山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

秋のキノコ

2024-10-14 11:53:36 | キノコ狩り
午前8時過ぎにカラマツ林に入山した
昨夜は強い雨が降ったのであろうか、傘の裏が溶けてしまって食べられないハナイグチが多い



それでも芽生えたばかりの幼菌は特に問題はなく、それなりの収穫量となった

 
  
 

1時間ほどで十分な収穫を得たので林道に戻ろうと広葉樹の林を歩きはじめたら
ミズナラの大木の目の高さにサンゴハリタケモドキの株が3株も張り付いているのを見つけた



一番大きくてきれいな真ん中の株の3分の2ほどを収穫しただけでポリ袋の半分を占めた



午前9時半、小さな流れの草の平に腰を落ち着けてちょいと飲もうか



ハナイグチの溶菌をさっと湯がいて冷水で〆てから大根おろしを添えて醤油で頂く



サンゴハリタケモドキは軽く湯がいて冷水で〆てしっかり水切りしてからワサビ醤油で刺身が旨い
このキノコは旨味があるので汁物にしたらいい出汁が出る、残りは持ち帰って汁物にして頂こう



森の中の涼しい沢畔で冷やしたビールを2缶飲ったためか体が冷えてしまったので
やむなく車に戻ってハナイグチのペペロンチ-ノを頂いたから温かい車中で眠りにおちた





さて帰還して風呂に浸かってからまたビール
モミジオロシをつくるのが面倒なので大根おろしとポン酢でハナイグチの酒肴を

 

お蕎麦は新潟の平石亭で頂いたキノコ蕎麦を真似て蕎麦が見えないくらいにハナイグチを敷き詰めてみた
とろっとした汁が美味しくて蕎麦を食べる前にそばつゆが半分なくなってしまった

 

お蕎麦もとろっとのど越しがよく、麺つゆと一緒に煮込んで味が染みたハナイグチの美味しいキノコ蕎麦になった
今年は足の具合が悪くて雑木林を歩きまわれないので秋のキノコはこれが最後になる
ちょっと寂しいけれど来シーズンを楽しみに待ちたいと思う次第です

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きのこ異変

2024-09-30 23:39:09 | キノコ狩り
脊柱管狭窄症の苦痛を抱えたまま9月最後の週末を迎えてしまった
午前7時半、早朝から降り続く雨に阻まれて竿を振る気持ちは完全に失せてしまった
2時間後に雨が上がったのでキノコを求めてカラマツ林を徘徊する



期待したハナイグチはほんの数えるほど

 
 

猛暑に襲われてハナイグチのお出ましも年々遅れているようだ



念のためチタケはどうかとミズナラの林を探ってみた



ナントあろうことか季節を間違えたチタケの花盛り

 

ほんの10分ほどでこのとおり、今年は豊作のチタケで僕専用の小型冷蔵庫の冷凍室が満杯状態になっている



今回は不覚にも貧果に終わってハナイグチの山飯はお預けとなった
仕方なく八峰の湯(やっほ-のゆ)でほろ酔って午後9時まで爆睡して帰路に就いた



たまにはこんなシーズンもあるよねと自分を納得させてはいるのだけれど
年と共にガタがくる体の不調を受け入れつつ山や渓に立てないときは蕎麦と酒を肴に旅でもしようかと思い始めている次第でございます。
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夏きのこ2日目

2024-09-01 12:52:44 | キノコ狩り
前日は午後から八峰の湯で汗を流してからビールでほろ酔い
涼しい休憩室で午後9時まで熟睡し、その後は千曲川沿いの空き地で朝まで車中泊した
早朝に目覚めたので朝露に濡れながら目星をつけていたミズナラの林に入山した



車止めから20分ほど奥に進んでいくとチタケの密集地帯に遭遇してびっくりした

 
 
  

ほんの15分ほどで30本を超えるチタケを収穫して打ち止めとした
周辺のチタケを全て収穫していたらおそらく背負い篭が一杯になっていたことだろう



午前9時前、イスとテーブルをセットして朝食の準備をはじめた途端に激しい雨に見舞われた
今日はもう外遊びはできないと観念して朝から車中酒と洒落込むことにした



酒肴は塩を振りかけただけの残りもののトマトと
昨日スーパ-で調達した鯛の半身に塩、黒コショウ、レモン汁、オリーブオイルをふりかけただけの急ごしらえ
これでビールと缶チューハイを飲れば楽しくほろ酔って夕刻まで熟睡できる



〆は1年ぶりのチタケそうめん
昨夜作ってブロックアイスで冷やしておいたチタケの麺つゆが実に旨し!



