高度経済成長の日本の社会の暗部をえぐるというキャッチフレーズで衛星劇場ではこの“黒シリーズ”全作11本をOAしてきてるわけですが
ここまで見てきてる中でそのような作品って今まで3本くらいしかなく
あとは原作がある無しに関わらず犯罪を扱った作品に”黒の“のタイトルを適当に付けて公開してきているとしか思えない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/bc/e2b13e32cd83d7da4c174dd6c0a0307d.jpg)
今作は”黒シリーズ“.唯一のカラー作品でして、当時プログラムピクチャーとして二本立て興行している日本映画の興行システムの中でカラーで撮ってる作品はいわゆるAムービーと言って興行的にメインとなる作品と言うことになるんでしょうけども
今回の田宮二郎は弁護士そしてその助手に坪内ミキ子、それと弁護士と昵懇の刑事に山茶花究ということで
ある夜女性から田宮の元に電話があり
その女が死体で発見され、その女は妊娠中であったと言う自責の念から田宮が犯罪の匂いを嗅ぎつけて暴いていくという別に”黒シリーズ“、でなくても普通の犯罪映画の一本として公開しても良かった作品だし
わざわざ先に書いたカラー作品のAムービーだったことから推量して
多分に”黒シリーズ“作品として製作してなかったた作品をある意味タイトルに黒がついていたのと製作時期が重なって後世誰かが”黒シリーズ“にいれてそのまんまになってしまったんじゃないかって思うしかないような、なんのポリシーもない極々普通の探偵ものって言っていい内容の作品でしかなかった
仮面を付けた秘密パーティーとか悪の組織の女ボスには久保菜穂子さんとか
カラーのAムービーにふさわしい作品ですし
クライマックスでは拳銃まで悪党たちと撃ち合う田宮二郎のの役所は弁護士さんとか結構派手な作品ですが内容的にはさほどできのいい作品ともう言えませんが・・・
どこから見ても社会派サスペンス映画だと見えない作品でした
どこから見ても社会派サスペンス映画だと見えない作品でした
昨日見た白バイ警官の作品といいこれらはタイトルに黒がついてただけで後世の人が黒だけで黒シリーズものの仲間入りさせてしまったんじゃないんだろうか
っていうくらいある意味がっかりな作品でした・・・
1964年製作、日本映画、大映作品
村山三男監督作品
出演:田宮二郎、坪内ミキ子、藤原礼子、久保菜穂子、山茶花究、島田竜三、見明凡太郎、伊達三郎、毛利郁子、木村玄、