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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ソースの小壜 ~重松清「愛妻日記」より~

2017-08-28 19:50:13 | 邦画
重松清、初の官能小説の完全映画化で、ついこの間5本まとめて中古屋さんに出ていたのを購入してきましたが
これだけないのが・・・ってことで地元のGEOさんから旧作100円でレンタルと思ってましたが
今麻美ゆまさんの中古品探してますがそれが見つけられない
(私はネット通販しませんので通販なら入手できるんですがポリシーに反する)
ので渋谷のTSUTAYAさんに行ったら(そう言や渋谷に出てきたのは3月以来ですねぇ)麻美ゆま作品もしっかりレンタル作品として置いてあっり4本以上セットにすると1本100円になるようなので
この「ソースの小壜」もセットに組み入れました

”愛妻日記”各シリーズの根本テーマは夫婦愛と言うことですが
普通の夫婦愛ではエロ小説にはならないから、この作品群で描かれる夫婦愛ってのはアブノーマルな夫婦愛だったんですねぇ
って、この「ソースの小壜」と「饗宴」の2作品しかみてませんけど
この2本から想定できるのはアブノーマルな夫婦愛の愛情表現としか思えない
今後順次見ていけばわかりますけども・・・

と言うことでこのエピソードの夫婦は童貞と処女で結ばれた若い夫婦
夫は子供の時から母親から白い服を着せられて育てられて来た
と言うことで”白=純潔”をモットーとしてきちんと処女と童貞で結ばれた夫婦なんでしょうかねぇ

夫婦の日常も基本衣装は白が基本、白いシャツに白い下着
ある日、妻はショッキングピンクな下着を着用し派手な色彩のドレスで同窓会に出掛ける
着衣に不審を覚えた夫はこっそり後をつけると二次会グループから別れて妻は何と昔の同級生と夫の目前でラブホに消えた・・・
唖然とする夫に妻から”遅くなるから先に寝ていて"のメールが届く

白い服って食事の汚れが気になるじゃないですか
ちょっとしたソースの染みでも・・・でもそれがちっちゃい染みでも何か重大なミスをしてしまったような嫌悪とかを自分にかしてしまうけども
それがとれなかったり他に染みがつくと案外なんとも思わなくなります
また汚しても平気だったりというのが人間の根本心理

と言うことで結婚生活に不倫と言うちっちゃな?染みが旦那にもたらしたものは
過剰なる妻への興奮だったんですねぇ
だから愛情表現も

両乳首をシャツのボタンホールから・・・って
両側にボタンホールのあるシャツって・・・みてるときは気づきませんでしたが
今気づいた
これってやっぱ変ですよね、まいいけど

一旦汚れたらとことん汚れるのもいいかな
ってことで妻を変態クラブに登録し妻が他の男たちに弄ばれる姿を自分が見ることで
二人の愛情表現は深まっていくと言う
もうAV真っ青な映画と言うか小説だったんですねぇ
基本はアブノーマルな夫婦愛のお話ですが
どっちかと言うと男性目線の映画立ったかなぁ

2006年製作、日本映画、「愛妻日記」製作委員会、松竹配給
渡辺謙作監督作品
出演:未向、草野康太、温水洋一
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裏門釈放2

2017-08-28 11:32:50 | Vシネマ
村上和彦原作・脚本で演じるヒーローの殆どが自分の欲望のためには
仁義義理もくそったれをえんじさせたら天下一品の木村一八のコンビによる
ヤクザドラマ2本撮りの完結篇ですが、木村一八さんを続編ではそんなにフューチャーしていなかったですね

天王寺稲村組の中でのし上がっていく竜崎の存在が面白くない若頭の塚本は
竜崎組から預り、竜崎の舎弟となった目先の聞く男“ブラックの鉄”を
寝返ると言うか自分の舎弟にしようよとして画策する
この事態に鉄は“竜崎の裏の軍師”矢部に相談し、
竜崎には内緒で、塚本を天王寺一家の若頭からの追い落としの罠を組長を巻き込んで仕掛けるのだった


計略に見事にハマり、逮捕される塚本の不在を見計らって、
鉄は塚本の悪事を組長に進言。全てが上手くいったのもつかの間
親分もそんなにバカじゃなかったのという・・・
ってことで2の前半は親分の史朗さんと川本淳一の火花散る演技の応酬にはかなりな見ごたえがあり
さすがベテラン辻裕之さんの演出が冴える