帰還した翌日はチタケの麺つゆを作り置きして



4人分の麺つゆを冷凍保存した



残ったチタケはジップロックにいれて冷凍保存する
冷凍保存したキノコの方が美味しい麺つゆになると言われている



これでざっと10人分か?
これで作った麺つゆで味わう蕎麦やそうめん、いったいどんな味になるのでしょうか?
さあいよいよ9月、晴天を期待しつつ短かった今シーズンを存分に楽しみたいものでございます。
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初物の夏きのこ

2024-08-16 17:03:50 | キノコ狩り
大型台風の襲来の前に少しでも野に出ておきたいと永年親しんだ森に出かけてきた
再発した脊柱管狭窄症ゆえ無理せず少しだけでも渓や森に身を置ければそだけで充分に幸せなこと

午前8時、いつもの渓に向かうと朝まずめを釣って脱渓したばかりのルアーマンに出会う
聞くと釣果は芳しくないらしいが痛い足を引きずって異動するのも面倒なので竿抜け狙いに一縷の希望を託した



渓に立つのは今季で2度目、筋肉が落ちているせいか足運びも思うに任せない



真夏だというのにひんやりとした朝の外気が実に清々しくて気持ちいい



あの苔蒸した大きな石の陰から#10のテレストリアルをフィーデイングレ-ンに乗せると流れ出しの手前で岩魚がアタックしてきた



型はさほど大きくはないけれど美しい岩魚に満たされてロッドを畳んだ





さて、渓から車で15分ほど移動したミズナラの林によじ登ってアレを探そうか



緑濃い林間は吹き渡るそよ風と天然のク-ラ-のお陰で実に気分爽快
夏はここにハンモックを吊るしてビールを飲りながら日がな一日好きな本を読んでいられたらどんなに幸せであろうか?



痛い足をかばいつつストックに身を預けながら更に奥に進むと期待に違わずチタケの菌床が広がっていた

 

 

愛しい愛しいチタケに今年も出会えた



成菌幼菌取り交ぜて10本ほど、今日食べるだけならこれで充分



午前10時半、15分ほど車で移動して繁った森の中を流れる小さな枝沢の畔に腰を落ち着けた
今日の酒肴は塩を振りかけただけの冷やしトマトと真鯛のカルパッチョ、ビールと缶チューハイが進む!



なんと不覚にも麺つゆの肝になるナスを忘れてしまってチタケそうめんは次回へとお預けになってしまった
仕方なくチタケ不作に備えて用意しておいた鯛の漬け丼で我慢、もといこれはこれで十分に美味しいのであります!

先ずは塩むすび2個を紙の丼にならして敷き詰めてから、、、

 

すりごま、生姜、麺つゆ、醤油の漬け出汁に20分ほど漬け込んだ真鯛を塩結びの上に敷き詰めたら真鯛の漬け丼ので出来上がり~!
これ皆さん是非お試しあれ、実に簡単で実に美味しい一品になること請け合いでごじゃりまする~!



さて、充分に満たされた僕は清々しい森の中の小さな流れの畔で午睡をむさぼり
その後は八峰の湯で湯に浸かり美味しい料理に舌鼓を打ちつつ夜の9時まで幸せな微睡みを独り占めにしたという次第でございます。

さて翌日は千曲川を隔てた川上村のミズナラの森で未知の菌床を探し当てどれだけの愛しいチタケたちに巡り合えたのでしょうか?

