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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

現代やくざ 血桜三兄弟

2025-01-20 18:25:13 | 邦画
東映が掘り当てた大金脈着流し任侠映画が廃れ始めてきたものの
一応任侠作品が現代のやくざの生態に変わり始め
それが「仁義なき戦い」というこれまた大金星の実録路線に打ち当たるまでの東映映画を支えてきてたのがこういったやくざ映画であったうちの一本でもあり
 
さらに新東宝が潰れた影響でハンサムタワーズの4人衆は松竹に転属するものの文太さん一人売れずにいたものの
女優王国の松竹ではあかんとハンサムタワーズはこれまた東映に移るものの
男優天国の東映ならばっていうことでだんだん文太さんの存在がはっきりしてきて悪役としてその頭角を認められて
脇役からいきなり主演に抜擢されたのがこの「現代やくざ」シリーズ
今作はその第五弾にあたる作品
 
文太さんもまだまだその地位を確たるものにする「仁義なき戦い」人も至るまでにはまだ二年もかかるんですね
でもその間に己の東映作品での地位を固めるためにあるような作品だったといえるものの
一応彼の主演シリーズの一本ではあるのですが
 
この作品ではベテラン小池朝雄と荒木一郎に持ってかれてた作品でもあり
文太さんの存在感の薄い作品でしたねぇ
って彼自身タイトルは現代やくざではあるものの、やくざではなく半グレでもないしどっちかと言ったら半堅気みたいな存在でしたし
余命宣告を受けてる人物ということで最後に殴り込みには参加するにはしますが
 
全国制覇の野望の先鋒として岐阜に送り込まれた関西最大の暴力団から送り込まれた鉄砲玉の小池朝雄がも映画を一人で引っ張っていたような作品でしたし
臆病でいつつもやくざに憧れる童貞ボーイのこれまた文太さんのバーで働く荒木一郎が鉄砲玉を殺ってしまうという意表なプロットでして
荒木一郎さんのこの演技もまた素晴らしく
 
渡瀬さんや伊吹さんまでも喰ってしまってる作品でしたねぇ
女優陣はなんと松尾和子さんがこれまたのヴァンプ振りを発揮されてて彼女の動きで文太さんが動かざるを得な区なるとという
実に上手いシノプシスなホンを書いたのは野上龍雄さんだったのね
 
1971年製作、日本映画、東映作品
中島貞夫監督作品
出演:菅原文太、伊吹吾郎、渡瀬恒彦、松尾和子、荒木一郎、名和宏、高宮敬二、楠本健二、藤山浩二、女屋実和子、早乙女ゆう、杉本美樹、唐沢民賢、平沢彰、中村錦司、大前均、野口貴史、大木晤郎、蓑和田良太、川谷拓三、丸平峯子、志賀勝、誠直也、奈辺悟、岩尾正隆、成瀬正孝、河津清三郎、小池朝雄
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ホワイト・サバイバル 越境者たち 

2025-01-20 05:05:05 | 洋画
これもGEOさんのプルークから8日にリリースされた作品ですが
DVDは二次使用でして、一応ミニシアターで公開されてた作品なのね
イタリアとフランスの国境であるアルプス山中でのいわゆる邦題にもあるようにいわゆるギリシャからヨーロッパに不法越境してきた一人の女性と
いわゆる地元ヨーロッパ人の男性の国境越えを描いた作品
 
冬の雪中でのロケはある意味役者さんにとってはそれはこっちに伝わってくる劇中のキャラクター同様に過酷な者だったのに違いないって伝わってくるモノが・・・
そうなんですよね女性はタリバンから逃れて大陸にその新天地を求めてきたいわゆる不法移民
男の山小屋からダウンを盗んだきっかけから、男の道案内ちゅうても真っ白な銀世界を彷徨うといかんと
女に失わせてしまった妻の面影を見たのか、男は無装備のまま女の道案内を務めることに
 
女と男はほぼ無口のまま国境を越えようとするもののやはり不法移民日本困惑してる国々ですから国境警備が厳重なことは映画の冒頭でも男が山小屋に行く時にも見せておいて
山中ではいわゆる趣味っていうのか面白くてやってるのか個人で不法移民狩りをする連中のドローンに引っかかり
男と女の雪中道行は積雪の困難にさらに命逃れて困難まで加わることに
寒さや雪に人間と犬に追われる何十苦にさらされながら
 
っていうかいわゆる応報はスノーモービルですし銃も持ってる
あんなバージンスノウの中で腰までつかり一歩一歩逃げるのだから見つけやすいとは思うんですが
そこは映画ですから、なかなか見つからなくて
ようやっとフランスの夏観光施設にたどり着いて違法難民狩りの連中に見つけられて
男は二人の狩人と素手で戦う羽目に
ってかその前に犬一匹殺してたっけ
 
なんか二人の男と戦った男に銃を突きつけてもほとんど脅しで引き金引かないのはなんでだろう
不法移民者狩りなのに・・・って思わされるものも
移民狩りの人間がいれば、その反対に移民を助ける人もいるわけで
最後は移民救済グループに助けられて・・・っていう映画でしたが
 
一人の妻を亡くした男の再生の物語を通してヨーロッパが抱えてる移民問題にも焦点を当てた作品だったのね
一応ハッピーエンドに終わるんだけど、なんも言わずに去っていった移民のに女っていう終わりかたもいいよね
多分に男の妻の身分証持っていったんだろうね
 
ほとんど不必要なセリフのない作品でしたので
映像からこっちがセリフのない部分を読み取るという作品でもあったようで
 
映画は「越境者たち」という邦題で公開されてたものを、DVDリリースでは「ホワイト・サバイバル 越境者たち」と改題されたようですね
 
2022年製作、フランス映画
ギョーム・レヌソン脚本・監督作品
出演:ザーラ・アミール・エブラヒミ、ドゥニ・メノーシェ、ヴィクトワール・デュボワ、オスカー・コップ、ロクサーヌ・バラズー
コメント (2)
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