CSの衛星劇場で今月集中OAされてる大映の“黒”シリーズの第5作
アパレル業界をリードする国際レーヨンの社員が偽商標をつけたシャツを見つけ
部長命令で偽ブランドというか商標の製品が名古屋あたりの卸から出てきたって言うことで調査に向かうが
その出張先の列車内で刺殺されて調査は有耶無耶に・・・
そこで登場するのが猪突猛進直情型の宇津井健さん
そこで登場するのが猪突猛進直情型の宇津井健さん
死んだ社員を殉職扱いにするために
彼が有給を取って調査に当たる、ちょっとしたヒントで大阪まで出かけて
昔の学友の助けと繊維業界の闇に詳しい浜村純とその娘の藤由紀子の助けを借りて
なんとか高松英郎と江波杏子の夫婦が関わってるとこまで行き着くものの
社内での立場を優先する部長命令で帰京を促された宇津井健
そんな時に浜村純が行方不明に・・・
そして調査の中で出てきたスーパーの社長三島雅夫が関西から関東に出張ってきて
そして調査の中で出てきたスーパーの社長三島雅夫が関西から関東に出張ってきて
ついでに藤由紀子さんを秘書として雇って川崎に進出してきた途端に
またパチモンが大量に出回って宇津井健が再登場
要は三島雅夫が資金調達のためにパチモンで資金を得ていたってことなんですが
浜村含めて人が死ぬ、かなり死ぬ
最初は会社の社員から始まって浜村純、江波杏子とさらに呆気なかったのは黒幕の三島雅夫までもが殺される
最後は高松英郎と宇津井健とのカーチェイスの末に・・・
ようやっと偽物商品が出回ってそこの社員が調査に当たるという
ようやっと偽物商品が出回ってそこの社員が調査に当たるという
完全に“黒”シリーズ発動かって言うものの物語を動かすのは宇津井健さんですから
彼の直情猪突猛進キャラがあまりにもワンマンすぎて社会派ミステリーにはならないって言う作品でしたが
動機とかが実に弱い作品でそんなことでスーパーが全国展開への資金繰りに充当するのかっていうとこもあったりで
宇津井健さんの勢いだけで見させられた作品でしたかなぁ
やっぱ”黒“シリーズの社会派には宇津井健さんは合わんべって会社も気づいたようでここから第一作の田宮二郎さんに戻って残り五作も主演するんですね
1963年製作、日本映画、大映作品
弓削太郎監督作品
出演:宇津井健、藤由紀子、高松英郎、江波杏子、三島雅夫、浜村純、早川雄三