日本映画を積極的に見ていこうと言う企画で視聴した作品
伊礼姫奈さんが主演されていたのね、彼女の出演作は数本見ていますがそのうちで印象に残ってるのは元乃木坂46の松村沙友理がご当地アイドルの推し活をすると言うドラマ版の映画「劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ」で
そんな元リアルアイドルに押されるご当地アイドルを演じていた控え目なアイドルを極々控え目に演じていた伊礼姫奈さんが演じる義足のモデルのお話
たった61分の作品ですが緒方貴臣監督が映画の持ってるあらゆる表現技法を駆使して
間とか省略法とか超長〜い暗転とか極力台詞も最少限でいわゆる映画文法という便利な言葉で言わせてもらうと製作側は必要なもんだけ映像羅列しておいてその隙間であるとか登場人物の心理とか葛藤、つまりドラマは見てるこっちが脳裏で補填して頂戴っていう映画だったかな
実際に義足のモデルもいるのらしいんだけども、特にどこの誰って特定せずに
一応フィクションとして作られた作品だったようで
小六で骨肉腫と診断され左足を切断され義足生活に入り、入退院を繰り返しながら中学も卒業して
彼女の楽しみと言ったら病院で体育の見学時にメイクすること
善意でみんなが中学の卒業式を病院の屋上で行った動画がバズり
義足のモデルとしてJKデビューするものの、義足をウリにしたお仕事でもなかったものの
ファッション性を重視した義足工房からは宣伝企画が満ち込まれたりする
そんな彼女の夢は義足でランウェイを歩くことだった
そんな彼女の夢がかなってランウェイを歩くお仕事が舞い込んだ途端
なんと自動車事故でもう一方の足も失ってしまう
ものの泣き喚くわけでも失意に陥るわけでもなく彼女は自分の運命を受け入れて
そう普通ならここで失意にくれる彼女の葛藤がドラマの主体になっていいはずなのに
そんな描写は一切なく現実を受け入れて病院の廊下を松葉杖で歩き続ける彼女の姿を活写して見せるだけ
そうなんですね本当に物語の進行に必要最小限のものだけをフィルムに収めて
そこに映って無い部分は見てるこっちが埋めろって言う作品だったのね
新しい試みではあるもののこれによって見た人の数だけの物語が生まれるわけで
ほんま30秒間くらいのクライマックスでの暗転はモニターがって言うかプレイヤーが壊れたのかって一瞬思ったほどでしたが
この効果は抜群の威力を発揮してましたねぇ暗転画面でその映画全体を語り尽くしてしまうと言う監督の力技にはほおんと驚かされました
2023年製作、日本映画、「シンデレラガール」製作委員会作品
緒方貴臣共同脚本・監督作品
出演:伊礼姫奈、辻千恵、泉マリン、太田将熙、輝有子、佐月絵美、三原羽衣、田口音羽、山本海里、梶刀織、アライジン、小関翔太、イトウハルヒ、中村颯夢、嶋貫妃夏、筒井真理子