今作はこの二人のやり取りでおしまいで3につづいていき、次巻では一八の話となるのかと思わせといての、このてのVシネにしては90分弱の尺と言うことで
後半は一八さんのお話に戻ります
余りに調子鉄が調子にノリ過ぎて塚本が保釈で出て来て
親分に姉さんに銃を向ける衝撃の急展開へ・・・

おかげでこの巻でこのお話は鉄の敵と引退勧告を受けた一八の親分射殺ってことで終わっちゃいました
ラストに判明するタイトルの意味が渋くて、棺の上におかれていた手錠の話とか
コレまた泣ける
結局策士策に溺れるじゃないけども火野正平の計略は思った程には
実を結ばなかったんですね

2017年製作、日本Vシネマ、コンセプトフィルム作品
辻裕之監督作品
出演:木村一八、火野正平、川本淳市、村上和彦、下元史朗、宅麻伸
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裏門釈放

2017-08-28 11:29:47 | Vシネマ
5月2日セルリリース、5月25日レンタルリリースのオールインの原作・脚本村上和彦、主演木村一八のコンビが
「代紋の墓場」シリーズを終えて新たな関西ヤクザVシネマの誕生です
一応オールインは基本2本撮りですので続編がリリースされたら一緒に見ようとレンタル控えていましたが

村上作品としては一応2巻での完結読みきりの作品だったようで
まとめての一気見が正解であったようです
"裏門仮釈放"って言うのは刑期中に不幸にして獄死した受刑者が
霊柩車に乗せられて家族の元に帰ることだと
何かのヤクザ映画の中で死んだ受刑者の棺桶に忍び込んで脱走を試みることって
いったような作品をみたことを覚えていますが
この「裏門釈放」もどうやら同じ意味にようですが生きた人間が刑期を終えずに出所するわけでないし、もう脱出でもないし、生きて帰って来る訳でもないので
"釈放"ってことなのかな

私の体験から言わせてもらうと、病院に入院中不幸にして病死した患者さんも
霊柩車と言うか、寝台車に乗せられて裏門から家や葬儀所まで運ばれます
入院するときは表玄関からですが、死んだ患者さんは完全に入院患者にわからないように
地下の死体安置所から人知れず裏門から搬出されマスカラ
まさに名実ともに”裏門退院”ですよね

刑期中に主人公は屋上から飛び降り自殺をしたようで
獄中である大阪巨大組織稲村組を破門された元幹部、竜崎栄治が飛び降り自殺を図り
かつて竜崎と同房だった男(宅麻伸)が、竜崎を偲んで彼から聞いた
竜崎のヤクザの出世話を同房の囚人たちに語って聞かせるのだった

昭和40年代大阪新世界を縄張りとする天王寺の稲村組に
年少組友人を頼りヤクザになったばかりの竜崎は、
居酒屋のオヤジ矢部と言っても、過去ヤクザの幹部だった老人と懇意になる。
今は堅気だが昔とったなんとやら、居酒屋の親父としての情報から
矢部が計略を練り、渡世のなかで竜崎の名を売る計画を開始していき

計画どおりに事が進み、異例のスピードでのし上がっていく主人公。
当然ソレを面白く思わない者もというものも・・・って言ういつもの展開ですが
村上原作で一八主演ですからシノップスは完全に義理と人情の綺麗事のヤクザの世界観は殆どなく

仁義くそ食らえ欲望に生きる男を一八の関西弁の一八節キャラ全開でかなりな面白い作品になってました
自分の映画には絶対といっていいほどべらんめぇ口調で口上を述べる相変わらずの村上和彦は
もうこういう映画では定番になってますけども・・・

オールインではいつ以来かなぁ、主人公にヤクザとしてのズルい生き方を教える
居酒屋の親父に火野正平さん!
今後の展開が楽しみですが、今作ではそんな動きはなかったですが予告編を見ると
2では稲川組親分までをもたたっ斬ってしまうような・・・
何しろタイトルが「裏門釈放」ですから主人公がどんな生きざまを見せてくれるのか
今後が楽しみです

2017年製作、日本Vシネマ、コンセプトフィルム作品
辻裕之監督作品
出演:木村一八、火野正平、川本淳市村、飛野悟史、上和彦、下元史朗、宅麻伸
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