東映チャンネルで先月10月から始まった「博奕打ち」シリーズ全作のOAということで
コチラも全作見てブログアップしていこうという企画で「博奕打ち」シリーズの第3弾は前二作の大阪を舞台にしていたところから北九州の炭鉱を舞台に設定して
九州だけに広まっていたらしい大笊に三個のサイコロを投げ入れて勝敗を競うタブという博奕が主体の映画
二作目が「博奕打ち」と銘売ってるのになんとかクリカラモンモンを競い合うというイレギュラーだったんですが
今作ではタブというこちらにとってはルールも勝負のつけ方も全くわからん九州鹿児島から生まれたらしいサイコロ博奕を持ってきてるのが新しいものの
そこは東映さんですから博奕のルールもまるっきりわかんなくても
役者さんの演技力でタブ勝負における緊張感が伝わってくるのはさすがです
炭鉱の坑夫とか山主とかを主体に描くとこう言った任侠映画って川人足と坑夫との争いが東映さんの作品には多いように思うのだが
今作では川人足はまるっきり出てこない
話の根底に昭和初期の不況で喘ぐ炭鉱町での炭鉱発掘権をかけた博徒と炭鉱主との抗争と大博奕に巻き込まれる余所者の鶴田御大の姿を描いた作品
悪というか敵役にはこれまた若山富三郎さんでしたが第一作の迫力はなかったのと殺られ方もかなりあっさりしていたけど
やっぱこの作品は面白かった
監督はシリーズ第1作から携わっている小沢茂弘さんが脚本とも・・・
最初似合わないって思っていましたが炭鉱主である組長の木暮実千代さんもいい味出していた
最初似合わないって思っていましたが炭鉱主である組長の木暮実千代さんもいい味出していた
三作続けて待田京介さんが鶴田御大の弟分でしたねぇ
関西弁の無責任しゃべくりはいらないってことでしょうか、山城新伍ちゃんが抜けてるんだけど
相変わらずのアホボンボンの藤山寛美さんが
松竹新喜劇からその借金で出禁となった座長さんは東映さんが拾われて借金返済への助けになっていたんでしょうねぇ
演技的には安心安定のアホボンボン
クライマックスとなる若富さんと石山健二郎さんとのたうさぎ(タブ)博奕の緊張感は半端なかった
1967年製作、日本映画、東映作品
小沢茂弘共同脚本・監督作品
出演:鶴田浩二、石山健二郎、橘ますみ、木暮実千代、若山富三郎、待田京介、小松方正、藤山寛美、千葉蝶三郎、植村謙二郎、村居京之輔、蓑和田良太、汐路章、ゆうき哲也、江幡高志、丘路千、志賀勝、平沢彰、人見きよし、関山耕司、阿波地大輔、木谷邦臣、高並功、西田良、国一太郎、小島慶四郎、唐沢民賢
第四弾の三島由紀夫が絶賛したと言われてる「博奕打ち 総長賭博」はリンク先に