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晩秋のきのこ

2023-10-31 23:52:38 | キノコ狩り
今回は瑞垣から信州峠を越えて長野県川上村の山を歩いてみました
カラマツと広葉樹が混生している林の中にあって点在するもみじの朱色がとりわけ異彩を放っておりました



もうハナイグチも終盤でいくつか見つけることはできましたが摘むことはありませんでした
今回はキノコが目当てではなくて山歩きの後の美味しいビールと心地よい昼寝が目的なのでキノコは写真に収めるだけ

 
 

初めて見る左下のキノコ、どなたかご存じの方ご教示頂ければ幸いです

 

さて、キノコを口実にたっぷり徘徊して適度な疲労感と空腹感を覚えたら40分ほど車を飛ばして八峰の湯(ヤッホ-のゆ)に向かいます
小海の風景を眺めながらのんびりお湯に浸かって心も体もリラックスしたら先ずは信州サーモンと岩魚のお刺身で生ビール、これ文句なく旨し!



すじ煮込みで2杯目の生ビール、柚子風味の効いた塩仕立てのスープが絶品で
このスープだけでビールや日本酒がイケるほどの美味しさに料理人のレベルの高さを感じます、いやぁ参りました~!



〆はス-ラ-タンメン、少々のラ-油とたっぷりのお酢を追加して



麺もあんかけのスープも美味しくて飲み干してしまいました~!



体も温まってほっかほか、休憩室で本を読みながらいつしか夢の国へ、喰う寝るだけですが良い骨休めになりました~!
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カラカラのハナイグチ

2023-10-18 01:00:59 | キノコ狩り
2週続けてカラマツ林を徘徊した

(1週目:みずがき)

山はカラカラに乾いていたけれど思いのほかの収穫量になった
今年は猛暑が続いて雨も少なかったためかキノコの出が1ヶ月ほど遅れているように感じる



菌床もハナイグチの傘もカラカラに乾いていて



ヌメリはまったくなくてカッサカサ、この子たちは傘が縮みはじめている

 
 

ひと雨くればヌメヌメの妖艶なハナイグチに変身するのだろうに





(2週目:こすげ)



この日はハナイグチが登山道や登山道脇にまでニョキニョキ
欲しかったナラタケは残念ながら不発に終わった

 
 

3時間ほどで大きめのポリ袋と小さめの袋がほぼ満杯になったので枝沢の畔に腰を落ち着けて山飯の準備を始める



渇水の沢水でゴミを取り除いて下ごしらえ、色合いは悪いしヌメリも少ない

 

先ずは熱湯で湯がいてから冷水で〆て、おろしポン酢でビールをば



ハナイグチにアスパラとベーコンを具に加えたニンニクたっぷりのペペロンチ-ノが美味しかった



車内で仮眠して夕方帰宅した
この日はカミさんが友達と飲みに出かけたので独りの夕餉になった



持ち帰ったハナイグチの一部を丁寧に下ごしらえしたらヌメリが蘇って美しく輝いている



湯がいたハナイグチを冷水で〆てから
出汁醤油と麺つゆ2:1(割合はお好みで)のつゆに15分ほど漬け込んで大根おろしを添えてみた
ポン酢を出汁醤油と麺つゆに変えただけのことなのだけれどポン酢よりも味が締まって美味しい!
ご飯やお蕎麦の伴にするならもう少し漬け込んで濃いめの味にするのがいい



山飯で使った残りのアスパラとベーコンにハナイグチと少しだけ摘んだウスヒラタケを炒めて味付けはニンニクと塩だけ、これもかなり美味しい!



先々週、新潟で買ったへぎ蕎麦でハナイグチおろし蕎麦を試してみた
ナメコの代わりに少し長めにツユに漬け込んだハナイグチと大根おろしをたっぷり添えてみた



ふのりをつなぎに使った緑がかったへぎ蕎麦はのど越し滑らかでハナイグチとの相性も抜群
大盛のお蕎麦を一気に啜ってしまいました、いやぁこれはこれはとても美味しいお蕎麦でございました



今年はもう少し秋キノコが楽しめそうですねえ!
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遠征再延期

2023-09-17 17:10:36 | キノコ狩り
東北遠征釣行はまたもや天候に翻弄されて再延期となってしまった
それならばと南アルプスの予報を見ると木曜~土曜は降水確率10%のほぼ快晴
急いで椹島ロッヂの予約センタ-に電話を入れると金曜1日だけ予約が取れて満々のやる気モードで準備完了!

駄菓子菓子、念のため翌日に予報を確認するとナント雨マ-クがついて降水確率60%に変わっていた!
こんなことって信じられます? やむなくキャンセルして、はいキャンセル料5000円なり~!

