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講演中の秋元先生。
自分で書かれた地下の図面を説明しながら、
時を忘れて聞いていました。
第一期のの露天掘り・・・ツルハシ採炭。
第二期の斜坑・・・・・・・・発破採炭。
第三期の斜坑・立坑・・・機械採炭。
閉山までのお話。
上記の写真を
手書きですらすらと書いて
わたくしたちに説明を
採炭の今昔物語
秋元孝義先生(常磐炭鉱OB)
1) 石炭を掘り始めて120年かけ
地下650メートルくらいまで掘り進めた。
弥勒沢→現在のエブリア・かしま病院まで掘ったところで閉山。
まだ海の中には5億トンの石炭があると。
2) 昭和29年より46年まで・・・それ以降、秋元先生は陸へ。
採炭一筋で石炭を掘り続けてきた。
東大の工学部鉱山学科を卒業された。
東大の工学部に鉱山学科があったのですね。
時代の流れを感じる。
3) 石炭はどこにあるのか。
素人の我々はどこにもあると感じるが、
上記写真のように
石炭の層=炭層は傾斜10度~15度くらい、
厚さ3~4mで傾斜しながら、のびている。
写真で見ますと右下がりで弥勒沢より海へ向かい傾斜しています。
4) 石炭を掘るとは「お湯」との戦いだったと。
特にいわきの炭鉱は!!
世界の炭鉱に例がないほどの「お湯」が・・・・
それが問題だった・・・いわきの炭鉱だけ。
熱中症にも。
「お湯」は60度以上の温泉が噴き出す。
坑内にお湯がたまる
↓
徹底的に「お湯」をくみ上げる方針で・・・水位を上げないために。
↓
毎分100~120トンのお湯を
↓
川に流した
(現在毎分5トンで間に合っているのでどれだけ多かったのか想像を絶する)
現在温泉組合で使用しているのが毎分5トン。
それの20倍以上のお湯が出ていたことに。
いのししの中学時代から数年、
社宅に温泉・ガスが引かれた時がありました。
炭鉱から出るお湯・ガスを利用したのです。
泥のようなお湯ですので、
風呂に入るためには何回も濾さなくてはいけないので
大変でしたが・・・・
その温泉がこれだったのですね。
秋元先生
採炭の現場のお話
貴重で、
日本では2度とできない経験のお話
ありがとうございました。
語り続けてほしいです。
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