山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

岩魚解禁

2022-07-18 16:50:55 | フライフィッシング
8ヶ月間治まっていた脊柱管狭窄症が再発したようである
今月に入って腰が痛みはじめ、次に右足が痺れはじめて遂に足に痛みが生じてきた
激痛で歩けなくなってしまう前に岩魚と遊んでおきたいと瑞垣の森にやって来た

午前8時半、釣り券を求めて五郎舎に立ち寄ると、今日は朝6時前から沢山の釣り人が立ち寄ったとのこと
本流も枝沢も殆どの車止めに車があって入る沢がない、仕方なく水量が少なくて魚影も薄い最上流部に入ることにした



連日の雨にもかかわらず沢に降り立ってみると水量はご覧のとおりの超渇水状態であった



しばらくロットを振ってみたけれど岩魚の反応は全くなし



諦めて別の沢に移動した、この小渓は釣りにくいためかいつもそこそこ岩魚が残っていてくれる



チビ岩魚をいくつもバラした後でようやく10センチほどの岩魚で片目が開いた、見事にフックが上顎に掛かっている



しばらく遡行すると足が痛みはじめるので岩に腰掛けて小休止、足の痛みが治まるとまた遡行の繰返し



ちょっとサイズアップ、これはフックが下顎に掛かっていて釣り名人に笑われてしまう



ちょっと平坦になったここでまた小休止、一服つけているうちに足の痛みが治まった



あの白泡とヒラキの境から、、、



19センチ弱の鼻の丸い雌岩魚、この小渓では良型の範疇に入る



ここでまた小休止して足の痛みを和らげる、何年か前たまボブさんがここでチビ岩魚を釣りあげたっけ



左側の白泡から14番のテレストリアルを流すと、、、



この日一番の美形の雄岩魚、この小渓で7寸のサイズなら尺上の満足感がある



右側の二つの石の陰から、、、



この小渓の岩魚はおしなべて柿色の腹が見事で美しい



午前11時過ぎに雨が落ちてきた
ひんやりと涼しいこの沢で昼飯を作ろうと食材とビールをザックに詰め込んできたのだけれど
ゲリラ豪雨に遭ったら川飯どころではない、早々に車に戻って頭上を木々の葉に厚く覆われた路肩に移動した



ここなら少々の雨でも濡れることはない
イスとテーブルをセットして心地よい昼寝のための山飯づくりに取り掛かろう
先ずはナスを半分炒めてから刻んだ3個のミョウガと一緒に煮込んでめんつゆを作り氷水に浸けて冷やしておく
残ったナスのショウガ焼き、ウインナとホウレンソウでビールと缶チューハイがイケる
不動滝経由で下山してきた登山者のグル-プが不思議そうにのぞき込んでは話しかけてくる

 

〆は冷やしためんつゆをぶっかけたそうめん、夏の我が家の定番が旨い!



超出遅れの解禁になったけれど涼しい小渓の岩魚は健在で満足の一日にしてもらえた
涼しい木陰でたっぷり午睡のあと、渋滞を避けて午後11時の帰宅となった

帰宅すると注文した本が届いていた



さて脊柱管狭窄症の運動療法、自力で症状を改善できるかどうか試してみようと思います。

コメント (20)
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寒晒し蕎麦

2022-07-03 00:15:10 | 蕎麦、うどん、ラーメン
山形村の蕎麦集落には何度も足を運んでいるけれど一番人気の木鶏(もっけい)さんには初めて寄らせて頂いた
長時間並ぶのは辛いので予約の電話を入れると感じの良い若い花番さんの対応がすこぶる心地よくて好感が持てた
訪ねたのは先々週の火曜日、平日だというのに開店時間の11時30分少し前には6名の蕎麦好きが並んでいた



花番さんに案内されてカウンタ-に就くとオープンキッチンになっていて厨房が一望できる
湯がぐらぐら沸き立つ大鍋からあげた蕎麦を店主が体全体を使ってリズミカルに冷水で〆ている

メニュ-の上にさり気なく置かれた達筆な毛書、こんな心遣いがこれから頂くお蕎麦の出来を予感させる



先ずは、とりわさとノンアルコ-ルビ-ルを頂いた



辰野町の山間で飼育されたという『ぎたろう軍鶏」が美しく、とろけるように滑らかな舌触り(わさびは大王わさび農場の生わさび)



ビ-ルがなくなる頃合いを見計らったようなタイミングで緑がかった十割のもり蕎麦が供される
野辺山で収穫された玄蕎麦を寒冷地の野辺山でひと冬保管して追熟させ真空のアルミパックで保存されたものだとか。



先ずは蕎麦だけを啜って香りを楽しみ、ちょいと塩を振ってほのかな甘みを感じ、
利尻昆布と本枯節の濃いめのつゆで残りのお蕎麦を一気に啜るときりりと締った細切りの
洗練された歯ごたえと滑らかな喉越しに思わず感嘆の吐息が漏れてしまう、、、、、旨い!



もり蕎麦を頂いてほんの一呼吸の間をおいて十割の寒晒し蕎麦の大盛りが運ばれてきた
店主が時折カウンタ-の前で客と言葉を交わしながら店内を一瞥していた訳がこれで理解できた



かつて高遠藩が将軍家に献上していたというこのお蕎麦、店主の拘りでより上品に仕上げられている
蕎麦だけを何度か啜り、塩を載せてまた啜っていると如何に味音痴の僕にも香りと甘みが増していることが良くわかる
あとはこのお蕎麦の美味しさに負けて箸が止まらず、1日10食限定の貴重なお蕎麦であることも忘れて一気に手繰ってしまった(ごちそうさまでした)



ことあと、もう一軒訪ねる予定でいたのですが木鶏さんのお蕎麦の余韻を楽しみたくて何処にも寄らずに帰路につくことにした
ならばもう一杯、とろっとろのアレを頂けばよかったのにと後悔しきりでございます
(寒晒し蕎麦については以下の解説をご覧ください)






さて先々週の土曜日、カミさんが駅前の映画館に出かけた昼はこれで缶チューハイをイッパイ
麺つゆと醤油とごま油で一晩漬けこんだ大葉、納豆、冷や汁(きゅうりと大葉とみょうが)がこの季節の我が家の朝食の定番になっています
実はこの大葉が美味しくて食事制限がなければご飯が何杯でもイケちゃうのですが今はぐっと我慢の時でございます



この日はニンニク梅そうめんを作ってみました
つゆはチューブのニンニクと梅、とりがらスープ、ごま油、塩を冷水でよくかき混ぜて、冷水で〆たそうめんにかけるだけ



ごま油の香りとコク、梅の酸味が爽やかで真夏の山飯はこれで決まりでございます!
でも腰の痛みが辛くてしばらく山歩きも釣りもできそうにありません(泣)
コメント (22)
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