MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ネズラ1964

2023-10-06 20:08:58 | 邦画
アルバトロスからかなり面白そうなタイトルの邦画が4日にリリースされた
こう言ったカルトっぽい作品は買っておこうって言うことで購入したんですが
なんとアルバトロスでは珍しくBlu-rayのみのリリースで
さらに販売価格が3.300(税込)円と割安
なんと賞味53分の尺しかない作品だった
 
そして実はこの作品実話を元にして作られた作品だったんですね
特典映像見てわかったんですが、「ゴジラ」人気を経て邦画各社が怪獣映画を作る中
で、大映の永田雅一ワンマン社長が“.ウチも怪獣映画を作れ”社員に檄を飛ばしたことで
なんと企画に上がってきたのが怪獣みたいなものが浮かばずにいたところ
永田社長がヒチコックの「鳥」を見て、“日常目の前にある何でもない小動物が群れをなして襲ってきたらそれは怖い”って言ったのをヒントに
 
ミニチュアセットを作ってそこに普通の鼠を大量に離したら面白い作品が作れるんじゃないかって言うアイディアが出されて
一応テスト撮影したらそれなりに映像が撮れたんで
これは大量に鼠がいると当時東京にトラックを走らせて一匹 50円で家庭に跋扈するドブネズミを買い回って集めて撮影したら
 
そこはドブ鼠ですからダニや蚤やらが大量に発生し撮影スタッフも防護服に防毒マスクで撮影
そうすると近隣住民も黙っていなくて果ては保健所から行政指導を受けてやむなく撮影中止
映画も中止って言った事実があったそうで
1963年に大映がきっちり64年お正月映画は「大群獣ネズラ」ってマスコミにぶち上げたこともあったようで
 
そのエピソードを 50数分の映画にしただけの作品
まぁそう言うことでこの作品の映画会社は“太映映画”社長さんは永井雄一というお方で
まさに永田雅一さん風に鼻下髭の蛍雪次郎さんが見事にラッパを吹かれていました
大映の怪獣映画と言ったら「ガメラ」ですよね、そしてもう一つは時代劇の「大魔神」になりどっちもヒットしたようですが
 
そんな鼠騒動の部分だけを映像化してるんですがそこは先達の徹を踏まぬようにネズミはアニマルトレーナー会社からペット用の鼠を借りての撮影だったようで
綺麗なネズ公たちでしたし
まぁ自主制作なもんだからクラウドファンディングで資金集めたようで
また役者さんも大映怪獣映画に関わられた方々を集められて彼らのご好意で何とか作れたってもいい作品
 
監督さんは大映怪獣映画に思い入れのある方のようで鼠で失敗して意気消沈していた永井社長の庭でお孫さんと花火していてネズミ花火見て思いついたってとこで映画は終わってるんですが
もうお分かりですよねこれでガメラが生まれたわけで・・・
ネズミからネズミ花火に発想飛ばしてネズミ花火の回転がガメラの飛行機姿の元になっていたんですか
 
まぁ業界の黒歴史に光を当てた作品と言ってもいいのかな
 
なお、11月3日には再びアルバトロスからこの横川寛人初監督作品「大仏廻国」のBlu-rayがリリース予定になってます
 
2020年製作、日本映画、スリーワイ作品
横川寛人企画・脚本・監督作品
出演: 螢雪次朗、菊沢将憲、米山冬馬、小野ひまわり、斉藤麻衣[、大迫一平、内田喜郎、ノーマン・イングランド、 青木ラブ、 佐藤昇、佐野史郎、 古谷敏、マッハ文朱
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MEMORY メモリー

2023-10-06 05:05:48 | 洋画
今月一番見たいって思っていた作品、リーアム・ニーソンが老年のアルツハイマーを患っていながら殺し屋稼業をつづけていく作品
リーアムの今までの役所は絶対的に”いい人“ばかりを演じてきてましたが
今作では金で雇われて人を殺すベテラン殺し屋で腕のたつ人物だが
そこは一捻りしてあってなんとアルツハイマーが進行しつつある殺し屋
自覚症状があるために左腕に大事なことっていうか忘れて困ることを毎日書き留めておくから
今んとこ仕事に支障なく今日もお仕事を完了させてゆく
 
そんな殺し屋アレックスが最後の仕事として引き受けたお仕事でしたが二人のうち、ターゲットの一人は写真ではわからなかったが実際に見たらはまだ13歳の女の子だった
彼のモットーは子どもを殺さないって言うこと
 
子どもだけは殺さないという信念に基づき契約を破棄するが、ターゲットだった女の子が何者かに殺されてしまう
実はこの子メキシコの人身売買のカルテル商品だった子供でメキシコ警察とFBIの合同捜査で生き残りとしてアメリカに保護されてきた
この闇カルテルにはダラスの大金持ちの息子が絡んでて財閥や大富豪を顧客とする、巨大な人身売買組織の存在を突き止める
こう言った闇の組織の息子は別に小児性愛者ってもジャニーさんじゃないけど商品に手を出すようなクズ野郎だが同性愛野郎ではないとこが救いって、どこがじゃ
 
アレックスは独自に調査を始め、まずは殺し屋を始末しついに闇組織を見つけるが
ここの女主人が金脈人脈を利用してダラス警察に検察までをも牛耳ってる大ボスであるダヴァナってとこまで突き止める
なんとこの物事に動じない女ボスダヴァナにはモニカ・ベルッチさん貫禄ありすぎ

一方女の子を保護したFBIのセラ捜査官
彼は警察の非協力にもめげず少女殺害で捜査の糸を途切れさせるものの
なんとカレの元にアレックスから電話がかかり
FBIと殺し屋って言う一生交わることのない二人が
互いにすれ違い交錯しつつしていく様がこの映画のもうひとつの見どころになっていく
メキシコの警官ではFBIに協力してる直情警官に撃たれてもなんとか一人ダヴァには近づいていくアレックス
もう完全にいつものニーアム映画になってしまって殺し屋っていうのをこっちもたまに忘れてしまうが・・・
なんとかダヴァの首根っこにまでは近づくものの後一歩で届かない
 
だけでなくなんとニーアムはこの映画では最終ターゲットに手が届かぬまま
警察官の銃弾を浴び死んじゃうんですね
警察も検察もこれでめでたしめでたし
FBIのセラ捜査官も殺し屋と交錯していたってことで停職をくらう
 
いや久しぶりに正義が負けるって言うような後味の悪い作品ではありません
ちゃんと始末をつけます意外な人が・・・
やっぱそこだけは勧善懲悪のアメリカ映画でございますのでご安心を・・・
ってセラじゃないですよ始末つけるのは
ってネタバレはここまででお後がよろしいようで

主役のヒーローをアルツハイマーにしたとこはアイディア勝利でしたねぇ
リーアム・ニーソンもちょっとお年かなアクションシーンでもたついた様に見えた箇所があったんですがねぇ
 
2022年製作、アメリカ映画
マーティン・キャンベル監督作品
出演:リーアム・ニーソン、ガイ・ピアース、モニカ・ベルッチ、レイ・スティーヴンソン、ルイス・マンディロア
コメント (2)
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