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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

配信犯罪

2023-12-28 20:08:46 | 韓国映画
ホントに今月は韓国映画のリリースが多いですね
“勝手に<韓国映画祭り>“の第八日目の作品はこの作品
なんとこの作品も日本で劇場公開されていたんですね10月に
二次使用へのスパンが早いってことはDVDスルーだったもんがたまたま劇場が限定公開に踏み切ったってことだったのかな
 
韓国で実際に起きたデジタル性犯罪事件に着想を得てつくられた作品
会員用エロライブサイトでのいわゆる投げ銭配信サイトで、見てる側から配信側とのデジタル会話を中心にしてるワンシチュエーション的な作品だったのね
 
恋人にプロポーズを目論んでいたフリーランスのプロデューサーの主人公に謎のライブ配信リンクが送られてきて、そこに映っていたのは今日に限って全く連絡のつかない恋人と不気味な仮面の男
そしてなんと仮面の男はマスクを外し恋人をいわくありげにクスリで眠らせ
配信を見てる会員に彼女のヌードをいくらで買うかって語りかける
それに応えて謎の男と恋人の解放を求めてネット上でのいわゆる金銭のやり取りが始まるのだった・・・

“韓国映画祭り”ということでもレンタルしてきましたがR指定も受けてなくてのエロ配信っていうことで
エロ映画ではないことは十二分にわかっての鑑賞でしたが
まさか個性派俳優のパク・ソンウンさんが配信の仮面男だったんですね
したがってかなりな会話劇っていうかネット上でのやりとりにもかなりの緊張感に包まれたある意味現代の闇の世界を描いたサスペンス作品となっており
ことここに至ってはかなりな低予算で作られたとも言える作品でしたねぇ
途中からなんとなくオチが見えてきましたが
オチ的には合っていましたがこっちの思い描いてたオチとは違っていました(汗
ここいらやっぱ一筋縄では終わってくんない韓国映画
 
ほぼPC画面とスマホで展開させるあたりが今の時代を反映していて、今後こう言ったテクノロジーを利用した作品は増えて行くんだろうな
って言う可能性も見えた作品でしたねぇ
彼女の危機を救おうにも身動き取れない彼氏と、それを利用して挑発する犯人との応酬だけでのある意味騙し合いでしてこっちにもいつのまにかそんな騙しをしくんだんだって言う都合の良さもあるものの
結構こう言ったワンシチュでのサスペンスも面白いものがつくれるんですね
 
私は個人的にはアナログオヤジですからねぇ、こう言った配信ネットには全く興味がないものの現代日本でもいつこう言った実事件も起こる可能性もあるちゅうことですよね
 
2022年製作、韓国映画(日本公開作品)
チェ・ジュヨン脚本・監督作品
出演:パク・ソンウン、パク・ソンホ、キム・ヒジョン
コメント (2)
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ヒンターラント

2023-12-28 05:05:14 | 洋画
これは珍しいオーストリアの映画
原題は「HINTERLAND」なんだけど邦題は”ヒンターランド“ではなく「ヒンターラント」と最後の”D“は濁らせてないとこがまずはミソ
そして見終わっていつものように調べていたら、なんと役者さんは全シーングリーンバックで演技をしており
背景から何やら全部CGだとか、通りでどことなく画面が反り返って見えてる感じがしてたんだよね
見出し画像のジャケットもどことなく反り返ってるでしょ
 
そしてオーストリアの歴史に詳しくないとついていけない時代背景っていうのもあったりして
時は第一次世界大戦後っていうことでドイツ圏ということでドイツ側で参戦しているオーストリアだし当時オーストリアは君主国家だったのが敗戦のどさくさに皇帝が逃げてしまってるって言うことで皇帝陛下の軍人として参戦していた主人公たちが
ロシヤに抑留されていたのが戦後2年してようやく国に帰ってくるとこから映画は始まる
 
主人公のピーター・ペルグとその抑留仲間たちはウィーンの土を踏み、それぞれ別かれるものの皇帝の軍人たちは喜んで迎えられる立場にはいなくて
それぞれ変わり果てた母国民たちの風当たりの変化に戸惑う中
彼らの一人が惨殺死体で発見される
そこで犯人とみなしてピーターを警察に連行してきたのは若手警部であるゼヴェリン
ところが警視であるヴィクトル・レンナーがピーターと昔同僚であったことと
そして解剖医であるケルナー博士も”お帰りなさいピーター“と・・・
 
そう戦地に行く前のピーターは刑事で数々の難事件を解決していた名刑事だったことで
戦友の殺人事件のオブザーバーとして捜査に参加するもののゼヴェリンは納得がいかない
が、これが連続殺人の始まりでオープニングの戦友たちが次々に惨殺されていくことで物語は動いて行く
さらにピーターまでもが命を狙われる
 
まぁいわゆる抑留中の遺恨が原因で犯人のオチとか殺害動機とかピーターまでもが殺されそうになったことで大体彼の立ち位置もわかるし
後半ではなんとゼヴェリンとピーターのバディものになっていくし
刑事仲間だったヴィクトルとピーターの奥さんとが肉体関係があったりとか脇道のお話もあったりと
結構面白く見させてもらいましたが
 
先に書いたようにオーストリアの歴史を知ってれば・・・って言うような部分がちょっと東洋の端の島国に生まれ育った私には難点でしたが
犯罪映画として見てる分にはそれなりに楽しめる作品ではあったかな
 
2021年製作、オーストリア・ルクセンブルク合作映画
ステファン・ルツォヴィツキー共同脚本・監督作品
出演:ムラタン・ムスル、リヴ・リサ・フリース、マックス・ボン・デル・グレーベン、マーク・リンパッハ、マルガレーテ・ティーゼル、アーロン・フリエス、スタイプ・エルツェッグ、トリスタン・ピュッター
コメント (2)
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