「コトラー8つの成長戦略」を6回にわたり学び始める。
今回が1回目。
発行所・碩学舎 発売元:中央経済社 1800円+税
2013年12月に30回に渡り
日経新聞紙上にて
「私の履歴書」として
自分の人生と学問を紹介されています。
切り抜きから。
マーケテイングを学ぶ学生たちのバイブルとして有名なテキスト。
今年3月出されました。
枕ほどの厚さで約P700の大著。
7600+税 丸善出版
総合図書館から借りてきて読んでいます。
コトラー8つの成長戦略
・・・低成長時代に勝ち残る戦略的マーケティングを読む・・・
講師は
永倉 禮司先生(福島県金融広報委員会アドバイザー)でした。
ファイナンス研究会」132回目の講座になります。
今回から6回にわたり
「コトラー8つの成長戦略」を学びます。
アメリカのマーケティングの大家で
最も影響ある学者として
またマーケティングを体系化した学者として著名です。
2013年12月1か月30回にわたり、
日本経済新聞で「私の経歴書」を書かれました。
その中で、
マーケティングとは
「業績向上と顧客の価値・満足を創造することで
人々の生活の改善を目指す実践的な学問と定義」と書かれました。
序章
財政のメルトダウンと長引く世界経済危機には、
政府と共に民間企業の知的対応が必要である。
政府は、緊縮財政または景気刺激策に打って出るのか?
民間企業は、
コストと価格のカットを行うのか、またはその戦略を立て直すのか?
低経済化で企業はいかにして成長できるか、そして繁栄していけるのか
1.チャンスのある主な領域を示す
9つのメガトレンドを認識すること(2013年からの10年間)。
2.低成長経済において
成長をもたらす8つの途をマスターすること。
と2つの途を提案する。
9つのメガトレンドとは
1.富と経済力の世界的再配分
2.グローバルからリュージョン、リュージョンからローカルへの戦略的焦点の変更
3.都市化の継続とインフラ・ニーズの増大
4.科学と技術から生まれる機会の増大
5.グリーン・グローバル・エコノミーの加速化
6.社会的価値の急激な変化
7.官民セクター連携の増大
8.顧客エンパワーメントと情報革命
9.ハイパーコンペティションと破壊的イノベーション
低成長経済化で
企業が持続可能な成長と繁栄を得るための8つの方法がある。
1.マーケット・シェアの拡大により成長する方法
2.コミッテッド・カスタマー(献身的顧客)
コミッテッド・ステークホルダー(協力的なステークホルダー)を
増やして成長する方法
3.強いブランドの開発で成長していく方法
4.新製品やサービス、それに経験をイノベーションすることで成長する方法
5.海外展開で成長する方法
6.吸収合併、買収、提携、ジョイント・ベンチャーで成長する方法
7.社会的責任に対する評判を高めて生長する方法
8.政府やNGOとの協力で成長する方法
第1章
企業の成長を妨げる元凶はたくさんある。
停滞する経済、新たなライバルの出現、顧客の好みの変化、
自社ブランドの魅力の低下など数えきれない。
今こそ自社のミッション(使命)、ビジョン(将来像)、バリュー(価値)、
そして提供するもの(Offerings)は何なのかを真剣に検討すべき時で、
景気のいい時代についた贅肉をそぎ落とす必要がある。
SWOT分析で自社の強み、弱み、機会、脅威を再評価し
財務、マーケティングの弱みを解決しなければならない。
両方とも欠如しているのなら撤退もいいだろう。
SWOT分析の結果で、希望が持てたとすれば、
自社のマーケティング・ミックスとプロフィールを再精査しなければならない。
ターゲットとする市場をもっと正確に定義し、
顧客の新規取り込みが見込める競合他社を見定める必要がある。
成長には、
新たなユーザー開拓や製品使用法の発掘だけでなく
競合他社が抱える顧客に対して、
自社の方が良い結果を出させることを示す必要があるのだ。
と第1章では
「マーケット・シェアの拡大による成長する方法」を結論付けました。