富戸駅から歩く
とまりぎ
車中では持ち寄った酒とツマミで話はあっちこっちへ分散したが、昼過ぎに目的の施設へ行く駅にはふたつばかり手前の伊豆急線富戸(ふと)駅で降りる。
海は駅よりも大分下にあるから、下り坂の道をしばらく歩く。
車の通る道からちょっと引っ込んだところに小さなスーパーマーケットがあり、その奥に見えたのが三島神社だ。
神社から振り返ると、海が真下に見える。
伊豆七島が見えるかと、目を凝らしたが大島も見えなかった。
御島神社が三島神社に変ったようだ。
スーパーマーケットで食糧を調達して、海へ向う。
途中の電柱に「津波に注意、この地区は海抜21.0m」とある。
東日本の大津波以後に貼ったのだろうか。
たしかに海から近い。
よく見ると、あたりの電柱にはそれぞれ数字が違った同じような板が着けられている。
このあたりは東海沖地震が起きることを想定しているようだ。
海岸の岩の上で昼食にする。
対岸を見ると、釣のひとがいる。
ちょっと波風が荒いが、釣れているのだろうか。
軽い昼食を済ませると、海伝いの道を南へ向うことにした。
幹事は保養施設へも何回か泊まっていて、このあたりの地理に詳しい様子だった。
富戸港へたどり着き、意外に大きな遊覧船がここから出ているのを見る。
城ヶ崎遊覧船であることがわかったのは、帰りに城ヶ崎海岸駅まで行って、駅にある看板を見たときだったが。