休みを取っていたので午後の大雨を覚悟のうえで金曜の午前9時に瑞垣の森に入った



釣れないまましばらく枝沢を遡行して斜面を見上げると植生がミズナラやブナに変わっていた
木々は細めだけれど植生が変わるとどうしてもキノコが気になって目は岩魚よりもチタケを探してしまう
そして斜面に生える1本のチタケが目に入ってしまった、ナントいう不運!

 

ピンソ-ルをウェーディングシュ-ズに装着し、でかいプラスドライバ-をストック代わりにして急斜面を攀じ登る
チタケを7~8本摘んだところで両足の筋肉が限界にきてブルプルと震えはじめた
こんな急斜面で両足に痙攣を起こしたら身動きが取れずに転落してしまうかも、、、、



這う這うの体で尾根の平に倒れ込むとナント目の前にもチタケが鎮座している

 

このチタケ、アニメに出てくる悪者が今にも敵に飛びかかろうとしている図に見えませんか?



ブナの根方に並べてみるとちょうど10本、辺りにはチタケがまだ生えているのですが足が言うことを聞いてくれません



一服つけたあと消炎鎮痛剤を足に塗り込んで15分ほど休んで渓に下ろうと歩きはじめると
ブナの倒木にウスヒラタケを見つけてしまって摘むしかありません、人間というものはナント欲深い生き物なのでしょうか?

 


切り立った急斜面を恐る恐る下って渓に降り立った
今日は釣りに来たのだから一尾でも岩魚の顔を見ないことには納得の一日とはなりません



一尾め、ヤマトの血が20%ほど残る岩魚の下顎にムネアカオオアリのフックがしっかり刺さっています
これヘタな証拠だと黒部 平の小屋の小屋主に笑われてしまいそうです



2尾め、これは見事に上顎のど真ん中にフックが刺さっている
この写真を佐伯さんに見せて褒めてもらいたいけれど今頃は天国で笑いながら昼酒を煽っているんだろうなあ(寂)



午後1時半、2尾の岩魚と10本のチタケに充分に満足して林道に下りて遅めの山飯をば
今日はスーパ-で半額セ-ルになっていた牛ハラミのシャリアピンステ-キが美味しかった

 

ビ-ルと缶チューハイを空けて〆のチタケそうめんを作ろうとしていると
空が暗くなり冷たい風が吹き始めた、雨が落ちてくる前兆である
こんなこともあろうかと用意していた流水麺をキムチそうめんにして急いで車内に避難した



来週は晴天が多いのに仕事が詰まっていて身動きが取れない
9月最終週に時間を空けていたのに最終週はまた悪天候予報、どうも今年はあきまへん!
どうか皆さんは今シーズンの有終の美を飾れますように!


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夏キノコふたたび

2023-09-03 15:23:41 | キノコ狩り
月初めの3日間は東北への遠征釣行を計画していたのだけれど
直前に民宿に問い合わせると本流も沢もカラカラで釣りにならないと言われた
やむなく遠征を延期して先々週のキノコ山にもう一度入ってみることにした

キノコは1~2週間の違いで状況が大きく変わつてしまう
前回はチタケにもタマゴタケにも1本も出会えなかったのに今回はご覧の通り
入山してほんの20分ほどの地点で色とりどりのキノコが林立していて思わず笑みがこぼれてしまう

しっかりとした茎と肉厚の傘をもったチタケの親子が実に美しい!



  



この写真を見るとタマゴタケの成長過程が手に取るようによく分かる
タマゴタケの名は幼菌を包むこの白いツボに由来するといわれている

 
 

タマゴタケの成菌はとても大きくて急斜面にあったこれも傘は11センチ、茎も15センチに成長していた
6本摘んだ成菌はソテ-にして頂くことにしよう



ほかにもヤマドリタケモドキ、シロヤマイグチ、アンズタケ、アカヤマドリと思しきキノコたちが
わんさか群生していたのだけれど良く分からないし食指も伸びないのでパスすることにした

 
 

さて林道を下って山飯に致しましょう
ここで頂くのはこれ、あとはバタ-ソテ-用にタマゴタケの成菌を3本使います
残ったチタケとタマゴタケは冷凍保存して時々家で味わおうと思います



