MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

20歳のソウル

2022-11-30 23:40:29 | 邦画
今年の夏の甲子園のTV中継の時にアナウンサーから市立船橋高等学校(i市船)の応援団の応援曲として今は亡きって言うか、若くして癌で死んだブラスバンド部部員だった『市船ソウル』の作曲者である浅野大義クンの話を聞いた記憶があり、
個人的にはその曲ができる過程を描いたって言うか、その『市船ソウル』誕生の物語だろうって
映画の情報何にも入れないですから、そんなお話だって思って軽〜い気持ちで
このブログの個人企画である積極的に日本映画を見ていこうっていう企画の一本としてレンタルしてるきたら
とんでもな重たい作品だった
 
何時も書いてることですが観客を泣かせられる作品がいい映画だっていう見本みたいな作品
後半のこれでもか、これでもかって泣かせるようなエピソードで畳み掛けてきて
クライマックスは葬儀会場の狭いセレモニーホールに
なんと故人となった浅野大義クンの同期ブラバン部員とか164人がそれぞれ楽器を持ち寄って演奏して送るっていうケレンの凄さに圧倒はされましたが
カレの遺体を市船に運びさらに葬儀場っていう霊柩車の道順とか
これってノンフィクションですよね原作は
その原作者が脚本家としてこの部分を映画的な虚構として盛り込んでも問題は全くないのですが
 
もう私にしてみればこれを虚構として入れ込んでいたなら完全に泣かせようって言う意図だし、実録だったらある意味やりすぎだろうし
病魔に侵されて今にもっていう体で20Kgの大漁旗は振ったらその場で昇天やろって見てましたし
ナイツ塙宣之の消防士さんと佐藤浩市さんとのやりとりなんかは映画的虚構の世界だって思えるところもあるので
まぁ映画としてはそれなりに作り込んできてるなって思うものの2時間17分はやっぱ長げえし
 
高一でブラバンに入部してよさこいソーランから急に高3に飛んじゃって
野球部の友のためと『市船ソウル』を作曲するトコなどの割愛が凄すぎて見てて完全腰砕け
そうなんですねこの映画『市船ソウル』誕生秘話みたいな作品ではなく
その市船に語り継がれた『市船ソウル』を作った浅野大義という青年が市船に入学し卒業し癌に侵され20歳の若さでこの世を去るまでの5年を
彼を取り巻く人びととか家族との人間としての葛藤を描いた作品だったんですね
 
しかし先にも書いたけど、観客を泣かせようって意図で漸層的に泣かせのエピソードで畳み掛けて来る後半部はぜってぇずるいし、尺もその用途で使いすぎだな
 
2022年製作、日本映画、「20歳のソウル」製作委員会作品、日活配給
中井由梨子原作・脚本、秋山純監督作品
出演:神尾楓珠、佐野晶哉、尾野真千子、佐藤浩市、福本莉子、前田航基、若林時英、佐藤美咲、宮部のぞみ、松大航也、池田朱那、石崎なつみ、菅原永二、平泉成、塙宣之、石黒賢、高橋克典
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トップガン マーヴェリック

2022-11-30 15:07:21 | 洋画
最初に言わせてください。
私って映画って一回見たらそれで終わり、二度目とか三度目とかの鑑賞は実は相当な日数とか月日をおかないと見ないっていうのがモットーでして
いわゆるチョット気取った言い方させてもらうなら一期一会が映画の持ってる力だって思って居る人間ですから、相当期間おかないと二度目3度目とか見ないんですが
この映画なんと見終わって日常の入浴とか食事とかちょっと数時間置いてまた見てしまいました。
そして買っちゃうと見ないって言う性格ですがこの映画だけはやっぱリリースされた今月中に見ておかないとね
 
いや酔わせてもらいましたトム・クルーズに
映画自体もリアル時間経過と同様に前作「トップガン」と時間経過が同調してるんですね(この新作見る前にしっかりと前作見ておきました)
その間にジェット戦闘機も進化してステルスになってるし
彼自体前作では大尉でしたが、三十年経過しても彼ほどの腕があるもののなんと大佐にしか昇進してない
これって将官になると実機にもう搭乗できないからっていうのもあるんだとは思わされた
アイスマンは三十年前は少佐でしたが今では司令官であり官位は大将にまで昇進しており、陰ながらマーヴェリックの後ろ盾になって居るし病気で声も出ない有様
劇中で病死される
テストパイロットの彼は最新有人戦闘機のマッハ10超えの実験中で
これからは無人戦闘機への予算振り替えが嫌で敢えてマッハ超えを行うものの
実験用戦闘機でマッハ超えをするものの機を失ってしまう
って言うかこの作品に流れてる戦闘機乗りの生還を彼の主テーマにしてる後半のプロットと矛盾してるって2度目の鑑賞で思ったんですが
無人機ならパイロット死ぬこともないわけだからマーヴェリックの主張と合致してるんだけど
有人飛行に敢えて固執してるのはどうなんだ・・・
 
ってことは置いといて、NATOの仮想敵対国が山間の谷間に核兵器施設を作って西側の脅威削減のために爆撃するためにパイロットを養成するための教官としてトップガンに帰ってくるって言う荒唐無稽なプロットですがそれが何か?映画は虚構の世界ですからなんでもアリです。
訓練兵にはかって自分と組んでおりジェット機事故で失ったグースの息子がいて
この二人の葛藤と人間関係の修復をメインに
ケリー・マクギリスがもう役者辞めていたりでしてヒロインにはジェニファー・コネリー
彼女との因縁はあまり語られませんがどうやら”焼け木杭に火“的なロマンスでしたねぇ
 
訓練映像にしても完ぺきトム・クルーズはトム・クルーズでしかないって言うように描かれており
結局その認識のまま教官がなんと編隊長として攻撃機に乗っかって
さらに撃墜されて
30年前の敵のF -14で第五世代の最新戦闘機とのドッグファイトまでやってのけるトム・クルーズによるトム・クルーズの映画だった
けどこう言った作品を作らせると日本のヤクザ映画ではないけれどアメリカ映画も完全に男泣き映画に仕上げるシノプシスは旨いよねぇ
 
2022年製作、アメリカ映画
ジョセフ・コシンスキー監督作品
出演:トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス、ジョン・ハム、ヴァル・キルマー、グレン・パウエル、モニカ・バルバロ、ルイス・プルマン、ジェイ・エリス、チャールズ・パーネル、バシール・サラディン、ダニー・ラミレス、ロベルタ・スパルタ、ピーター・マーク・ケンドール、ジェイク・ピッキング、マニー・ジャシント、ジーン・ルイザ・ケリー
コメント (2)
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