MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ミドリムシの姫

2023-10-09 20:08:46 | 邦画
まぁここに来て、配信が主流になりつつあるレンタル映画の業界
いずれDVDって言う現物レンタルも衰亡していく
それまでは一日に洋画と邦画を一本ずつブログアップしていこうって個人的に一念発起して
続けてきてるんですが、邦画はある程度CSとかBSでの作品に助けてもらっているんですが
今月のリリース予定を見ると新作DVDを見てても今月はなんとか消化できそうだって机上の計算ができるようなんで
これまた日本映画を積極的に見ていこうって企画でレンタルしてきたこの作品を今日は
 
日本映画を積極的に・・・って言う企画を企てる以前だったようで、この作品
なんと“ミドリムシ”シリーズの第二弾だそうで、前作「ミドリムシの夢」という作品さへ知らなかった
そうさらに駐禁取締り委託業務員たちをその服装から”ミドリムシ“って蔑称されてることも知らなかった
まぁここで登場してくるミドリムシたちはブクロという都心を主体に駐禁を取り締まる連中なのでその業務は徒歩なんですね
 
私の居住区のミドリムシは二人1組で自転車で移動されているのをよく見ますが
これまた公安から委託された私設会社への民間委託業務だったんですね
こんだけ当事者から文句言われるお仕事は私にはできないなぁっていうのが見終わっての最初の感想
こんだけ罵られたらこっちが先にキレちゃう
そんな毎日を彼らなりの信念と誇りを持ってやってるし
取り締まる側も人間、取り締まられる側も人間ですから
そりゃもうミドリムシは我慢駿河の時計台でしかないわけで
そこがわたしにはできないなぁっていうのもわかったんです。第二か第三の人生にはこの仕事は選ばないなぁ
 
まぁヒロインのこの仕事においてついたわけがなんとなく劇中の違反者に諭すヒロインの言葉と墓参りのシーンでなんとなく読めてしまうものの
さほどの信念と覚悟がそこにあった訳ではなかったのが、この映画のクライマックスに確信に変わるという
ある意味ヒロインの成長の物語をコメディタッチで描いていたのですね
説教臭くなくエンタメとして映画にしてるとこはいいんだけども
こんだけ花も実もない役者たち(失礼)だけでの映画を劇場にわざわざ足を運んで見に来る人がいるのかなぁ
って思わされるくらい地味なキャスティングでした
まぁ現実のリアルさを求めてのキャスティングなんだろうし
こういったお話自体に説得性を持たせてるのも事実なんだろうけども
私には合わない作品でもありました。
 
2022年製作、日本映画、ミドリムシフィルム作品
真田幹也監督作品
出演:河井青葉、大高洋夫、青野竜平、三田村賢二、樋渡真司、岡田正、ほりかわひろき、今村美乃、仁科貴、金田賢一
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高速道路家族

2023-10-09 05:05:51 | 韓国映画
釜山映画祭で「パラサイト 半地下の家族 」に次ぐ大傑作と称賛された作品だって言うことで、
今月の韓国映画はこの一本だろうって思っていたものの、民族の違いっていうのもあるのかもしれないし
私自身がここまでの貧困というか、幸いに子供時代から今日まで金に困ったことを経験してこなかったってのもあるのかからか
この主人公のお父ちゃんの生き方に共感が出来なくて
 
まだ「パラサイト 半地下の家族」の方は半地下の人間から脱出したくて他人の家に勝手に住みついて行こうって言う人間心理として理解できた部分があったものの
この路上生活者それも家族4.5人で高速のサービスエリアで
人の良さそうな人間にあたりをつけて2万ウォの寸尺詐欺を働いて家族たちと生きているお父さんの気持ちが理解できない
唯一理解できたのはたかが2万ウォン(円と比べると韓国ウォンは10倍ですから、この場合二千円)
この寸尺詐欺の設定価格が微妙なとこをついてきてるのがわかる
それも二人の子供を利用してのダメ押しですし
詐欺られた方もたかが二千円ならそんなに警察に届けようって思わない金額だし
 
まぁ、そしてSAの芝生にテント張って一夜を過ごしてトイレで髪を洗う
SAならトイレにも食い物にも遊ぶ施設にも雨天でも困らないから
見てるこっちは最初は楽しそうだなぁなんて見てるけど、なんでこんな生活をしてるのかの説明がまったくない
後半でようやっとどうしてこの家族がホームレスになってしまったかっていうのの説明が奥さんの口から語られるシーンがあるんですが
 
唯々諾々と夫についていく奥さんや子供の心理が理解できませんし
9歳になる長女はとうとう父親に学校に行たいって言い出すものの、それはいまのこの父親には実行不可能なことでしかないし
 
しかしこの家族に詐欺られた子供を事故で亡くして心にポッカリと穴の開いたある中古家具の買い取り販売をしている奥さんに出くわして
寸尺詐欺だったことが二度目の出会いでバレて旦那はあえなく警察に御用となる
ここから映画は目まぐるしく動いていく訳で
この中古家具店のおばさんに父親以外の家族が引き取られて屋根のある建物で背中も痛くならずに日常暮らせることを知り
なんと居住区が一定したためにおばさんの好意で学校にも行けるようになったり
ふつうの暮らしを覚えてしまったことと
 
なんと父親は家族に会いたい一心で警察署の留置所から脱走しちゃうけど・・・
家族はどこにいるのやら
ってことで頭で家族4.5人って書いたのは奥さんが妊娠中でお腹に子供がいたからでして
ここの中古店の奥さんの好意で婦人科の診察まで受けさせてもらってる中で
この奥さんが自分の過去を語る中でこの家族がどうしてこんな路上生活に陥ったのかがようやっと語られると言う寸法で見てるこっちはようやく疑問も解けたところで
厄介な奴が家族恋しやで脱走するから・・・
 
まぁクライマックスでは悲劇が待っているんですが
ある意味納得の映画の収め方をしておりましたかねぇ
社会制度が悪いのか、一度味をしめたらそこから抜け出せないっていうか抜け出そうとしないのが悪いのか
いろんなことを見てるこっちに問いかけてくる作品でしたかね
 
2022年製作、韓国映画(日本公開作品)
イ・サンムン脚本・監督作品
出演:チョン・イル、ラ・ミラン、キム・スルギ、ペク・ヒョンジン
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