殻を割ってみると幼菌が美しくて可愛い



タマゴタケの幼菌を割ってみると正にタマゴ、コレも名の由来になっているのかもしれませんねえ
幼菌は食感を楽しみたいと厚切りにしてトマトに載せてオリーブオイルと塩とレモン汁で頂きます
成菌のソテ-はバタ-と少々の塩だけ、ちょっと火を入れすぎましたが美味しく頂きました



さて〆はチタケそうめん

 

チタケの出汁で頂くそうめん、これを味合わないと夏が終わりません!



さあ来週?再来週?
遠征釣行は実現できるのでしょうか?
恵みの雨に期待したいものでございます






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夏キノコ振るわず、、、も

2023-08-20 15:21:46 | キノコ狩り
皆さん、お変わりありませんか?
毎日こんなに暑いと心が折れて出不精になってしまうものですが
2週間ぶりに空元気を出して夏キノコを探しに山に入ってみることにしました

登山口からここまで2時間半もかけて夏キノコを探しながら来たのですが
お目当てのタマゴタケはおろかウスヒラタケさえ1本も見つからず
諦めかけていたのですがこの倒木の裏に回ってみると



ようやくウスヒラタケに巡り合うことができました~!
ちょうど食べる分ほどは摘めたので早々に下山です



 

林道の車止めまであと20分ほどのところまで辿り着いたとき
どうも胸騒ぎがするので念のため登山道の右側をのんびり探索してみると



なんとブナの根方の大きなトンビマイタケが僕を手招きしているではありませんか?
舞茸と名の付くキノコは何年か前の黒部釣行時に登山道脇で見つけた黒舞茸以来のことです
ちょっと成長しすぎてはいますが傘の一片を手折って鼻に近づけてみると良い香りがしました



東北ではトンビマイタケも高級食材として珍重されているようなので幼菌でなくても美味しい食べ方は必ずある筈
全部は食べきれないので少しだけ持ち帰ってネットでレシピを検索してみると幼菌は様々なレシピがあるのですが
固くなりかけたトンビマイタケは、醤油、砂糖、日本酒、鷹の爪、少々の油で味付けして煮込んだあと
片栗粉をまぶしててんぷらにすると美味しい酒肴ができるということ、後日試してみようと思います



ここを下ればほどなく登山口の林道です



林道を下ってちょっと広めの空き地で簡単な山飯をば、これが今回収穫したウスヒラタケです



塩だけで味付けしたアスパラとウスヒラタケのソテ-



タマゴタケには敵いませんが思いのほか美味しく仕上がりました



今回はタマゴタケのサラダ、バタ-焼き、パスタのレシピに合わせて
山飯を準備していたのですがタマゴタケが1本も収穫できなかったので如何ともしがたく、、、、



タマゴタケのパスタの代わりに和風おろしそうめん、これはこれでなかなか爽やかで美味しゅうございました

 

何はともあれ思いもよらぬトンビ舞茸に遭遇できて嬉しい山遊びの一日となりました



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嬉しい贈り物

2022-12-13 22:50:23 | キノコ狩り
信州飯山の釣友寅さんから晩秋の山で大量のキノコを収穫したとの知らせが届いた
ならば焚火を囲みつつキノコ鍋をやりたいと熱烈におねだりして4人の釣り仲間が集まることになった
なのに予定していた当日は降雪予報で泣く泣く中止に、釣りも山もキノコ鍋も悪天候には逆らえない運命にある

その数日後のビッグサプライズ、大量のムキタケ、クリタケ、ナメコ、クロダイの切り身10切れが寅さんから届いた~!
しかもキノコに付着したゴミはきれいに取り除かれて冷凍されていてキノコたちは新鮮なまま密封されているではありませんか

寅さんに掌を合わせて有難く頂戴し、1日目はコショウを効かせて塩焼きにしたクロダイにレモン汁をちょいと振りかけて一杯
2日目はクロダイのアクアパッツァで一杯、ふっくらとした身が美味しいのは勿論、脂の乗ったとろりとした皮付きの身の実に美味しかったこと!

