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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

泥の子と狭い家の物語

2023-12-15 20:08:59 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうと言う企画で視聴した作品
元々オカモト國ヒコ氏が書き下ろした舞台だったものを、さらにNHKでラジオドラマ化されたという作品の映画化だったようで
なんとも不思議な作品としか言いようがなかった

そして個人的には母親役を演じてる田中美里さん以外は全く知らない俳優さんばっかりで、ヒロインの小豆を演じてる織田ひまりさんはそのビジュアルから想像していた通り、ガールズポップユニット BREAK TIME GIRLS所属のアイドルだった
さらに映画初出演初主演だそうだ
ここ最近書いてることなんですが韓国映画における役者としてのアイドルの演技力っていうもの
そうどれだけお客さんを映画に引きつけられるかって言う面に置いて
日本映画はいわゆる客寄せパンダ的に演技には目を瞑って採用してくるという
根本的な違いを見せつけられてるんですが
 
まぁほぼ同年代の少女を演じてるのと関西出身と言うことでベシャリの方にも違和感無く見てましたが
映画的にはちょうどよかったんじゃなかろうか
って思うのも一種の諦めって言う気持ちが私の中にもあったりして
まぁ演技っていうよりは映画の内容からくるヒロインの勢いって言うとこにごまかされてるってとこもあったりして
 
ついでに演技で言うとみんな知らない人ではあるんですが関西の芸能界あたりでメシ食ってる人たちばっかりだったようで結構皆さん達者でした
先にも書いたけど田中美里さんはTVや映画でそれなりに活躍されててその演技力はよく存じ上げておりますが
いや介護士としてはこの家に入ってきて家族の精神を乗っ取り家族を崩壊させてしまう看護師を演じて怪演されていたのは元宝ジェンヌだったのね
いや不思議な存在感を見せてくれてて
全く頼りにならん男優陣を抑えて映画を完全に締めてくれていましたねぇ
 
こんな小さな家に住む家族4人が現代社会が孕んでる不条理を具現化したような人生を送ってる人々で常に現実社会から抜け出したいと望んでいて
そこにつけ込んだ介護師がほとんどカルトで理想の家族像を作り出そうと家族を洗脳し、果てはどっからか死んだこの家の娘だって言う年頃のこれまた彼女が洗脳してる人を連れてきてたり
つまりヒロインの姉まで連れ込んで、一人意識がまともなお父さんはこれは違うと逃げ出す始末
さらにヒロインの心身崩壊を狙う介護師から彼女の家族に対する毛嫌いの想いを綴った詩まで読まれてこれまた家に居場所がなくなるヒロイン
 
なんなんだコレってって見てるうちに崩壊させられた家族がヒロインと父親の家壊しから
住む場所をなくした関係から要介護婆さんは介護施設に、そして父母もそれぞれ別居でお互い一人暮らしを始めた
さらにヒロインも一人で暮らし初めて初めてそれぞれが本来の自分というものを取り戻してようやっと心も体も解放され人間として生きていけるって言う終わり方
 
家族ってなんなだろう家ってなんだろうって言うのを改めてこっちに問いかけてくる作品だったかな
こんなジャケットにあるようなバット振り回し暴れるようなカタルシスもないけど
もう一度家族のあり方を我々に問うてくる作品だもんだから2時間弱ちょっと映画的な盛り上がりにはかけるものの
なんとなくオチずに映画の持ってる勢いで最後まで見させられてしまった。

2022年製作、日本映画
西岡眞博監督作品
出演:織田ひまり、田中美里、月丘七央、有田洋之、筒井俊旭、四天王寺紅、藤井佳代子、早坂風海、湯浅崇、岩本佳隠
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プー あくまのくまさん

2023-12-15 05:05:37 | 洋画
ある意味、密かに楽しみにしてた作品でしたが、プーさんの容姿を見てさすがに腰が引けました
なんとくまみたいな被り物を被っただけでプーさんとはお世辞にも言えない
せめてもうちょっとくまっぽさが欲しかった
のは私だけ?
 
そうなんですよね著作権は 50年で切れるんですよね
っていうことでプーさんは誰が使っても版権に関して問題ないが
ディズニー映画に描かれてるあのアニメのプーさんは商標登録されてたら使えまへんで
っていうことでこういったプーさんになったんでしょうかね
個人的にはあのディズニーみたいなプーさんが森にきた人々を惨殺して欲しかった
可愛い容姿とシリアルキラーのはギャップが・・・って予想してたんですがね
普通にグロいホラーだった
 
クリストファー・ロビンと100エーカーの森で育ったプーさん他オウル、ラビット、イーヨー、そしてピグレットの5匹は
大学に行くクリストファーに森を去られ、食い物も無く野生化したプーたち
あまりのひもじさにイーヨーを殺して食し。自分たちを捨てたクリストファーとともに人間に強い憎しみを持った彼らは100エーカーの森に入ってきた人々を次々と殺害していく・・・
 
クリストファーは恋人とともに5年ぶりにこの森を尋ねるもののプー達に捕まり恋人は殺されてしまう
そんななか森の山荘に女子様ご一行様が到着してくる
そうホラーの定番をしっかりと守って作られてる作品ですよね被害者は女性たちって言う
もうプーたちっても今作ではプーとピグレットだけでしたが
おねrちゃんたちがキャーキャー言いつつ狩られていくっていうのは完璧な王道ホラーですよね
 
もうオープニングから引き込まれてます、私みたいにプーさんのお話を知らない人でも漫画でしっかりと基礎知識を叩き込んでくれてますし
食べるのものが無くなりイーヨーを食べちゃったのも衝撃でしたがこれが漫画ですからまだまだ安心して見てられますが
実写になるとまぁグロ描写に気合い入ってましたよねなんで映倫さんはこれにメス入れなかったんだろう
まぁ審査する人によってエロと違いグロには差が出てくるのかなぁ
 
しかしどうして画面がこんなに暗いのかねぇ見たいシーンのグロさとエグさがちっと半減されるがな
でもプーさんよりピグレットの方がコロシに長けてたよねハンマーでグチャっていうのは良かった
 
しかしピグレットの潔い殺しとは別にプーさんはクリストファーに対して屈折した意識を持っていたんですねぇ
ムチでピシャピシャってなんでやねん
拷問はすれど殺しはせず、クリストファーの言葉に昔の記憶がフラッシュバックって言うことでしたがそれでは映画は終わらない
ってかプーさん死なないのね
 
私は情報を事前に入れないと言う観点から、個人的に映画を見終わってからメニュー画面から予告編を見るへんな人ですが
なんと予告編で”続編決定!“ってありました
今回オウルとラビットが出て来て無いので続編には登場するのかな?
 
2023年製作、イギリス映画
リース・フレイク=ウォーターフィール製作・脚本・編集・かんとく作品
出演:マリア・テイラー、ニコライ・レオン/ナターシャ・ローズ・ミルズ、アンバー・ドイグ・ソーン、ダニエル・ロナルド、ナターシャ・トシーニ、クレイグ・デビッド・ドーセット、クリストファー・コーデル
コメント (2)
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