Archives of Pediatrics and Adolescent Medicine. 2006;160:197.
(インパクトファクター★★☆☆☆、研究対象人数★★☆☆☆)
38.4℃以上の発熱があった6~36カ月の乳幼児464人が登録され、以下の解熱剤が3日間投与されました。
(1)アセトアミノフェン(体重1kgあたり12.5mg)を6時間おき
(2)イブプロフェン(体重1kgあたり5mg)を8時間おき
(3)アセトアミノフェン(体重1kgあたり12.5mg)とイブプロフェン(体重1kgあたり5mg)を交互に4時間おき
被験者をこれらの3群に無作為にわけ、解熱の程度、解熱剤の総量、ストレスの程度、保育所や親の仕事を休んだ日数が調査されました。
結果として、(3)の群が他の群と比較して、いずれの項目も有意に優れていました。(3)においてどちらの薬を最初に投与するのかは効果に影響がありませんでした。
アセトアミノフェンは商品名ピリナジン、アンヒバ、アルピニー、カロナールで、イブプロフェンはブルフェン、ユニプロンです。後発品はこの限りではありません。
(3)だけ解熱剤を4時間おきに投与しているので、この論文の解釈はやや難しいのですが、1種類の薬で解熱が得られにくいからと、その薬の量を2倍にしたり投与間隔を短くしたりしても効果がなく、アセトアミノフェンとイブプロフェンという2種類の解熱剤をお互いの中間の時期に使用するというのが効果的ということです。なるほど勉強になります。
医者は通常1種類の解熱剤しか処方しませんから、この論文の結果を受けて、こういう処方の仕方も効果的なのだと認識する必要がでてきました。
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(2)イブプロフェン(体重1kgあたり5mg)を8時間おき
(3)アセトアミノフェン(体重1kgあたり12.5mg)とイブプロフェン(体重1kgあたり5mg)を交互に4時間おき
被験者をこれらの3群に無作為にわけ、解熱の程度、解熱剤の総量、ストレスの程度、保育所や親の仕事を休んだ日数が調査されました。
結果として、(3)の群が他の群と比較して、いずれの項目も有意に優れていました。(3)においてどちらの薬を最初に投与するのかは効果に影響がありませんでした。
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(3)だけ解熱剤を4時間おきに投与しているので、この論文の解釈はやや難しいのですが、1種類の薬で解熱が得られにくいからと、その薬の量を2倍にしたり投与間隔を短くしたりしても効果がなく、アセトアミノフェンとイブプロフェンという2種類の解熱剤をお互いの中間の時期に使用するというのが効果的ということです。なるほど勉強になります。
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