雪の菜畑山からちょうど1ヶ月が過ぎた。
一日も休まずに働き続けてくれた心と体に、ここらで少しお休みをあげたかった。
12時半、相模湖での仕事が完結した。
中央高速に背を向けて馴染みの林道へ車を走らせた。
デコボコの林道を走っていると、体と一緒になぜか心も跳ねる。
峠に車を止める。ス-ツを脱ぎ捨ててパ-カ-を羽織る。
トレッキングシュ-ズのひもを丁寧に結び、ザックのウエストベルトをぎゅっと締める。
ただこれだけのことで心が解き放たれる。
ゆっくりと杣道に歩を進める。
枯れ葉を踏みしめる乾いた音が心地よい。

樹間から遠くの山が霞んで見える。

峠からほんの15分たらず、杣道の脇のここが私のお気に入りの場所だ。
枯れ葉の上に腰を下ろし、深呼吸する。な~んにもない雑木林なのに、なぜこんなに落ち着けるのだろうか?
コ-ヒ-を沸かし、どら焼きをかじりながら、タバコの煙を体の奥深くへと吸い込む。
タバコは続けて3本吸うことにしている。クラクラっとくる酸欠状態が好きだ。

敷き詰められた枯れ葉のベッドに横たわり、静かに目を閉じる。
樹々のざわめきも、いつしか消えて静まりかえる。
こんな時は、ただひとりきり、寡黙でいる方がいい。
暖かい日だまりの中でぐっすり眠った。大地に抱擁されているような錯覚に陥る。
澱のように澱んでいたものが嘘のように消え去り、心地よい覚醒感が蘇った。
さあ帰ろう!明日からまた3週間、不眠不休の日々が始まる。
目をこらすと、雑木林のあちこちに春の息吹が感じとれる。





幼い樹々の若芽たちが、ヒソヒソとなにやら囁きあっている。
春を待ちこがれて、クスクスっと口元がほころんでいる。
もう少し、もう少しだよ。
暖かい陽差しの中で、この子たちは気だるそうに体をくゆらせはじめるだろう。
まばゆい光を浴びて、この子たちは大きく背伸びをはじめるだろう。
春はもう、すぐそこまで来ています。
一日も休まずに働き続けてくれた心と体に、ここらで少しお休みをあげたかった。
12時半、相模湖での仕事が完結した。
中央高速に背を向けて馴染みの林道へ車を走らせた。
デコボコの林道を走っていると、体と一緒になぜか心も跳ねる。
峠に車を止める。ス-ツを脱ぎ捨ててパ-カ-を羽織る。
トレッキングシュ-ズのひもを丁寧に結び、ザックのウエストベルトをぎゅっと締める。
ただこれだけのことで心が解き放たれる。
ゆっくりと杣道に歩を進める。
枯れ葉を踏みしめる乾いた音が心地よい。

樹間から遠くの山が霞んで見える。

峠からほんの15分たらず、杣道の脇のここが私のお気に入りの場所だ。
枯れ葉の上に腰を下ろし、深呼吸する。な~んにもない雑木林なのに、なぜこんなに落ち着けるのだろうか?
コ-ヒ-を沸かし、どら焼きをかじりながら、タバコの煙を体の奥深くへと吸い込む。
タバコは続けて3本吸うことにしている。クラクラっとくる酸欠状態が好きだ。

敷き詰められた枯れ葉のベッドに横たわり、静かに目を閉じる。
樹々のざわめきも、いつしか消えて静まりかえる。
こんな時は、ただひとりきり、寡黙でいる方がいい。
暖かい日だまりの中でぐっすり眠った。大地に抱擁されているような錯覚に陥る。
澱のように澱んでいたものが嘘のように消え去り、心地よい覚醒感が蘇った。
さあ帰ろう!明日からまた3週間、不眠不休の日々が始まる。
目をこらすと、雑木林のあちこちに春の息吹が感じとれる。





幼い樹々の若芽たちが、ヒソヒソとなにやら囁きあっている。
春を待ちこがれて、クスクスっと口元がほころんでいる。
もう少し、もう少しだよ。
暖かい陽差しの中で、この子たちは気だるそうに体をくゆらせはじめるだろう。
まばゆい光を浴びて、この子たちは大きく背伸びをはじめるだろう。
春はもう、すぐそこまで来ています。