間