@家族の支えは病気を患った誰にとっても心強いものだ。ましてや生死を争う病気で臓器移植を、発達障害を持つ息子から受ける「親子の絆」には計り知れないものがある。涙と感動の映画で、映画の終わりを飾る歌は深く心に響き渡る。
『靴ひも』2020年作(イスラエル)
母を亡くした発達障害のガディと一緒に暮らすことになった父との新たな生活が始まる。仕事一筋に生きてきた父のとってはガディの扱いに苦慮し、施設に入れようとする。そんな時父が腎不全だと診断される。その父に自分の臓器を提供したいと願う。だが、「靴ひも」が結べないことで臓器提供は無理だと医者が判断。父は息子から更に奪うべきものはないと拒否続ける。やがて病気が悪化、息子の願いが叶い受けることを承諾するが・・・。