一応ヒューマントラストシネマ渋谷の恒例企画興行<未体験ゾーンの映画たち2023>の上映作品の一本だし
ジャケットには
“1940年5月、一隻の潜水艦とドイツ艦隊――
男たちの壮烈な海戦が始まる”
男たちの壮烈な海戦が始まる”
っていうある意味煽情的な惹句につられてセットレンタルに組み込んできたものの
円盤をプレイヤーにかけて見始めたら
なんと邦題での“バトル”っていうのはどうやら極限の密室空閑に閉じ込められるというか、閉じこまらずを得なくなる、ポーランドの潜水艦オジェウ号の乗組員65名のそれぞれの自分との戦いが“バトル”だったって言う映画だった。
派手に潜水艦がドイツ艦隊を数隻撃沈する戦闘映画だと思ってたら違ってた。
ドイツ戦艦に水雷弾を撃ち込まれたり、機雷原を進んでいくっていうような緊張感なシーンもあるにはあるんですが
っても描写はほとんど潜水艦の艦内の描写に終始していて
所々に幻想的な鑑内の映像が挟まれてくるんですが、それって必要だったのかなぁ
ある意味艦内で交わされる乗組員同士の会話劇と
鑑内の空気の問題で浮上するか否かの緊張と、エンジンが火を吹き火炎に包まれる兵とか煙が充満する艦内の極限状況を描いてるだけで
本当に戦闘シーンは全くない
そうなんですね空気入れ替えで浮上できるのは夜間だけって言うのも第二次大戦での潜水艦のある意味弱点なんですねぇ
そういう潜水艦の乗組員たちの究極の極限状況を徹底的に描いて最後に命令のドイツ戦艦を撃沈させるのかって思っていたら
こんなクライマックスでいいのだろうか
空気入れ替えに浮上した潜水艦オジェウになんと味方の戦闘機が爆弾投下させて・・・
オジェウは消息を絶ってしまうって言う
オジェウは消息を絶ってしまうって言う
事実に基づいて作られた映画だったようで
最後の戦闘機は劇中の台詞で味方の戦闘機だって言ういう台詞に被って被弾しちゃうだけですし
多分撃沈されたんでしょうが生存者もいないからここいらは創造(想像)でしかないわけですが
実際に見ててかなり見てるこっちも息苦しさが伝わってくるような作品でした
っていうか戦闘シーンが皆無ですから邦題詐欺の作品でしたねぇ
2022年製作、ポーランド映画
ヤツェク・ブワヴト脚本・監督作品
出演:トマシュ・ジェンテク、コンラッド・シマヌスキ、ライアン・ラルフ・ジェラルド、ラファウ・ザヴィエルチャ、フィリップ・プワヴャク