3日目は少々の油と、醤油、酒、出汁で水分がなくなるまでじっくり煮込んだナメコ
これは酒肴は勿論のこと、ご飯の上に敷きつめて頂くナメコ丼はもう毎日食べ続けても箸が止まらない絶品の美味しさでございました
廃棄される運命の養殖ナメコの茎を親戚から大量にもらって同じレシピで作る料理にも増して、この天然ナメコは際立った美味しさでございました
ムキタケも同じ調理方法で常備食として毎日の朝食のご飯の伴として美味しく頂いておりました、皆様も是非ご飯の伴として味わってみて下さいませ



さて先週の土曜日、久方ぶりにふるさとの雑木林でぐっすり眠ろうといつもの小ピークに寝床を設えたのですが
あろうことか快適に山の夜を過ごすための厳冬期用のシュラフを忘れてしまって、この日の天泊を諦めて下山することに(年のせいですかねえ?)



それでも山飯だけは味わって下山したいものでございます!
寅さんから頂いた垂涎ものの天然なめこは出汁を採るために水からじっくりと煮出します



茹でた天然ナメコの4枚をモミジおろしにして酒肴に、右のなめこは自宅から持参した煮込んだナメコです



どうですかこの天然ナメコのとろみ、口福に満ちてもうこれだけでビールと缶チューハイが進んでしまいます!



さて天然ナメコに合うラーメンなら蕎麦屋の出汁を使った和風ラーメンに限りますわねえ!



大きな天然ナメコを敷き詰めて、これに優るラーメンがあるのでしょうか?



天然ナメコの濃い味わいとコリッコリの食感、とろみの強いスープを纏った麺に酔いしれてしまいます

 

天然ナメコの出汁が効いたととろっとろのスープを飲み干して完食でございます



陽だまりで1時間ほど午睡をむさぼって下山



家に帰ったら残しておいたムキタケのてんぷらで舌鼓!
肉厚でぷりっぷりのムキタケのてんぷらはお約束の美味しさを味合せてもらえることでしょう!
キノコ三昧の口福のプレゼント、親愛なる釣友寅さんに感謝しきりでございます。






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ハナイグチ復活!

2022-10-09 17:27:19 | キノコ狩り
雨が降った翌々日、ハナイグチを探してカラマツ林に入山した
盛期は遠に過ぎているのだけれど食べる分くらいは何とかなるかもと淡い期待を抱いて、、、、



ところがである、湿気を含んだカラマツの落ち葉の中から今が盛りとばかりにハナイグチがにょきにょきと頭をもたげている
こんなことは何年振りのことであろうか、半径100mほどの範囲でほんの2~30分で食べる分のハナイグチが収穫できた

 
 


 

岩魚の棲む小渓に降りて下処理をしよう



幼菌成菌併せて17本、一人で食べるには多すぎるくらいだ



冷水でゴミを洗い流すと艶やかな美しいハナイグチに生まれ変わる



空が泣き出しそうなのでミズナラの枝葉が厚く茂った林道脇にダイニングを設える
ハナイグチは熱湯で湯がいてから冷水で〆る、それぞれの個性的な色合いとヌメリ具合にそそられますねえ!



ビ-ルのアテにはもみじおろしポン酢がいい
幼菌の方が美味しそうにみえるけれど実は肉厚の成菌の方が味が濃くて断然美味しい



左側の紙皿に載ったハナイグチはパスタの具に使う



今回はニンニクをたっぷり使ったペペロンチ-ノにしてみたけれどカルボナ-ラより遥かに優る!



疎林となったこのカラマツ林にもようやくハナイグチの復活の兆しが見え始めている
賑やかさを取り戻しつつある山を歩くのはうきうきして実に楽しいものでございます。





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カラカラのキノコ山

2022-08-21 00:18:55 | キノコ狩り
孫たちとの怒涛の三日間が嵐のように過ぎ去って行きました
午前中は近くの公園や農工大学の構内での蝉とりやトンボとりに興じて昔を懐かしみ
午後は強力な水鉄砲で撃ち合い、100個余りの水風船爆弾を投げ合っての戦争ごっこにへとへとになり
そして夜は静かに涼みながらの花火に興じつつ、年ごとに激しくなる孫たちの遊びに付き合いながら
疲れ果てつつコロナ禍での嬉し楽しい時間を共有できた日々に幸せを感じているじいじとばあばでございます。





