以前、留学から帰ってみると、患者様という呼び方が蔓延していて違和感を覚えるとお伝えしました。
金田一春彦氏の「日本語を反省してみませんか」という著書に以下のことが書いてあるそうで、私の感覚は間違っていなかったのだと少し安心しました。
「言葉を丁寧な形にしても、けっして丁寧な意味にならない言葉がある。病院へ行くと、「患さま駐車場」「患者さま待合室」と書かれていることがある。「患者さま」といわれるのは何となく落ち着かない。なぜなら「患者」という言葉自体がすでに悪い印象を与えるため、いくら「さま」をつけてもらってもうれしくない。「病人さま」「怪我人さま」「老人さま」など、いくら頑張っても敬うことにならないのである。「ご来院の方」「外来の方」などというように変えた方がいいと思われる」
そもそもこういう言い方が蔓延してしてしまった理由を調べてみると、厚生労働省の「医療サービス向上委員会」が、当時の国立病院に「患者の呼称の際、原則として、姓(名)に『様』を付けることを求めたのが、病院側に誤解されたのが原因です。つまり患者の個人名を呼ぶときに「○○さん」ではなく、「○○様」と呼ぶことを求めたのに対して、患者の個人名に「様」をつけるのでなく「患者」という固有名詞に「様」をつけてしまったのが始まりのようです。
ただ、患者の個人名に「様」をつける事に関しても、私が以前書いたように、事務員や看護師が患者の個人名に「様」をつける場合は別としても、その患者さんの家族構成まで把握している医者が、その患者さんを「○○様」と呼ぶのは、多くの同意が得られた選択ではないようです。
その理由は先日行われた、「さん」の支持者が69%、「様」の支持者は4%というアンケートの結果(これまでの議論は「患者」のままか「患者様」かということですから、このアンケートは患者の個人名に「さん」をつけるか「様」をつけるかという設問だと考えられます)からもわかります。
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金田一春彦氏の「日本語を反省してみませんか」という著書に以下のことが書いてあるそうで、私の感覚は間違っていなかったのだと少し安心しました。
「言葉を丁寧な形にしても、けっして丁寧な意味にならない言葉がある。病院へ行くと、「患さま駐車場」「患者さま待合室」と書かれていることがある。「患者さま」といわれるのは何となく落ち着かない。なぜなら「患者」という言葉自体がすでに悪い印象を与えるため、いくら「さま」をつけてもらってもうれしくない。「病人さま」「怪我人さま」「老人さま」など、いくら頑張っても敬うことにならないのである。「ご来院の方」「外来の方」などというように変えた方がいいと思われる」
そもそもこういう言い方が蔓延してしてしまった理由を調べてみると、厚生労働省の「医療サービス向上委員会」が、当時の国立病院に「患者の呼称の際、原則として、姓(名)に『様』を付けることを求めたのが、病院側に誤解されたのが原因です。つまり患者の個人名を呼ぶときに「○○さん」ではなく、「○○様」と呼ぶことを求めたのに対して、患者の個人名に「様」をつけるのでなく「患者」という固有名詞に「様」をつけてしまったのが始まりのようです。
ただ、患者の個人名に「様」をつける事に関しても、私が以前書いたように、事務員や看護師が患者の個人名に「様」をつける場合は別としても、その患者さんの家族構成まで把握している医者が、その患者さんを「○○様」と呼ぶのは、多くの同意が得られた選択ではないようです。
その理由は先日行われた、「さん」の支持者が69%、「様」の支持者は4%というアンケートの結果(これまでの議論は「患者」のままか「患者様」かということですから、このアンケートは患者の個人名に「さん」をつけるか「様」をつけるかという設問だと考えられます)からもわかります。
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