世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

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「福島を忘れない・全国シンポジウム」の報告(その1)多額の税金が無駄なことに使われ、全く支援になっていない現実に驚きました!!

2018年07月18日 | 視察&勉強会
7月15日〜16日(連休中)「福島を忘れない・全国シンポジウム」に
参加してまいりました。

初日は、講演や現地報告でしたが、会場は全国各地から集まった議員等

で満席状態。ものすごく密度の高い内容でした。

 

ひとことで言うと「国の復興支援金は無駄な公共事業に使われていて、

ほとんど現地の人たちの役に立っていない」ということです。

例えば、山木屋地区での復興事業には149億1000万円かけられているが、

ほとんどが住民のニーズからかけ離れたことにお金が使われており、見せ

かけだけの復興支援だ、と地元の議員が報告していました。

 【無駄遣いの例その1】
13億5000万円かけて「山木屋小中一貫校」を改築したが(屋根が開閉
する室内プールまである!プールだけでも5億1000万円!)、
現在通っているのは小中合わせて15名。
うち、小6の5名は全員他の中学校に入学希望しており、現在の中2が
卒業するとその学校に通う子どもはゼロとなる。
 
【無駄遣いの例その2】
22億円かけた粗飼料生産支援事業、従事する人はたったの6人、、、、 
 
【無駄遣いの例その3】
葛尾村では、住民がいないのに、団地を建てるという計画がある。
 
国の復興支援金が、不要な公共事業に使われ、現地でほとんど役に立っ
ていない、ということがわかりました。
 
国は避難解除を出したが、実際には強制避難12市町村の帰還率は13.8%、
帰れない住民が未だに約10万人もいる。  
「住民の意向からは程遠い事業ばかりで、住民たちはゆめや希望が持てる
ような環境になっていない。」という怒りの声、声、声…。
 
また、福島県内38万人の18歳未満の子どもたちを調査した結果、209人

小児甲状腺がんと診断され、うち手術を受け癌確定した患者は173名。

しかし、福島県は「甲状腺がんの多発は過剰診断によるもの」と言い、

原発事故原因説を否定しています。

知れば知るほど呆れることばかりでした。

国の支援事業は、私たちが納めている税金が使われています。

 

それが、現地ではこのような状況だとは?! 

国はなぜここまでトンチンカンなのだろう?

 

もっとひどいのは、「除染が終わっていないにもかかわらず、

除染費用のお金を渡すことで除染したことにしている」という

地域もあるそうです。(葛尾村)

「国は間違った方向に進んでいる」というのがシンポジウムで

確認されました。

 

現場の声を聞かないとわからないことがたくさんありますね。

 

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