長尺嫌いな私ですが、何せマーゴット・ロビーの一押しファンですからねぇ
彼女の映画なら見るっきゃないでしょっていうことで購入してこれは真先に見始めたものの
ある意味彼女の演技に圧倒させられたし
ハリウッドの内幕をハリウッド映画が作ったっていうなんともすごい作品
てっとり早く一言で言うならハリウッドで生きる三人の映画関係者の栄光と挫折のお話
って言うけど栄光はこれまた天下を取ったって感じだが
挫折は死でしか補えないっていうある意味残酷なお話でしたがマーゴット・ロビーの演技力に圧倒された作品だったって言っていい作品
そして前半も後半もエログロ多めなすごく刺激的で下品で彩られた作品であいも変わらずアメリカ映画ってゲロもクソも被ったりするのが好きなのね
っていうか女性のおしっこかぶりもあったりするからR -15だったのかな
“これって全尺3時間8分か、普通に映画二本分やなぁ・・・”と覚悟しながら見始めましたが意外とあっという間だったかなぁ
そして前半と後半の色合いが全く違うとこがコントラストとして栄光と挫折をくっきりさせてくれていたのね
舞台は1920年代のハリウッド全盛期というか黄金時代
映画界としてはサイレントからトーキーに移行しつつある時代でもあったようで
そんなハリウッドでトップ俳優として君臨していたブラッド・ピット演じるジャック
なんと毎晩パーティーを開き
生きた象までパーティに参加させるほどの金力権力の持ち主
そんな彼に付いて彼の我が物ぶりを満足させているのがディエゴ・カルバ演じる映画製作を夢見る青年マニー、そしてそのマニーの人脈を利用してこういったパーティに潜り込んでプロデューサーや俳優に目を向けさせ仕事をとって大スターになるんだと夢見るマーゴット・ロビー演じる売れない女優ネリー

この猥雑極まりないパーティーでプロデューサーの目に止まりあっと言う間にスター街道まっしぐらっていうか“スター誕生”を地でいくネリーを中心に物語は進んでいくものの
ここからはお決まりの有頂天でギャングの博打に手を出して溜まっていく借金って言うお決まりの転落人生
ジャックはこれが頂点で後は人気も仕事も激減していき時代に取り残されていく役者さん
そんな中で対照的に夢を確実にもののにしていくマニーでしたが
ここいら二人に直接関わらないものの「スター誕生」へのオマージュですよね
一方ネリーに頼まれて彼女の借金返済に奔走するマニーですが、なんと金を集めさせた相手が悪かった
撮影用のいわゆる偽金を用意されて・・・
猥雑でインモラルな前半の混沌としたハリウッド人種の世界観が凄すぎて
何がなんだかわかんないテンポにこっちも巻きこまれていくんですが
サイドストーリーとして当時の黒人差別のエピソードとかも入れつつ
後半は転落していく人生模様をシリアスに描いていて
ジャックとネリーは自他殺の違いはあるものの転落の中で死んでいくと言う過酷なお話だったなぁ
2021年製作、アメリカ映画
デイミアン・チャゼル脚本・監督作品
出演:ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ディエゴ・カルバ、ジーン・スマート、ジョヴァン・アデポ、リ・ジャン・リ、P・J・バーン、ルーカス・ハース、オリビア・ハミルトン、トビー・マグワイア、マックス・ミンゲラ、ロリー・スコヴェル、キャサリン・ウォーターストーン、フリー、ジェフ・ガーリン、エリック・ロバーツ、イーサン・サプリー、サマラ・ウィーヴィング、オリヴィア・ワイルド