@「電気」は現代、生活必需品であり電気を利用したモノも多種多様化してきた。中でもEVと言われる電気自動車など電力の需要は益々増えることは間違いない。それを賄うエネルギーがこの小説のようなCO2など環境問題から大事件、事故になるのは誰もが予測できる。怖いのは「目に見えないモノ」に対して人は恐怖に落ちる、それは「感電」と言う恐ろしさだ。
現代の鑑識捜査官のツールには驚愕だ。今後さらにビックデータなどAIを駆逐し微細証拠でも明確に突き詰めれるのは疑いない。
「天才とは下調べを怠らない有能な人物にすぎない」エジソン
『バーニング・ワイヤー』ジェフェリー・ディーバー
ー敵は「電気」(見えないと言う恐怖)。この目に見えぬ凶器を巧みに操って殺戮を繰り返す犯罪者がニューヨークを恐怖の淵に叩きこむ。惨劇への秒読みが進むなか、ライムは微細な証拠から犯人を割り出そうと苦闘する。だが同時にライムは、メキシコで進行中の天才犯罪者ウォッチメイカー逮捕作戦の支援もしなくてはならない。
ーライムは重度の身体障害者であるが犯罪調査学者、不慮の事故で身体不随となり退職したが才能を買われ車椅子での捜査を引き続き依頼された。
ー最初のテロはバス停でのアークフラッシュ(荷重電力による爆発)、2番目がホテル、3番目ビルのエレベータ内、4番目古い建物の中、次々と電力会社へ脅迫状が届き、前の事件との関連性と事件現場で収集、鑑識捜査官による科学捜査ツールを使った微細証拠を基に検証捜査が繰り返される。
ー犯人が途中から入れ替わり(偽装工作)犯罪者と捜査官との知恵比べとなる。
・「考る可能性を全て排除し、1つだけ排除できなかったものがあるとすれば、意見どれほどとっぴな仮説と思えても、それが正解なんだ」(既成概念、思い込みを一旦捨ててみること)
・「犯人側の要求・目論みを見定める」(理屈なしで考える)
・「犯罪現場では必ず証拠となるものが見つかる」(身元を暴き、住所を突き止め、共通点を突き止める)
・「証拠品を見比べ仮説を立てる」
ー電圧
家庭の電圧200vは火花程度
600vである程度のアークフラッシュとなる(中電圧から高電圧)
人を死亡させるには1アンペアの10分の1程度(ヘアードライヤーでも可能となる)
ー髪毛・尿・血液分析:
髪毛は2cmの頭髪でも2ヶ月前からの麻薬使用歴、アルコール依存症、がん患者診断可能
ー米国電力の半分以上は以前石炭発電
新エネルギーは僅か3%、天然ガス20%、原子力19%、水力7%
新エネルギー:液体水素燃料電池・バイオ燃料・風力発電・太陽光発電・地熱発電・メタンハイドレード、波力発電など
ー電力需要
発生する熱の半分以上が利用されず捨てられている
電気を蓄える方法:フライホイール・空気圧システム・電池技術・伝送網改善