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引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『ペパミント・スパイ』

2006年05月19日 | マンガ

少女マンガではどちらかというと、
怒涛のメロドラマ的展開より、とぼけたお話が好み。
だから川原泉・遠藤淑子・桑田乃梨子・大野潤子など、
王道をはずして独特の世界を築いた
漫画家さんの作品をよく読みます。
佐々木倫子先生の作品も、ほのぼのしていて面白いです。
興味深いストーリーを追いかけているうちに、
淡々としたユーモアがほの見えて、
思わずうふっ、と笑っちゃいます。

『ペパミント・スパイ』全2巻 佐々木倫子 白泉社 1985~1987
 スカウトされた友人を押しのけて、自らスパイを志願したドナルド。かろうじて試験をパスして、某国スパイ養成学校に入学したのはいいが、あらゆる勉強に遅れをとり、駄目諜報員への道まっしぐら。それでも運だけは素晴らしく良い彼は、優秀な委員長とお堅い校長と共に、様々な事件に飛び込んで行く。
 どんな状況でも常にマイペース、私情だらけの思考で、果たして一人前のスパイに成長できるのか、ドナルド?

コメディとしても楽しいけれど、
ミステリーとしてもなかなか味があるんですよ。
特に2巻が秀逸ですね~。
『動物のお医者さん』でもストーリーテラーだと思ったけど、
2巻収録の「田舎の日曜日編」とか「暁の人工都市編」とか、
読者を話に引き込むのがうまいなぁ、と感じました。

ドナルド、委員長、校長は、絶妙なでこぼこトリオ。
スパイになりたい情熱だけは人一倍、
しかし度々任務のお荷物となるドナルドと、
前代未聞の生徒に手を焼く、真面目な校長の間に挟まれて、
委員長には並々ならぬ苦労が…という気がするのですが、
よく読むと彼、一番冷静にツッコミ役をしていますね。

委員長も校長も、元は普通なのに、
なんだかんだ言ってあくが強いドナルドに慣らされているのです。
すごい影響力。朱に交われば…というやつ?
秘密諜報員としてはどうよ、って思うけど、
ある意味、頼もしい生命力。
さして努力をしなくとも、最後まで生き残れそう(笑)。

このシリーズ、続きをもっと読みたかったです。残念。
わたしは長い間探して、ブックオフで買ったのですが、
いつかマンガ文庫でも出るといいですね。

   


さて、昨夜はやけ酒をあおりました~。
なぜって、火曜に仕事に出た夫がずっと泊まり…。
それでも金曜には帰ってくるから、
雨の中はりきってお買い物に行ったのです。
晩酌に美味しいもの出してあげなくちゃ!と思って。

そしたら、“金曜は飲んでくる。多分午前様”という電話。
こちらはずぶぬれで帰宅したばかりだったので。
堪忍袋の緒が、ぶちっと切れました。
“仕方ないでしょう~”という態度にまた腹を立てる。
まったく、外面ばっかりの、仕事中毒男め。
洗濯物だけどっさり渡されても、知りませんからね!
最初に“淋しい思いをさせてごめんね”って言えばいいのに。
鈍いんだから…。ああ、むかつく。

ちょっと家出しようかと考えちゃいました。
あてつけに、近場に一泊旅行にでも行っちゃおうかなぁと。
でも大雨が続くみたいだったので断念。
(せっかく行くなら観光もして元を取りたい…という、貧乏性
かと言って何もしないのもしゃくだから、
つまみを用意して、家でひとり晩酌。

にら醤油かけ冷奴(奥園壽子先生のレシピ)とか、
納豆いなり(いつもありがとうございます。m-t-daidaiさんのレシピ)とか、
冷しゃぶサラダとか、、トマトとか韓国のりとかえびしおプリッツとか、
沢山うまいものを食べ、黒ビール350ml缶を2本開ける。
ぷはーっと。

片手にはアガサ・クリスティーの『パディントン発4時50分』。
(…活字無しだと落ち着かない)
流しているDVDは『名探偵ポアロ エッジウェア卿の死』。
なんかひとりでも平気かも。
だけど少ーし哀しいかも。

ここ数日夫と話ができないのを我慢して、
できるだけ大人しく待ってようと努力していたせいか、
気持ちが脆くなっていたようです。
我ながら馬鹿だなぁ。
いい子になんてどうせなれないし、なる必要もないし。
時々発散しなきゃ耐えられないでしょうが。

酔いが回ったら布団に直行です。
面倒を見なきゃいけない夫はいないし。翌朝のお弁当もないし。
楽々~♪
普段ひとりではあまり飲まないのですが。
こんな時間もたまにはいいですね。




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