@ビジネスでも現代は「心の時代」であり手がかりを求め「論語」が注目されている。その中で気になった「論語」を書き出し自分への「徳」としたい。人との出会いを大切に、先見力(感や才能に頼るのではなく)は過去の統計を綿密に分析することであり創造力である事。忠告(諫言)は先入観を入れず考慮し、時代にあった「奥ゆかしさ」を残し、あたること。人に指示説得するには目的(なぜ)、寄与度(理由)、評価(結果を知らせる)をしっかり説明することが人間関係(上司、部下)にとって大切であり虚勢を張ってはいけない。
『男の論語』童門冬二
「概要」「四十にして惑わず」「巧言令色すくなし仁」……。人生の背骨となる『論語』の名言を、時代をこえた実用性に的をしぼって読み直す。
人生の活路を切り拓くものは、いかなる時代でも人の心のありようである。リーダーの行動規範の書とされている『論語』を座右の書とする著者が、孔子の人間学の真髄を、日本の歴史や現実の中に実例を求めて解き明かす著者会心の一冊。
ー「心の時代」に必要な「論語」の世界
「出会いを大切にせよ」生きていく上で何を一番大切にしなければならないのか
「時には自分自身を振り返れ」相手の立場に立ってものを考える
「過ちを犯した時はすぐに改めよ」過って憚ることに何の遠慮もいらない
「言ったことは実行せよ」先行後言・知行合一・率先垂範
「先例の中に心理は潜む」先見力とは感や才能に頼るものではなく過去の統計を綿密に分析することから始まる・模倣から始め新しく創造される
「王道を行け」とは仁や徳を持って行う政治・「覇道」とは権謀術策によって行う自己中心政治
「諫言は誠意を込めてせよ」諫言は一番やり取りも難しい(家康)
「学んだ相手には礼を尽くせ」情報と知恵の価値を知る
「嫉妬に気を付けろ」ことにあたって慎重で計画をよく練った人物を選ぶ・可愛がられる同僚
「人の一生は学ぶ事に尽きる」生涯学習・50にして学ぶも易(また)
「自分の生命を完全燃焼させて生きる」青春は年齢ではない好奇心と情熱を保つ
「先入観は全体の判断を誤らせる」情報を収集・分析・問題点を検討し・解決策の選択肢を設定・解決策から一番を選ぶ・実行・別の選択肢を再検討・結果を評価する
「奥ゆかしさもほどほどに」時代と共に共感が違う・今の若い者は・・・は言わない
「人を納得させる3要素」目的・寄与度・評価をはっきり伝える
「虚勢を張るな」リーダーの持つべき条件(私心を持ち、ゴリを押し、物にこだわり、そして蛾を張るはしない事)
「物事の成否は最後の一踏ん張りにある」
「過ぎては即ち改むるに憚ること勿れ」忠と信を大切に良き仲間を持ち過ちがあれば素直に改めること