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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

サバイバー・フィールド 地獄の英雄

2023-02-14 22:59:11 | 洋画未公開
1981年にセルビアの国境に位置するブコバル
ここで今までは他民族同士で生活していたがクロアチア共和国は旧ユーゴから独立宣言して
ユーゴ人民軍とセルビア武装勢力とが戦端を開いた事実をもとにして
作られたフィクション映画。
 
現代クロアチアにクロアチア言葉を流暢に話すアメリカ国籍の自称ジャーナリストのオリビアって言う記者がブコバルの戦闘の記事を書くために訪れて
その戦闘に加わった5人の生き残ってる連中を訪ねていく形で
その5人が語るお話をブツ切りでブコバルでの戦闘映像がインサートしていく風変わりな戦争映画
 
冒頭に語られてるこの戦争についての梗概ではユーゴスラビア連邦軍は3万6千の軍隊を組織、対しクロアチアは1,800人の義勇兵で戦いを挑んだようで
圧倒的な物量の差であるものの・・・
実際にこの目で見たわけではありませんが
ニュース映像とかを繋ぎ合わせて見ているとこの映画の戦闘シーンは現在起きてるウクライナの戦闘ってたぶんこんなんなのだろうなって思いながら見ていた
って言うのもクロアチアはほとんどゲリラ戦術でバズーカでは戦車を一台また一台って潰していく戦闘シーンが多かったからだろうか
 
そんな過去の戦争を一人で調べていくオリビアはクロアチアの防衛軍に所属していたセルビア人のヨシペと仲良くなり彼を通じて
当時靴工場の工員ドゥギの足跡を探していくんですね
ってことで自ずと戦闘場面もこのドゥギとヨシベを中心に描かれていくわけですが
 
そんな中で心を通わせついには体を重ねてしまうヨシベとオリビアでしたが
実はオリビアはトゥべの子供だったことがわかり幼児だった彼女のことを思い出すヨシべ
それぞれの過去が重なったもののそれは二人の別れを意味しオリビアは父親トゥべの足跡を辿る旅だったんですね
 
まぁ同じ地域によって生活しながらも国籍とか民族が違っても友情関係とかで繋がっていた人たちが一夜にして敵味方となって戦闘を重ねていくうちに友情が憎悪に変わって行ったりと人間が国によって翻弄される姿を描いた地味な作品というか重たい映画でもあった
ある意味DVDのウリは完全に戦争映画にしてるのは間違いではないものの
これは戦争映画って言うジャンルにいれてよかったのかなぁ
 
2022年製作、クロアチア映画
エドゥアルト・ガリッチ脚本・監督作品
出演:マルコ・ペトリック、ジブコ・アノチッチ、アンドレイ・ドキッチ、ザラ・ジュリッチ
 
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スネークヘッド

2023-02-14 17:00:33 | 洋画
シネマート新宿の恒例企画興行<のむコレ2022>で上映された一本
ほとんどアジア系の役者さんで固められてる作品で中国語がバンバン出てきますが
れっきとしたアメリカ映画だし、中国資金で作られてる作品でもありません
っていうのはスネークヘッド=蛇頭ですから
要は人身売買っていうか中国人を他国に蜜入国させて利鞘を稼いだり麻薬を扱ったりするチャイナマフィアの“蛇頭”のお話
 
ジャケットから反射的にガーリーアクションな作品だろうって何も考えずにセットの1本に組み込んできただけの作品
ま、ジャケットから中国産のアクションやろうって判断くらいはしてましたが、まさかのアメリカ映画
ちゅうか話はちょっと逸れるんですが、DVDののジャケットってどうして、こう皆反転してる宣材写真をつかうんでしょうかね
誰も校正時点で気付かないんでしょうか、ほとんど銃を構えたり持ったりまたライフルなどでもみんな狙ってる画像の人物が全部とは言いませんが、左利きの画像ばっかなんですよね
本編見ると右利きなんですがね
コレに気付いてから気になって気になって仕方ないんですよ
とくに私はアクション作品を好んでレンタルしてきますので
その全てって言っても過言でないくらい皆さん左利きで銃器を構えているジャケットばっか
 
まぁこんな脇道にそれたっていうのも、この映画アクション映画ではなく
蛇頭もこの映画の時代設定である90年代には日本でも大量に密入国者を中国から斡旋して日本に入れていた時代
そうアメリカも同じでNYのチャイナマフィアによって中国から密入国してきたヒロインが
食うに困ってチャイナマフィアの女親分ダイ・マーが経営する表向きの餃子レストランで働いてる時に女親分から密航者への食事運搬を頼まれるようになって
だんだんと女親分の信頼を得てNYのチャイナマフィア蛇頭の中で、その度胸と頭の回転から女親分の信頼を得て頭角を表していく様を見せられていくうちに

「ワイスピ」でお馴染みの女親分の実子であるサン・カンの次期頭目の地位を脅かすような存在になっていくのが気に入らないわけで
この二人の組織内での実際には暴力行為とか表に出てこないような拮抗振りを描いた作品
派手なガーリーアクションを期待して見始めたものの、こっちは完全に思惑が見事に外されてしまう作品でしたが
 
ヒロインの真の強さがどこから来てるかと言ったら、養子にアメリカに出された娘に会いたさ見たさから来る母親の強さだったんですね
荷物っても密航者ですがそいつを取りに行って艱難辛苦っても結構あっさり目でしたが見事に成功させたりと女親分の信頼を得るのに反比例してサン・カンとの対立が激化して
その矛先は女の娘向いていくわけで・・・
 
ある意味会話劇で終始してほとんどアクションのないチャイナマフィアの組織の中での勢力争いだけをフォーカスして描いてる作品でした。
母はやっぱ強いってことですか
 
2021年製作、アメリカ映画
エバン・ジャクソン・レオン脚本・監督作品
出演:シュヤ・チャン、ジェイド・ウー、サン・カン、セリア・オー、デヴォン・ディープ、ペリー・ヤング
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