旅籠屋「丸一」
とまりぎ
バスの終点に近く、旅籠屋「丸一」がある。詳しいことは忘れていたが、分かりやすい場所だ。
以前よりも広くなった。テニスコートがあったはずだと見ると、駐車場に変っていた。それは増築して客室も温泉もたくさんできたからだということがすぐにわかった。
別館もあるし入口がいくつもあるような気がするが、宿の地図を見ると案外明快にできている。
着いたばかりの最初の温泉は、蔵の湯。半露天の湯船もあって、このときは意外にぬるいと感じた。温度は多分39度から40度程度だろう。泉質はカルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉とある。
部屋から出て温泉へ通じる道。温泉へ行くには外を通らねばならない。冬は寒いことだろう。6時から食事時間なので、全員食堂へ向う。
料理が既に並べられていて、暖かい物が後から出てきた。ありがたいことに新鮮な野菜が豊富で、味も良く健康的だ。
早速、生ビールで乾杯。日本酒も焼酎も適度に持ってきて、この宿のシステムとして後で自己申告。
二時間も経たずに満腹で部屋へ戻る。
宿の手拭いに書かれた、「享保辛亥創業」を調べてみると西暦1731年からだから、とても古くから三国街道猿ヶ京宿として営業していたのだ。
展示してある幕末の三舟の「書」や谷文晁の「絵画」も歴史を感じさせてくれる。季節を変えて、また来よう。