MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

非常線

2025-01-15 19:53:10 | 邦画
先月の東映からリリースされた高倉健さんの映画
1958年製作、なんとマキノ雅弘監督と高倉健初顔合わせ映画だそうですが
マキノ雅弘監督が職人監督として定評ありだ各社で何百本っていう作品を撮っておりますが
彼自身が時々やるのが違う会社で彼の過去監督作品のとセルフリメイク
この作品も松竹で1947年に製作した澤村勉脚本の「非常線」のと東映セルフリメイク作品だったのね

本作では藤田進のと弟役として健さんが出演されておりますが
オリジナル松竹では親子っていう設定だったようですね
一軒のホテル内で起きる出来事を綴っていくある意味ワンシュチュエーション(っていうのもずーっと建物内だったものがクライマックスでは外に出てちょっとした空間の広がりを見せてくれる)の群像劇ミステリーでして
主演とはいえ高倉健さんの出演場面はほとんどない

この作品では兄貴役を務める藤田進が狂言回しといった感じで出ずっぱりです
外で起きた銀行強盗のと犯人と目されて逃げ回ってる設定で健さんはクレジット一枚目ではあるものの先に書いたように最初に出てきた限り行方不明
したがって警察がタイトルの”非常線“をホテルに張り
中に閉じ込められた人々の様子を描いて映画は進んでいくから群像劇

再び健さんが出てきたときにはなんと死体
銀行強盗は画面外で犯人も捕まる
しかしホテル内では札束があちこちに出回っていて
そうたねを明かせばこのホテルで贋札作りしていて怪我の功名で贋札犯逮捕というオチがつくだけのお話

DVDには「非常線」のほかに副題として”大ギャング映画“ってついてるけど
わたしが知ってる東映のとギャング映画とは程遠い作品でして
健さんは前持ちの青年で就職を断られて意気消沈してる青年でして
ヤケのとヤンぱちでの銀行強盗って思わされる作品

ワンシチュエーションのと群像ミステリー劇としてはよくできてると思える作品

1958製作、日本映画、東映作品
マキノ雅弘監督作品
出演:高倉健、藤田進、故里やよい、月丘千秋、森美代志、藤里まゆみ、岡田英次、菅井一郎、堀雄二、武井義明、南廣
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西施 呉王暗殺

2025-01-15 05:05:05 | アジア映画
「呉越同舟」のが四字熟語を生んだと高校時代に確か習ったと記憶している春秋戦国時代の”呉国”と”越国“の因縁の戦いを描いた作品だったのね
中国映画にしては男が女を犯したり
中国映画には珍しく男女の性愛を見せられない部分をちゃんと見せないように描いてるとこもある作品
 
呉王が越王夫差に命乞いのために恥を忍んで犬飲まねを周知の人々の前で見せるシーンとかあったりで
それなりによくできてる作品だったと
 
主役の西施はそんな夫差暗殺のために夫差の元に献上された越国の8人の間者の一人
元々夫差を父親の仇と狙っていたものの
実際にはその美貌(中国四代美女の一人にあげられてる)故に夫差王の寵愛を受けつつ命を狙う隙を窺ううちに・・・
夫差自身も間者の一人と分かっていたのかもしれない節もあったように描いてるものの
 
そこいらの駆け引きを見せつつ夫差の王としての魅力もあってか目的を果たせぬまま無駄に時が経っていくものの
その間に越が力を盛り返し呉を打ち負かすっていう二時間の宮廷絵巻的な映画であったかな
主演の西施を演じるツァオ・シーユエの美貌に酔いしれる作品でもあったかな
個人的にはこういった戦闘スペクタクルアリーナ
男女の駆け引きアリーナの映画って嫌いじゃないからね
でも中国とか韓国の長期に渡る歴史絵巻的なTVドラマはなぜか敬遠してるのも事実
 
当時宮中の糞尿はああやって外に運ぶようですがどこに捨ててたのかが気になったのよね
トイレっていうと日本では寝殿造の場合は厠(川屋ーかわや)って言って文字通り川の上に小屋をしつらえての天然の水洗だったんだよね
それがいつのまにか時代が進むにつれて家の中に設えての汚穢汲み取りに退化してったよな・・・
 
2023年製作、中国映画(日本未公開作品)
ダイ・イーリン監督作品
出演:ツァオ・シーユエ、イン・ハオミン、ルオ・リクン、トゥン・ヤン・リン
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