さて孫たちが帰った翌日、夏キノコの終焉を見定めようと山を散策してみました



連日の猛暑で山はカラカラに乾いておりましたが

 

それでもブナの森には涼風が吹きわたり下界の暑さを忘れさせてもらえます



今回は往路はニリン草の道を歩き



復路は日向道を併せて2時間半ほど歩いてみたのですが

 

収穫できたのはチタケ4本とヤマドリタケとタマゴタケが1本づつだけの貧果でございました



今回はタマゴタケのソテ-でビールを飲ろうとオリーブオイルと塩コショウとレモン汁を用意したのですが、たった1本だけではねえ、、、

 

仕方なく生のタマゴタケにオリーブオイルと少々の塩とレモン汁をたっぶり振りかけて生ハムと一緒に味わってみました



火を加えたタマゴタケの独特の風味には劣りますが、サラダ感覚のタマゴタケもこれはこれでなかなか乙なものでございます

 

〆はチタケそうめん
今回は冷蔵庫で一週間ほど寝かせた冷え冷えのチタケのめんつゆをナルゲンボトルに詰めて持ってきたものです



数日間寝かせた冷え冷えのチタケのめんつゆで頂く冷たいそうめんが実に美味しゅうございました
真夏にふさわしい一品、是非みなさんもお試しくださいませ。
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夏きのこ

2022-08-07 17:04:25 | キノコ狩り
今年初めての夏キノコの探索に雨後の山を3時間ほどゆっくり歩いてみた
運動療法が効を奏したのか腰の痛みは少し残ってはいるものの足のしびれや痛みは治まっている



予報では雨は午後一時的に1ミリ程度しか降らない筈なのに入山時からしとしと雨が落ちていて山は深い霧に包まれている



小ピーク手前の巻道を進んでいると食べごろのハナビラタケが僕を手招きしている
雨を含んで少々色変わりしているけれど一株持ち帰って頂くことにする



降り続く雨が頭上の葉を叩いているけれど分厚く茂ったブナやミズナラの葉のお陰で雨具を羽織ることもなく快適に歩くことができた



小一時間歩いて登山道から少し山に入ったところでタマゴタケを見つけた
生まれたての卵、卵から孵化したばかりのヒヨコ、よちよち歩きのヒヨコ、大人になり始めたものとタマゴタケの成長過程がよくわかる

 
 

なんて美しい!
これは持ち帰ってホイル焼きとコンソメスープにして美味しく頂こう



更に進んだ登山道脇の落ち葉に食べられない白っぽい雑キノコがたくさん目に入るけれど本命のチタケはどうだろうか?



森の中に分け入っていくと、なんと可愛いヤマドリタケの幼菌を3本見つけた、これも持ち帰ってパスタの具にして頂くことにする



そして本命のチタケがあちこちに顔を出している、あまり期待していなかったので嬉しさもひとしおである



雨のためかこのチタケは色落ちしている



今年は10本のチタケを摘んだ、これだけあれば美味しいめんつゆが作れる



小さめのポリ袋3つがキノコで一杯になった、この日の収穫に満足して下山路のベンチで一服してから山を下ろう



この日の収穫、タマゴタケ5本とチタケ10本



ハナビラタケとヤマドリタケの幼菌3本、ウスラヒラタケも見つけたけれど今回はパスした



林道脇の広めの車止めを見つけて山飯にしよう
先ずはチタケをじっくり炒めてからチタケの出汁をナスにたっぷり吸わせる

 

めんつゆは多めに作ったので家に持ち帰って何度かチタケうどんを味わえる



今回は多めのチタケを使ったので美味しいチタケそうめんになった



ここ何年か不猟続きであまり期待はしていなかった夏キノコ
森に癒されながらこれだけ収穫できれば十分に満足でございます!







