川原湯温泉
とまりぎ
温泉街へ入って、まず川原湯神社へ行く。
源泉のうちの新源泉が出ていて、熱めの足湯がある。
社殿は新しく、建替えてから10年しか経っていないようだ。
雲がたなびいて、目線の高さが白い上に山が見える。
本日の宿、山木星(やまきぼし)へ入るところで、ひとりが滑った。
大事にならなくでよかった。
温泉は源泉かけ流しだから、24時間入ることができる。
上って、夕方6時からの夕食。
渓谷歩きのあとの温泉で、ビールがことのほか美味い。
麦焼酎を頼んでおいたのだが、出てきたのは米焼酎。
まあ、細かいことは言わないことにしておこう。
このほかにビーフシチューやグラタン、蕎麦に炊き込みご飯が出て満腹。
翌朝、窓から例の橋が、しっかりと見える。
宿の入口から見上げると、八ツ場ダムができあがると水面がここ、という標識がある。
わずかの高さだが、ここは水面下になってしまうのだ。
この風景を二度と見る機会はないかもしれない。
川原湯温泉駅まで車で送ってもらって、駅の橋の上から見た山。
ダムができるからと言われて、なかなかできない。
待っていた住民は用意された新しい土地へ移らずに、子供の住む別の土地へ移ってしまった。
温泉宿は移るに移れず、もうすぐだと言われ続け、新築・改築もしないまま年月が過ぎていく。
ダムができることになって早く上の土地へ移らなければ、川原湯温泉は衰退の一途だ。
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