日本のピンク映画をR -15のレイティングで衛星放送で見る企画番組
日本映画専門チャンネルで毎月2本そんなR -15に再審査を受けてOAされる“おとなの桃色シネマ白書”の 12月分の二本目
榎本敏郎監督が井上紀州と共同脚本で1999年に新東宝で作られた作品
ほぼ面長でホラー顔の伊藤猛を主役に配してのサイコホラー風味のピンク映画である。
きちんとピンク映画のお約束として3人の女優さんをきっちりと脱がしているものの
この映画は女優さんで見せる映画ではなく伊藤猛で見せる作品でしかないものの
彼を診察する伊藤清美さんの演技もこれまたそういう風に撮ってるからでもあるのだがこれも怖い
ってことではあるもののピンク映画の宿命ですから仕方ないのだが伊藤猛にフォーカスできればホラー作品としてある意味きちんとした恐怖映画となるにだろうけども
彼を取り巻く脇の川瀬陽太とさとう樹菜子との激しい濡れ場とがオープニングや中盤にインサートされてホラー感が薄まるならまだしもブツ切りにされてしまうし
シノプシスに合わせてなのかその情事を除いてる男まで出てくるのは興醒めする
まぁ川瀬陽太さんを使ってるんだからそれなりの濡れ場感を描出してくれてる訳で
これも映画を余計ブツ切りにしちゃってるのは・・・
そこいらの整合性がつきれが
ば立派なホラー作品となったんだろうなぁ
伊藤猛のホラー感と川瀬陽太のエロ演技が乖離しているのが実になんともな作品だったものの
エロ目当てで見にきてる観客にとっては川瀬さんのエロ濡れ場が見られればそれはそれでお金払った分は取り戻せてるっていうことで・・・
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1999年製作、日本ピンク映画、新東宝作品
榎本敏郎共同脚本・監督作品
出演:沢田夏子、さとう樹菜子、伊藤清美、岸加奈子、いずみゆきこ、伊藤猛、川瀬陽太