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畑の道
とまりぎ
杉並区の西には、まだ畑が残っている。
畑と畑の間の道を自転車でゆっくり行くと、生姜のような茗荷のようだが、ちょっと違う。
ウコンかもしれない。
細い道だから車は通らない。ゆったりとした雰囲気がある。
冬へ向って成長する大根だ。
キャベツとブロッコリーだろうか。
これも大根のようだ。
杉並郷土博物館にある縮尺モデルで、江戸時代末期を見ると畑の中に家が点在していた様子だった。
現在は住居地の中に畑がわずかに点在していて、様子が逆転している。
まだ伸びていない菜っ葉類。
葱と里芋はわかりやすい。正月前には収穫の時期になるだろう。
農業を主に生活していた人が亡くなると、高い相続税を払うために農地を売る。
売った農地にはすぐに住宅が建つ。
農地はだんだんなくなってきたが、まだこうして残って生産している。
ここもほんの短い道に過ぎない。残念なことに、こういう道がほとんどなくなってしまった。