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野麦峠を越えて

2021-10-11 17:27:15 | キノコ狩り
黒部から帰って2日目あたりから足の具合がどうもおかしい!
座っている分には問題ないのだけれど歩いていると10分もしないうちに
太ももからお尻にかけての筋肉が痛みはじめて辛くて歩けなくなってしまう
ネットで調べてみると足の血管が動脈硬化をきたして起こる症状と酷似している
これでは山にも渓にも出られないし命にもかかわるだろうからと検査してもらうことにした


それでも喰い意地だけは衰えることがない
今回はナメコとエノキを探そうと奈川~野麦峠あたりを少しだけ探索してみようと出かけてみた

 

先ずは奈川渡ダムを越えて奈川に入り、川沿いの道路を歩きながら河畔に横たわる柳の倒木を探すと
そのうちの1本にエノキらしきキノコが15個ほど生えているのが見える、野麦峠から戻ったら採ることにしよう

 

ここでかなり遅めの朝食、小ぶりの松茸がたっぷり添えられた松茸蕎麦は贅の極みでございます



さて、奈川から野麦峠を越えて岐阜県側の林道に車を乗り入れると既に6台の軽トラが止めてある
山に向けて歩き始めて10分もしないうちに動けなくなって休み、また歩いては休みの繰返し
足の痛みには抗えずキノコを諦め路傍に腰かけて一服していると重そうな篭を背負ったおじさんが下りてきた
しばし話していると僕を憐れんでか原木ナメコがあるから持って行けとご自宅に案内されて充分すぎるナメコを頂いた(感謝)



奈川に戻って遅めの昼食をば、そばつゆ仕立ての和風らあめんならキノコにも合うだろうとナメコをたっぷり投入してみた

 

驚くほど滑らかな喉越しの麺と和風だしが、天かすとナメコに相性抜群で実に美味しい和風らあめんになりました





さて、今回の本命は今年豊作の松茸です
道の駅や物産館、直売所など何軒かのお店を覗いてみたのですが少々お高くて
最後に立ち寄った道路沿いの松茸小屋で見つけた1万円以下のお手頃価格がこれ、それなりに上物でございました



翌日の夕餉はカミさんの手による松茸尽くし、定番の茶碗蒸しと土瓶蒸しが実に美味しい!



今回は焼き松茸の代わりにジュ-シ-に仕上がるホイル焼き、かぼすを搾って醤油をたらして頂きます



昨年は不作で手に入らなかった松茸ですが今年は美味しく頂くことができました



もしこのまま山を歩けなくなったらと不安に駆られるのは勿論のことですが
そうなれば山や渓は潔く諦めて日本各地の食べ歩きに転身しようかなどと考え始めているこの頃でございます。
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山トレついでにチタケそうめん

2021-08-22 23:04:51 | キノコ狩り
長雨のため2週間ぶりの山歩き、黒部の山釣りの前に少しでも体を山に慣らしておこうと思います
午前7時前、キノコ狙いの八王子の方が先発し、キノコ篭を下げた老夫婦が後を追い、僕はその後から出立します



登山口から2時間歩いた狩場で折り返し、帰路は歩きながらチタケを探すものの1本も見つかりません
登山道沿いにあんなに生えていたタマゴタケやチタケがここ何年かは殆ど姿を消してしまいました



仕方なく道から逸れて山に入ると、枯れ木の陰に隠れて難を逃れていたチタケを何本か見つけることができました



太くてしっかりとした茎と肉厚の傘のいいチタケです



昼前に松姫峠に下山、まだ歩き足りなくて峠から40分ほどの奈良倉山に登り

 

夏富士を愛でてから下山です






午後1時、林道の広めの路肩にイスとテーブルを設えて少し遅めの山飯です
2枚450円、不安になるほど激安の牛肉はワサビステ-キでそれなりに美味しく頂けます。

 

さあ1年ぶりに再会した愛しのチタケちゃんを頂きましょうかねえ、4本とも上物です



先ずはチタケを炒めてから油に沁み出したチタケの出汁を茄子にたっぷり吸わせます

 

たっぷり出汁を吸った茄子とチタケをじっくり煮込んで麺つゆの完成です
今回は4~5人前作ったので残りは自宅に持ち帰って味わおうと思います



あま味と旨味たっぷりのチタケそうめん、今年も味わうことができました



チタケ命の栃木の人たちはチタケを探すために山の急斜面から転落することもあるとか、その気持ち分かりますねえ!



2人前のチタケそうめん、極上の口福でございました




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