山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

山の夜

2022-03-01 01:16:54 | 山歩き.散歩
午後の暖かい日差しを浴びてゆっくりゆっくりと歩きはじめる
土曜も日曜も休まずに3週間、事務所に缶詰になっていたあとの山の開放感が殊更に心地よい
20分ほど歩くと『岐阜蝶を愛する会』の地元の方々が登山道に積もった落ち葉をきれいに掃き清めていた
3月中旬からGW、舞姫を愛でる登山者が山ビルに遇わないようにと毎年続けている作業に頭の下がる思いで挨拶した

途中からVル-トに入っていつもの小ピークを目指す



衣食住を詰め込んだずっしりと重いザックに喘ぎながらやっとのことで小ピークに辿り着いた



小ピークの平に寝床を設える、今夜はここで独り緊張感から解放されて心行くまで眠りたい



午後3時、テントの傍の倒木のダイニングで山飯を始める(山に居る時は呑んで眠るのが唯一の楽しみになる)



今は亡き松田優作が好んで食べたという優作鍋
1袋17円の激安のモヤシに鬼殺しを100ccほど注いで160円の豚バラを載せて蓋をして中火で15分ほど



たった177円の食材が空腹の目には実に美味しそうに映る



豚バラの脂の甘みが溶け込んだモヤシに、ポン酢に刻みネギを加えただけのタレが実によく合う



ビ-ルと缶チューハイと残った鬼殺しで心地よく酔いがまわった



〆は野菜をたっぷり加えたマルちゃんのタンめん(生麺)が旨い!





夜中に空腹で目が覚めた、テントの外は満天の星と月明り



朝食用の白菜を刻んで



胡麻油とたっぷりのニンニクの香りがテントに充満したら
白菜を投入して鬼殺しと水をそれぞれ120ccほど注いで

 

白菜がくたっとしたらチキンラ-メンを投入して2分ほど煮込む頃には
テント内の温度が急上昇してハードシェルとフリースを着ていられなくなった
かつて雪山のテントの中で仲間と鍋を囲んで暖をとった思い出がふいに蘇った



胡麻油とニンニクの効いた香しい白菜とチキンラ-メンをアテに寝酒の一杯をやったら

 

比内地鶏の中華そばで〆

 

午前7時、正味11時間たっぷり眠って生気が蘇った
朝食は採らずに山を下って、さああと2週間また頑張ろう!
コメント (24)
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