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トランプ大統領の罠とは『アメリカの罠』

2025-03-09 07:41:23 | 世界の動きから見えるもの
@本書は大統領選挙前に書かれたものだが、概ね予測どうりが恐ろしい。
トランプ政権の主たる政策で「プロジェクト2025」にある「ディープ・ステート」(闇の政府)を崩壊させる事はバイデン政権でも続いた民主党下での腐敗した組織を壊滅し、従来の自由主義を復活させると言う意思がある。だが、司法省内の裁判権含めた法的免責問題などは、悪用される懸念があると言う。元トランプ大統領補佐であるボルトン氏はトランプ氏が独裁者的存在を持つかについて「それほど利口ではない」し「アメリカの憲法も制度も強靭」であるとも言っている事には期待したい。だが、現実多くの大統領令による世界を恐怖・脅威を発進していることが今後どんな悪影響を及ぼすのか心配だ。特にボルトン氏が言うプーチンなどの「トランプはいいカモ」(操れれている)は強烈だ。戦争についてフランス経済学者ハラリ氏の「日本も戦争に備えよ」と核保有国となるべき時期だと言い、同時に米国経済学者サックス氏の「中国、韓国等の良好な関係を築く時期」とも言っていることだ。日本も日本版「ディープステート」なる「闇金政治家」への対策はまたしても「先延ばし」で期待は薄い。著名達が言う気になる言葉は「トランプは『有言実行』者だ」、「貿易戦争で勝者はいない、保護主義で貿易戦争に勝った国はない」と言うが世の中を悪い方向への動きがないことを期待したい。
『アメリカの罠』ユバル・ハラリその他7名の著名人
「概要」破壊者か? 救世主か?アメリカ大統領選後の世界を8人の知性が徹底分析 トランプが再選したら、世界はどうなるのか? 数々の疑問に8人の賢者が答える。「独裁者にはならない。就任初日を除いて」。そう発言したドナルド・トランプ前米大統領が再選される可能性が高まっている。「もしトラ」後の世界はいったいどうなるのか。
ー本書の出版は2024年8月、米国大統領選挙前の予測、もしトランプが再選されたら米国と世界はどうなるかを著名で政権側にいた8人が予測したものだ。特に「報復」を基に経済対策、安全保障体制、為替・貿易関税、公務員制度改革など多岐に亘る。
ーイアン・ブレマー「米国の敵は米国」(国際政治学者)
米国の政治的分裂による信頼性の低下と国際社会を不安定化する
・「闇の政府」FBI/CIAなど官僚機構の大胆な改革・司法省などの政敵を排除する
・米国における不均衡を世界に圧力をかける(貿易・軍事)
・NATO離脱となる可能性大(米国の防衛費の肥大)
・戦争(ロシア・ウクライナ、パレスチナ・イスラエル)と止めさせることに尽力
    イスラエルよりの交渉を優先・ロシアと北朝鮮同盟などに操られる可能性大
・中国との貿易では法外な関税を課す
ーポール・ダンス「闇の政府」(ヘリテージ財団)
「プロジェクト2025」大統領令による職員解雇・人事権を掌握し公務員改革
・「闇の政府」を解体させるため「行政国家」の変革を迫る
ーポール・クルーグマン「19世紀には戻れない」(経済学者)
・貿易関税から所得税減税を目指す(FRB独立性を剥奪/中国への圧力)
パリ協定など投資に見合う見返りを要求(団体からの離脱)
・移民への強力な示唆(強制送還など)
・米国民主主義の終焉・権威主義へと変貌(法執行機関を政敵に復讐する可能性大)
ージム・ロジャーズ「金融危機」(投資家)
・為替相場(円安の脅威)でドル安への誘導(FRBへの金利引き下げ要求)
米国は2年以内に景気後退(借金増大、インフレ高止まり、消費減退)
・過度な関税率は米国内景気後退を導く(対中国・中国経済は持ち堪える)
・富裕層・投資家はトランプを支持(減税政策)
ージョン・ボルトン「独裁者のカモになる」(元米国国連大使・大統領補佐)
日米同盟・NATOへの危機(脅威)を招く(諸国へ軍事費予算増大要求:3%以上)
・「米国は守る義務がない」と言う発言は「同盟離脱」へと動く可能性大
    「口では大きなことを言うが実際には何もしない、できない。格好だけで中身が無い」
・「トランプは良いカモ」プーチン・金正恩・習近平らが持つ同じ観
・司法省の危機(トランプの持つカオス)独裁者的存在を持つか「でもそれほど利口ではない」
    「アメリカの憲法も制度も強靭」とも言っている
ージャック・アタリ「日本も戦争に備えよ」(フランス経済学者)
・ロシア・ウクライナの戦争は世界大戦を引き起こす危機がある
・第3次世界大戦への引き金:中国・台湾、韓国・北朝鮮から日本も巻き込まれる
・日米安保条約(米国の軍事予算増要求)、ヨーロッパからの米撤退の可能性大
日本も核保有国となるタイミング(トランプは北朝鮮を助ける)
・中国の視野は台湾、朝鮮半島、ベトナム、日本を含む包囲網
・米国による保護主義の強化で孤立、国内分断によるクーデターの可能性大
ージェフェリー・サックス「米国主導の時代遅れ」(経済学者・国連事務総長顧問)
・バイデンによる核戦争リスクを高めた(米国覇権を信頼し過ぎで失敗した大統領)
・トランプ外交は予測不可能(アドバイザーの影響力大)「全てが取引主義」
・米国主導の世界の考えが時代遅れで非常に危険(中国の台頭、ロシアの軍事力など)
日本は中国・韓国、さらなる良好な関係を築くべき時期(米国覇権の罠に嵌るな)
・パレスチナの平和は国連加盟国になれるかが鍵
ーユヴァル・ハラリ「世界秩序の終焉」(イスラエル歴史学者)
人類の3つの脅威
    生態系の破壊
    人工知能・テクノロジーによる破壊
    世界的規模の戦争
・ネタニヤフ首相の思惑は司法制度改革を優先にした権力であった(外敵脅威を無視)
・ユダヤ人で全ての権利を有する組織・ユダヤ人至上主義思想
・トランプによるプーチン勝利の戦争終結への実践(国際秩序の崩壊へと繋がる)
・第3次世界大戦の切り札は核兵器の所有・抑止力
・ロシアの軍事費は既に30%を超える(国家の破壊的構造)「弱肉強食」の世界
3つの思想:ファシズム・コミュニズム(共産主義)・レベラリズム(自由主義) リベラリズム以外「戦争は不可避である」
・独裁的政治による司法制度を含めた各種制度の破壊、悪用に懸念



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