山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

♪ 春なの~に~ ♪

2022-03-23 02:07:43 | 山歩き.散歩
断っておきますが、これは我が家の食卓の風景ではありません
時々我がブログに勝手に割り込んでくる釣友へっぽこさんの食卓な訳でして
なぜか釣りのオフシ-ズンに柄にもなくパン作りなんぞを始めちゃった彼は
プロと見まがうほどの美しい出来栄えの写真をこれ見よがしに送りつけて来るのでございます
しかも師匠を差し置いて解禁早々イワナ釣りも野草料理も楽しんじゃうという弟子の風上にも置けぬ所業が許せん訳でして、、、
もう羨ましいったらありゃしませんのです

 


弟子の所業に触発されて僕もそろそろ始動しなければと釣り道具を携えてふるさとの小川に向かったのですが
野蒜と蕗の薹をそれなりに摘んだところで疲れてしまってロッドを繋ぐこともなく渓から上がってしまった訳でして、、、

 

年は取りたくないものでございます
ほとんど休みなく仕事に明け暮れた2か月間で心身共に疲れ果てて抜け殻状態になってしまいました
体が思うようにならない時には潔く諦めて無理せずにな~んもしないで喰って呑んで眠るに限りますねえ

午前10時、林道脇に車を止めてイスとテーブルをセットして久しぶりに芹鍋でほろ酔いましょうかねえ

 

アゴ出汁と芹と豚バラとイワシのつみれで実にいい出汁に仕上がった
出汁を飲み干してしまいたいほどの欲望をぐっと堪えて残り汁でソーメンを煮込む

 

この出汁で味わうソーメン、涙が溢れそうになるほどに美味しゅうございました



な~んもしなかった一日だけれども疲れ切った体にはこんなひとときが何よりも愛おしい



午後7時、たっぷり眠って目が覚めると辺りは暗闇に包まれていた
この空白の7時間のお蔭で僕の心と体は羽のように軽くなっていた


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山の夜

2022-03-01 01:16:54 | 山歩き.散歩
午後の暖かい日差しを浴びてゆっくりゆっくりと歩きはじめる
土曜も日曜も休まずに3週間、事務所に缶詰になっていたあとの山の開放感が殊更に心地よい
20分ほど歩くと『岐阜蝶を愛する会』の地元の方々が登山道に積もった落ち葉をきれいに掃き清めていた
3月中旬からGW、舞姫を愛でる登山者が山ビルに遇わないようにと毎年続けている作業に頭の下がる思いで挨拶した

途中からVル-トに入っていつもの小ピークを目指す



衣食住を詰め込んだずっしりと重いザックに喘ぎながらやっとのことで小ピークに辿り着いた



小ピークの平に寝床を設える、今夜はここで独り緊張感から解放されて心行くまで眠りたい



午後3時、テントの傍の倒木のダイニングで山飯を始める(山に居る時は呑んで眠るのが唯一の楽しみになる)



今は亡き松田優作が好んで食べたという優作鍋
1袋17円の激安のモヤシに鬼殺しを100ccほど注いで160円の豚バラを載せて蓋をして中火で15分ほど



たった177円の食材が空腹の目には実に美味しそうに映る



豚バラの脂の甘みが溶け込んだモヤシに、ポン酢に刻みネギを加えただけのタレが実によく合う



ビ-ルと缶チューハイと残った鬼殺しで心地よく酔いがまわった



〆は野菜をたっぷり加えたマルちゃんのタンめん(生麺)が旨い!





夜中に空腹で目が覚めた、テントの外は満天の星と月明り



朝食用の白菜を刻んで



胡麻油とたっぷりのニンニクの香りがテントに充満したら
白菜を投入して鬼殺しと水をそれぞれ120ccほど注いで

 

白菜がくたっとしたらチキンラ-メンを投入して2分ほど煮込む頃には
テント内の温度が急上昇してハードシェルとフリースを着ていられなくなった
かつて雪山のテントの中で仲間と鍋を囲んで暖をとった思い出がふいに蘇った



胡麻油とニンニクの効いた香しい白菜とチキンラ-メンをアテに寝酒の一杯をやったら

 

比内地鶏の中華そばで〆

 

午前7時、正味11時間たっぷり眠って生気が蘇った
朝食は採らずに山を下って、さああと2週間また頑張ろう!
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