MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

人間に賭けるな

2022-11-22 22:44:26 | 邦画
ピカンテサーカスと言う会社から、日活レア作品を月1本の割合でリリースしてくれており、今月は渡辺美佐子さんが主演されてるこの作品
まぁアマプラでも見られるようですが、名画座での特集上映とかにはかかるようですが
って言うことで1964年の日活作品ですが

それなりに面白かったし、藤村有弘さんがシリアスな役所でご出演されてるのがなんとも
個人的には藤村有弘さんと言ったら変な日本語だかなんだかわかんない言語を操るキャラクターしか映画で見てきてないから
シリアスな役で終始する映画は初めてだと思う

極々普通のリーマン藤村有弘演じる坂崎は子どもの養育費と会社の金を競輪ですって途方にくれていたところ、渡辺美佐子演じる妙子という謎の女に翌日にまた“飯田という選手に賭けろ”と言われて
翌日言われる通りにしたらレースは万券で前日の借金を一気に取り戻し
二度と競輪はやるまいと誓うものの、ヤクザの姐さんらしい妙子の妖しい魅力が気になり彼女を追いかけると
妙子と競輪選手の川地民夫演じる飯田とは肉体関係があり組長の子飼いの八百長要員の飯田と肉体関係を続けるために妙子は警察に組長を売っていた
そんな飯田にはさらに組長の結城美栄子演じる姪っ子とも関係を持ち始めていて、競輪選手をやめて結婚しようと誘われていた
 
そんな三角関係を知っても妙子の魅力に取り憑かれた坂崎は、飯田の出るレースに全国どこへでも顔を出す妙子の後を追って大阪、名古屋、静岡と競輪場に足を運びます
“レースに賭けるのではなく人にかけるんだ”って言う妙子とも関係を持った坂崎でしたが
妙子はスリルを味わって普通に生きていけない女になっていたようで

そんな妙子の破滅というか自滅してしていく人生を描いた作品

前半はミステリアスで妖艶さを醸している渡辺美佐子さん、
後半ではその妖艶さにさらに狂気が宿っていく様がすごい
藤村有弘さんは常にシリアスな演技でしてこんな藤村さんの演技を見たのは初めて

そうなんですかこの時代ガスレンジは自動点火じゃないんですね
まずはガスを出してからマッチで着火させていたんですね
いつから自動になったんだろうって、マッチはタバコだけでなくこの時代は生活必需品だったんですね
今じゃもう家庭では仏壇の蝋燭にも使わなくなってて消えていったようで
今どこで買えるんだって言うより作ってる会社自体ないんじゃなかろうか

1964年製作、日本映画、日活作品
前田満州夫監督作品
出演:渡辺美佐子、川地民夫、藤村有弘、二本柳寛、結城美栄子、上月左知子、上野山功一、須田喜久代、雪丘恵介、玉井謙介、志方稔、平塚仁郎、千代田弘、高緒弘志、岩手征四郎、小野武雄

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背徳のいざない

2022-11-22 17:08:34 | 洋画未公開
大体月一本は洋ピン(洋画のでピンク作品^_^)映画がどこかの配給会社から輸入されてリリースされますが
今月はなんと毎月コンスタントにDVDをリリースしないオデッサ・エンタテインメントと言う会社からリリースされたフランス映画
 
私はジャケ借りので人ですから、一目見ただけでこいつはレズ映画って見当がつきます
今の時代LGBTの性的マイノリティは世間的に個性と認知されてるから
ジャケ絵と邦題の“背徳”の文字はミスマッチでしょうから
映画的なプロットから鑑みてこいつはレズカップルが男によってレズの一人が惑わされていく作品ってよめるんですよね
いまの時代でレズを“背徳”で括る人はいないからねぇ
 
案の定私が思い描いたシノプシスの作品でしたねぇ


リサイクルショップを経営するエロディと、美大に通うレティシアは現在同棲中のレズ恋人同士。
深い愛で結ばれている彼女たちの現在の願いは人工授精により、二人の子供を持って結婚すること。
だがエロディだけの収入でレティシアは大学に通ってるから、ある意味貧困生活を送る二人は相談してルームシェアする人間をを募集し、その家賃で生活費のは不足分を賄うことに
男女いろんな希望者が現れる中、シモンと言うマジシャンの男が選ばれる
 
いくら愛情深く結ばれてるとは言え、女二人の家に男が入ればこっちにその気はなくとも、ゲイでもない限り一つ屋根の下での暮らしていけば、レズとは言え魅力的な女二人もいればスケベ心を抱くのは男の性(さが)ですよね
 
さらに悪いことにエロディはレズオンリーではあるものの、レティシアは今でもバイセクシャルだったために
エロディが父親の家に泊まったその日
酒の酔いにまかされてレティシアはシモンと寝てしまう
ほら見たことかって言う文字通りの展開
そこまでは百歩譲るとし男女のカップルだってちょっとした間違いで済んだかもしれない不倫だったかもしれませんが
 
なんとたった一夜の間違いだったはずがレティシアが妊娠してしまう
そんなレティシアに子供ができたことでちょっと考えを膨らませて人工妊娠ではないものの待望の子供ができて喜んだのも束の間
追い出したシモンが親権を言い出して父親の権利を要求してくる
 
男女の感情と肉体のもつれから別離の危機とか色々ある展開に発展するけど
結局一応父親であるシモンといっしょにレティシアは住んでは見たものの心と肉体の相性の良さからレティシアばエロディのもとに帰ろうとすると、シモンからDVを受けて子供は死産となるものの
エロディとレティシアは二人の愛の確かさを得るのであった
 
まぁフランス映画ですけどもレズということで女×女のでエッチシーンもある意味あっさりしており決してエロ映画ではないんだよねぇ
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2021年製作、フランス映画
ジュード・バウマン脚本・監督作品
出演:アマンディーヌ・ノウォリタ、イリス・ホドロフスキー、ジャン=フランソワ・ステヴナン、ウィリアム・メスギシュ
 
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