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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

黒の超特急

2023-12-12 20:08:51 | 邦画
10月にCSの衛星劇場で集中OAされた大映の1962年から1964年の日本が高度経済成長期に突入した時代に
そんな経済成長の裏側を描いた“黒シリーズ”全11作品の最終作にして
私個人的にはこの作品が一番”黒“のシリーズ作にふさわしい作品と言ってもいい作品
この最終作の印象から大映の“黒シリーズ“は社会悪を描いたシリーズっていわれるようになったと思わざるを得ない作品
非常に面白く見られました、原作は梶山季之さん、監督・脚本は増村保造氏
 
出てくるキャラに善人は1人もいない作品でしたかな
金のために蠢く醜いニンゲンの欲と業をこれほどまでに見事に映像化している作品もプログラムピクチャーだからできたんでしょうね
こう言う役にはある意味やってこなかっただけなのか、この映画主演の田宮さんではなく
加東大介ありきで作られてると言っても過言ではない作品
 
1964年と言ったら東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催された年で
この映画のシノプシスの根幹となってる山陽新幹線延長って言うお話がで始めた頃
東京で挫折し、故郷岡山の田舎町で親の財産を食い潰し不動産業を営んでいる桔梗という男の元に加東大介演じる東京の開発会社の社長中江が工場用地買収に一役買って欲しいとやってくるとこから映画は始まる
まぁお分かりのように山陽新幹線の用地買収で事前に走行ルートを新幹線公団の役員に女を与えてそこからルートを聞き出してのぼろ儲けっていうことだったわけで
 
一応田宮も一儲けしたものの加東のいい加減な工場誘致に株投資したために大損した田宮が加東を強請ることで金儲けを企むことで
公団役員の二号としてこれまた金の亡者の藤由紀子さんが、さらに大物政治家まで絡んでの社会悪の生態を描く中で藤由紀子さんが殺されることで田宮が初めて正義に目覚めて・・・

これで一応全11作品前部見たのですが、このブログでは主演の役者別に見てきてますので
シリーズ第3作の記事がまだ未アップですからそれを近いうちに上げないといけませんなぁ
 
1964年製作、日本映画、大映作品
増村保造共同脚本・監督作品、『夢の超特急』梶山季之原作
出演:田宮二郎、藤由紀子、船越英二、加東大介、千波丈太郎、春本冨士夫、早川雄三、上田吉二郎、中條静夫、町田博子、目黒幸子、村田扶実子、穂高のり子、守田学
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エンド・オブ・ハルマゲドン

2023-12-12 05:05:48 | 洋画未公開
いつものジャケ借りクンのわたしにもこの派手目なジャケットはかなり目を引きましたのでセットに組み入れてきました。
このジャケットの感じだとイタリア映画っぽかったってわたしには思えたのですがなんと珍しいチェコの映画だった。
 
堕天使ルシファーの復活を願うカルト集団とその連中に殺された神父さんの体を借りた大天使ミカエルが現代のチェコで再び会い見えるっていうお話に
堕天使ルシファーの生まれ変わりを求められてアメリカ人の女性がルシファーを孕ませられるっていうエピソードが加えられての113分
 
画面自体が終始暗いっていうのは完全にこの作品の難点にはなっているものの
お話っていうかプロット的にはそれなりによく練られて作ってるって言うことは認められる
こう言う西洋の宗教に関しては東洋の極東に住まう私にとっては一般常識以下の知識しかなくミカエルとこルシファーとの経緯もなんとなく理解してる程度でも
見ててそれなりに面白さを感じるように作る製作陣の努力の跡が見られるって言うのもある意味いいね
 
先に書いたように悪魔ルシファーの現代での復活を阻止しようとする大天使ミカエルの活躍を描いた映画であり舞台がイタリアローマっていうこともあって
私は日本語版で鑑賞していたために言語ダイアローグを聴いてなかったからイタリア映画だって思ってしまったようですね

こうして見てみるとVFXとCGで作られてるミカエルのアクションと、ルシファーの復活シーンなんか見てるとチェコ映画もそれなりの技術を持って映画を作れる国だったんだって改めて・・・
こちとら日本映画それも低予算のOVとかVシネマばっか見てるから日本って映画に関してはCGもVFXも後進国だよなぁって思ってしまいますよね
 
さらにシノプシスに関しても重厚な映像で撮っているし寒々とした作品しか見てきてないし
日本作品の低予算の中で苦労してる姿がほの見えたりで日本映画界の後退をかんじてるとこにチェコのこの作品でしたから余計に惨めに・・・・
 まぁそれでも潤沢な予算を使える日本映画は面白いか面白くないかは別としてきちんとお金に見合ったVFXやCGも使えていたりしてるんですよね
 
2022年製作、チェコ映画
ネイサン・フランコウスキー監督作品
出演:アリス・オア・ユーイング、ジョー・ドイル、イヴリン・ホール、ピーター・メンサー、ジョー・アンダーソン
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