先月の東映からリリースされた高倉健さんの映画
1958年製作、なんとマキノ雅弘監督と高倉健初顔合わせ映画だそうですが
マキノ雅弘監督が職人監督として定評ありだ各社で何百本っていう作品を撮っておりますが
彼自身が時々やるのが違う会社で彼の過去監督作品のとセルフリメイク
この作品も松竹で1947年に製作した澤村勉脚本の「非常線」のと東映セルフリメイク作品だったのね
本作では藤田進のと弟役として健さんが出演されておりますが
オリジナル松竹では親子っていう設定だったようですね
一軒のホテル内で起きる出来事を綴っていくある意味ワンシュチュエーション(っていうのもずーっと建物内だったものがクライマックスでは外に出てちょっとした空間の広がりを見せてくれる)の群像劇ミステリーでして
主演とはいえ高倉健さんの出演場面はほとんどない
この作品では兄貴役を務める藤田進が狂言回しといった感じで出ずっぱりです
外で起きた銀行強盗のと犯人と目されて逃げ回ってる設定で健さんはクレジット一枚目ではあるものの先に書いたように最初に出てきた限り行方不明
したがって警察がタイトルの”非常線“をホテルに張り
中に閉じ込められた人々の様子を描いて映画は進んでいくから群像劇
再び健さんが出てきたときにはなんと死体
銀行強盗は画面外で犯人も捕まる
しかしホテル内では札束があちこちに出回っていて
そうたねを明かせばこのホテルで贋札作りしていて怪我の功名で贋札犯逮捕というオチがつくだけのお話
DVDには「非常線」のほかに副題として”大ギャング映画“ってついてるけど
わたしが知ってる東映のとギャング映画とは程遠い作品でして
健さんは前持ちの青年で就職を断られて意気消沈してる青年でして
ヤケのとヤンぱちでの銀行強盗って思わされる作品
ワンシチュエーションのと群像ミステリー劇としてはよくできてると思える作品
1958製作、日本映画、東映作品
マキノ雅弘監督作品
出演:高倉健、藤田進、故里やよい、月丘千秋、森美代志、藤里まゆみ、岡田英次、菅井一郎、堀雄二、武井義明、南廣