院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

下味付けの練習

2005年06月08日 10時43分34秒 | 
2種類の中華なべの違いについての記事を書きましたが

大して面白くなかったのでやめました。

代わりに今日は中華の基本のひとつ「下味つけ」について、

「豚肉と卵の炒め」を教材にして説明します。

これも野菜炒めドラゴンロードの一つよ。


少し高級な中華料理の炒め物を食べて「肉が柔らかくてウメー!」

と思ったことはありませんか?

それこそまさに「下味付け」のなせる業なのです。

スーパーで肉を買ってきたらそのまま炒めて野菜炒めのタレで味付け!

というやり方では到底出ない味です。


中華料理では肉や魚介類をいためる際には必ずと言っていいほど

下味というものをつけます。

主な調味料は塩、コショウ、しょうゆ、酒、片栗粉、おろししょうが・・

こんなトコでしょうか。
        
                各役割は

塩、こしょう、しょうゆ・・素材に適度な味付けをしておくことでうま味を引き出す

酒、しょうが・・素材の臭みを消し、素材を柔らかくする。

片栗粉・・素材をコーティングしてうま味をとじこめる。


こんな狙いがあるのですね~。

めんどくさいと思わずにこれで美味しくなるなら・・

と発想を変えてみてください。 

では、この「豚肉と卵の炒め」で練習してみませんか?


                  (作り方)


 1) 豚のこま切れ(安いやつ)70グラムに塩、コショウ、小さじ1/2、

    しょうゆ、小さじ1酒大さじ1、片栗粉小さじ2で下味をつけて

    手でよくもみこみましょう。箸じゃだめ、手で!

    出来たら10分ほどおく。


 2) 卵2個を割って塩を一つまみ入れて軽くかき混ぜておく。


 3) きくらげは5かけくらいを水で戻しておく。


 4) しょうゆ大さじ1、酒大さじ1.5、こしょう3フリをまぜておく。

    最後に合わせる調味料です。


 5) 中華なべ(フライパンでもヨシ)を熱し、溶いた卵を入れて、

    かき卵を作る。ぐちゃぐちゃの状態で取り出し、よけておく。

    皿でもなんでもいいから。


 6) 同じ鍋で肉を炒めて、表面に赤い色が見えなくなったらきくらげと卵、

    合わせ調味料を加え(手際よくね)、15秒くらい混ぜ合わせて

    出来上がり。

ごま油を入れても美味しいけど、ごま油で仕上げるクセはつけないでね。

みんな同じ味になっちゃうから。


素材を分業で炒めるという作業をおぼえてください。

 いずれ野菜炒めもきっと極められます。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
勉強になります! (めぐみ先輩)
2005-06-08 22:47:08
二つの中華ナベの違い、おもしろかったですよ!ちなみに、うちには両方あるけど私は片手ナベ派です。院長のをお手本に持つ所を布で巻いてみました。とっても調子いいです。「院長のひとりごと」を見るのが最近の日課(笑)。今回の下味練習レシピも、早速作ってみよ~っと!
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な、泣ける! (院長)
2005-06-09 08:05:37
おぉぉ・・朝から軽く感動してしまった。ブログなんて日記とはいえやっぱり誰かに見てほしくて発信しているのです。だからこうやって、みててくれてる人がいるってのは、もう、そりゃ嬉しいわけです。しかも日課なんて(泣) 

 めぐみ先輩のうちには中華なべ両方ありますか!ただものではないですな。

正直、きちんと使いこなせればかっこいい(モテる)のは両手鍋のほうだと思います。

だからプロは大体両手鍋を使います。モテたいからなんですね。
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