山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

7年ぶりの再会

2021-10-17 16:25:41 | 川飯.B級グルメ
7年ぶりに懐かしい山友『西やん』と再会した
とは言っても会うのは今回が2回目なので山友と言っていいのかどうか?
彼とは2015年9月末、僕が黒部源流で岩魚を釣り、雲の平へ向かう山行の途中
双六小屋で同室になって談話室に誘って呑みながら山の話に興じるうちに意気投合して以来
山の情報交換をしたり僕のブログにコメントを投稿してくれたりと今も付き合いが続いている

今回の週末は日曜の天候が芳しくないため彼の二日間の山行計画が没になり
僕が麓で山飯を予定していた山に偶然変更したため、ならば呑もうかということになって再開が実現した
11時半に下山した彼は、先ずは早々に僕の残った鍋とオニギリ2個で空腹を満たしてようやく腰を落ち着けた
彼が持参してくれたおでんとポテトサラダをアテに冷やしておいたビールと缶チューハイで交わした再会の乾杯が嬉しい!



自衛隊出身の彼は身長こそ僕とあまり変わらないけれど鍛え抜かれた体躯は相変わらず筋肉質で逞しい
11年前から百名山踏破を目指して山行を重ねている彼は49歳になって更に意気盛んである
今回は稲庭うどんの製造元が作った『稲庭中華そば』
比内地鶏でとっだ出汁と滑らかな麺は刻み葱をはらりと載せただけの素ラーメンで充分に美味しい!

 

朴訥な彼は今は百名山踏破に一途で嫁取りのことなど眼中にないことが分かった
オニギリ2個を胃袋に収めてなお『日清でかうま豚キムチラーメン』を旨そうに啜ったあと
残ったスープにオニギリ1個ととろけるチーズを投入してあっというまに平らげる旺盛な食欲に思わず吹き出してしまった



百名山をほぼ折り返した彼の試練は、これから目指す残された遠くの山々に時間と資金を要するという覚悟であろうか
あぁ、それにしてもこの稲庭中華そば、しみじみ美味しいと思う!



彼と再会して気づいたこと
会いたいと思っているだけでは会えないということ
会おうと決めて行動に変えないといつまでも会えないということ

懐かしい山友に会えて語り合えてよかった、また会いたいとつくづく思う!
コメント (22)
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野麦峠を越えて

2021-10-11 17:27:15 | キノコ狩り
黒部から帰って2日目あたりから足の具合がどうもおかしい!
座っている分には問題ないのだけれど歩いていると10分もしないうちに
太ももからお尻にかけての筋肉が痛みはじめて辛くて歩けなくなってしまう
ネットで調べてみると足の血管が動脈硬化をきたして起こる症状と酷似している
これでは山にも渓にも出られないし命にもかかわるだろうからと検査してもらうことにした


それでも喰い意地だけは衰えることがない
今回はナメコとエノキを探そうと奈川~野麦峠あたりを少しだけ探索してみようと出かけてみた

 

先ずは奈川渡ダムを越えて奈川に入り、川沿いの道路を歩きながら河畔に横たわる柳の倒木を探すと
そのうちの1本にエノキらしきキノコが15個ほど生えているのが見える、野麦峠から戻ったら採ることにしよう

 

ここでかなり遅めの朝食、小ぶりの松茸がたっぷり添えられた松茸蕎麦は贅の極みでございます



さて、奈川から野麦峠を越えて岐阜県側の林道に車を乗り入れると既に6台の軽トラが止めてある
山に向けて歩き始めて10分もしないうちに動けなくなって休み、また歩いては休みの繰返し
足の痛みには抗えずキノコを諦め路傍に腰かけて一服していると重そうな篭を背負ったおじさんが下りてきた
しばし話していると僕を憐れんでか原木ナメコがあるから持って行けとご自宅に案内されて充分すぎるナメコを頂いた(感謝)



奈川に戻って遅めの昼食をば、そばつゆ仕立ての和風らあめんならキノコにも合うだろうとナメコをたっぷり投入してみた

 

驚くほど滑らかな喉越しの麺と和風だしが、天かすとナメコに相性抜群で実に美味しい和風らあめんになりました





さて、今回の本命は今年豊作の松茸です
道の駅や物産館、直売所など何軒かのお店を覗いてみたのですが少々お高くて
最後に立ち寄った道路沿いの松茸小屋で見つけた1万円以下のお手頃価格がこれ、それなりに上物でございました



翌日の夕餉はカミさんの手による松茸尽くし、定番の茶碗蒸しと土瓶蒸しが実に美味しい!



今回は焼き松茸の代わりにジュ-シ-に仕上がるホイル焼き、かぼすを搾って醤油をたらして頂きます



昨年は不作で手に入らなかった松茸ですが今年は美味しく頂くことができました



もしこのまま山を歩けなくなったらと不安に駆られるのは勿論のことですが
そうなれば山や渓は潔く諦めて日本各地の食べ歩きに転身しようかなどと考え始めているこの頃でございます。
コメント (23)
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