日本映画を積極的に見ていこうと言う企画で視聴した作品
元々オカモト國ヒコ氏が書き下ろした舞台だったものを、さらにNHKでラジオドラマ化されたという作品の映画化だったようで
なんとも不思議な作品としか言いようがなかった
そして個人的には母親役を演じてる田中美里さん以外は全く知らない俳優さんばっかりで、ヒロインの小豆を演じてる織田ひまりさんはそのビジュアルから想像していた通り、ガールズポップユニット BREAK TIME GIRLS所属のアイドルだった
なんとも不思議な作品としか言いようがなかった
そして個人的には母親役を演じてる田中美里さん以外は全く知らない俳優さんばっかりで、ヒロインの小豆を演じてる織田ひまりさんはそのビジュアルから想像していた通り、ガールズポップユニット BREAK TIME GIRLS所属のアイドルだった
さらに映画初出演初主演だそうだ
ここ最近書いてることなんですが韓国映画における役者としてのアイドルの演技力っていうもの
そうどれだけお客さんを映画に引きつけられるかって言う面に置いて
日本映画はいわゆる客寄せパンダ的に演技には目を瞑って採用してくるという
根本的な違いを見せつけられてるんですが
まぁほぼ同年代の少女を演じてるのと関西出身と言うことでベシャリの方にも違和感無く見てましたが
映画的にはちょうどよかったんじゃなかろうか
って思うのも一種の諦めって言う気持ちが私の中にもあったりして
まぁ演技っていうよりは映画の内容からくるヒロインの勢いって言うとこにごまかされてるってとこもあったりして
ついでに演技で言うとみんな知らない人ではあるんですが関西の芸能界あたりでメシ食ってる人たちばっかりだったようで結構皆さん達者でした
先にも書いたけど田中美里さんはTVや映画でそれなりに活躍されててその演技力はよく存じ上げておりますが
いや介護士としてはこの家に入ってきて家族の精神を乗っ取り家族を崩壊させてしまう看護師を演じて怪演されていたのは元宝ジェンヌだったのね
いや不思議な存在感を見せてくれてて
全く頼りにならん男優陣を抑えて映画を完全に締めてくれていましたねぇ
こんな小さな家に住む家族4人が現代社会が孕んでる不条理を具現化したような人生を送ってる人々で常に現実社会から抜け出したいと望んでいて
そこにつけ込んだ介護師がほとんどカルトで理想の家族像を作り出そうと家族を洗脳し、果てはどっからか死んだこの家の娘だって言う年頃のこれまた彼女が洗脳してる人を連れてきてたり
つまりヒロインの姉まで連れ込んで、一人意識がまともなお父さんはこれは違うと逃げ出す始末
さらにヒロインの心身崩壊を狙う介護師から彼女の家族に対する毛嫌いの想いを綴った詩まで読まれてこれまた家に居場所がなくなるヒロイン
なんなんだコレってって見てるうちに崩壊させられた家族がヒロインと父親の家壊しから
住む場所をなくした関係から要介護婆さんは介護施設に、そして父母もそれぞれ別居でお互い一人暮らしを始めた
さらにヒロインも一人で暮らし初めて初めてそれぞれが本来の自分というものを取り戻してようやっと心も体も解放され人間として生きていけるって言う終わり方
家族ってなんなだろう家ってなんだろうって言うのを改めてこっちに問いかけてくる作品だったかな
こんなジャケットにあるようなバット振り回し暴れるようなカタルシスもないけど
もう一度家族のあり方を我々に問うてくる作品だもんだから2時間弱ちょっと映画的な盛り上がりにはかけるものの
なんとなくオチずに映画の持ってる勢いで最後まで見させられてしまった。
2022年製作、日本映画
2022年製作、日本映画
西岡眞博監督作品
出演:織田ひまり、田中美里、月丘七央、有田洋之、筒井俊旭、四天王寺紅、藤井佳代子、早坂風海、湯浅崇、岩本佳隠