MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

グランドファーザー哀しき復讐

2017-08-15 19:27:59 | 韓国映画
最近その独特のエグさに惹かれている韓国映画、さらに
”「オールド・ボーイ」「アジョシ」「タクシ-ドライバー」…傑作復讐劇の遺伝子を受け継ぐ異色バイオレンス!
韓国リベンジムービーの傑作群に連なる、
異色バイオレンス! ”
と言った惹句にもつられてレンタルしてきましたが、地元ではTSUTAYAさんでは導入されてなくGEOさんのみの導入ってっことでして、結構レンタル中でして
ようやくレンタルできましたが

惹句に引用されてるような映画には及ぶべくもない作品だったし
韓国映画にしてもすべてに置いてどこか中途半端だったような
そうなんですよねぇ主人公の爺さんが目を見張るような強さではないし
思ったほどのアクションも、韓国映画特有の復讐の殺しにしてもエグみもないのが・・・
多分に監督さんとしては、普通の人が極端の不幸のどん底に落とされた時に
どうなる・・・っていうようなリアルさを表現したかったんだろうけど

お陰で映画としてのメチハリもケレンもなんもない映画になってしまっていたような

長い間、音信不通になっていた息子の突然の自殺死から
孫娘とのギクシャクとした関係性とかそっちに重点を置いた前半の何気ない点綴にも関わらず
後半のアクションも前半が生きてないというのは復讐するじいさんに残酷さがないからですよねぇ

ベトナム戦争の英雄であり現在は外国人労働者を運ぶバスの運転手を生業としてる
主人公キグァンを演じるのは、パク・クニョンと言うおっさん
本作での演技が評価され、2016年の”富川国際ファンタスティック映画祭” の
コリアンファンタスティック部門で最優秀男優賞を受賞したらしいが・・・

こちらは17歳の孫娘ポラムを演じるコ・ボギョルさん
実にかわいらしい
こんな孫娘なら復讐にたってしまうのも頷ける

と言うことで一応ベトナム帰還兵ですから友人からショットガンを無断拝借して来ましたが
彼の復讐劇の展開はまずはハンマーで相手をぶん殴って・・・多分にここいらの表現が
惹句の「オールド・ボーイ」に繋がるのかなぁ

おバカではないが相変わらず使えねぇ韓国警察や
金に踊らされるお金持ち層の人間の薄情さが韓国映画らしさの片鱗を残してはいましたが
TSUTAYAさんが導入しなかった理由もわかるような韓国映画だったかなぁ

2016年製作、韓国映画(日本未公開作品)
イ・ソ監督作品
出演:パク・クニョン、コ・ボギョル、チョン・ジニョン
コメント (2)
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ジムノペディに乱れる

2017-08-15 03:48:30 | 邦画
日活とBSスカパー!が共同で日活ロマンポルノ45周年記念の企画ということで、
28年ぶりに日活ロマンポルノを復活させた最新作です。
現代の日活ロマンポルノを演出したことのない
映画作家がロマンポルノを撮ったらどのような映画が出来るのか?
そんなコンセプトで作られた5作品の第1弾ですが

6、7年前にも日活ロマンポルノを復活させようと、日活ロマンポルノと同じタイトルの作品を
2、3本製作してロマンポルノ復活を唱えた作品がありましたが、大山鳴動のままポシャってしまったような記憶がありますし
それらリメイク作品のDVDもしっかりとコレクションしてますが
今回は本家日活さんがメインの製作会社ですが

日活ロマンポルノっていうのは財政的にお金がなく究極の選択とし無名の大部屋役者を使い
映画を作りたくてしょうがない若手を、10分に一回裸さえ出しておけば
後は好きなように作っていいと言うことで・・・良くも悪くも若手監督たちの意気込みが迸っており
プログラムピクチャーのよい点である量産の中に良作ありと言うことでして
後世に名を残す監督さんをも育てて一世を風靡した経緯があるわけで

そんなこんなで今回のリブートは若手に任せるのではなく
今をときめく著名監督さんを使って満を持しての期待作品の目白押しと言うことなのですが
なんだろうなぁ、こっちの期待がある意味過剰っていうのもありましたが
なんか違うんだよねぇ、ちっともロマンポルノの匂いがしやしない

濡れ場は緩いんだけども・・・裸は都合8回以上は出てくるし
女優さんもしっかりとそれも大量に7人くらいは脱いでますし・・・
よくよく考えて見れば、私は今時のぼかし入りの日本製のAVは殆ど見たことないんですが
情報としては色々仕入れてますが、AVを見ようという欲望の基準は女優さんでしょ
旧ロマンポルノだって女優さんが白川和子だから、田中真理だからってことで劇場に足を運ぶわけで

こういった男子相手に作ってるポルノ作品てのは女優さんがメインになっていて相手の男優さんって誰でもいいわけでして・・・
そんな映画だと思うのに、この「ジムノペディ・・・」は板尾創路がメインの映画
m
彼が一週間さ迷い歩くなかでさまざまな女と肉体を重ねていくというお話ですので
沢山の女優さんが登場してくるし皆さん裸になるのは必然なんだけども・・・
女優さんがメインの映画じゃないわけよ

新人さんの岡村いずみさんと、芦那すみれさん
のお二人が惜しげもなく裸身を晒してはりますし好演してるンだけども
確かにロマンポルノの条件は満たしてるようですがポルノ映画とはどっか違和感を感じたんですよね

何をやってもいいと言うことで行定監督さんは己を含む現代の日本映画製作に関わる
人たちの現状をシニカルに自嘲的に描いてる点は実に共感する部分がありすぎて
メッセージは十分に伝わってくるんだけどねぇ
やっぱポルノって言う存在は女優さんが主体でないと成り立たないんじゃ
って思ってるのは私一人だけ?

リブートゲストとして風祭ゆきさんがゲスト出演されていましたねぇ
じょうずにお年をとられたようで・・・

2016年製作、日本映画、日活映画+BSスカパー!作品
行定薫脚本・監督作品、堀泉杏共同脚本
出演:板尾創路、芦那すみれ、岡村いずみ、田山由起、田嶋真弓、木嶋のりこ、西野翔、伊藤洋三郎、風祭ゆき
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