水痘ワクチンは日本が世界に先駆けて開発したワクチンで、生後12ヶ月から接種可能です。このワクチンは日本では「任意接種」ワクチンで、接種後の抗体陽転率は90%以上です。接種しても水痘にかかることもありますが、多くは軽症ですみます。副反応として発熱(2~3%)発疹(2%)接種局所の発赤腫脹(3%)があります。アメリカでは1995年から全員に推奨されています。1994年まではほぼ全員が発症し、年間約13,000例の入院と100~150件の死亡が報告されていました。
それでは、水痘ワクチンの有用性はどうかというJournal of American Medical Association. 2005;294:797.から最新の報告です。(インパクトファクター★★★★☆、研究対象人数★★★★★)
Impact of varicella vaccination on health care utilization.
2002年におけるアメリカでの水痘ワクチンの接種率は81%に達しました。1994年から2002年までに10万人あたりの水痘による入院は2.3人から0.8人に減少しました。水痘に通院も10万人あたり215人から89人に減少しました。入院や通院は全ての年齢で減少し、特に年齢が低いほど効果は大きかったそうです。
接種しないとほぼ全員が発症するのですから、水痘ワクチンは接種した方が良さそうですね。
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2002年におけるアメリカでの水痘ワクチンの接種率は81%に達しました。1994年から2002年までに10万人あたりの水痘による入院は2.3人から0.8人に減少しました。水痘に通院も10万人あたり215人から89人に減少しました。入院や通院は全ての年齢で減少し、特に年齢が低いほど効果は大きかったそうです。
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